比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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志賀高原・・・地獄谷温泉・・・野猿公苑でおサルを見よう

2014-06-29 | 信濃の国は 北信濃・善光寺平
5月18日、北信濃、中野市から国道292号線を東に、緩やかに標高を上げていきますと湯田中温泉に。渋峠方面からの角間川、地獄谷温泉からの横湯川の合流点、合流した2つの川は夜間瀬川となって千曲川に向かって流れ下りて行きます。
湯田中温泉から少し上がると上林温泉地獄谷温泉野猿公苑の入り口の無料駐車場。野猿公苑にはここからここから2㎞、徒歩で約30分かかります(湯田中温泉から夏期のみの自動車道があり有料駐車道がありますがそこからでも徒歩10分かかります)。

さて、上林温泉の無料駐車場からのハイキングです。横湯川の渓谷から取水した用水路に沿って水平な道が続きます。



1864年開湯の地獄谷温泉後楽館、94度の角度で噴き上げる噴泉が地獄のようだとむかしむかし名づけられたとか。
真下に噴泉の蒸気が見えます。川の向こうにヒト用の露天風呂が(サルも入るそうです)。






外国人には「Snow Monkey Mountain」として有名だそうです。特に冬季の入園者の30~40%が外国人だとか。-10℃以下になる厳寒期にお湯に浸かるサル、まったく人を無視して至近距離で猿を観察できる世界に類のない野猿公苑だそうです。

戦後、志賀高原の山林が大規模な開発により皆伐され、ニホンザルの餌を生らせる落葉広葉樹がなくなり、サルが山を降りてきました。湯田中温泉郷の界隈は果樹王国、猿害に見舞われます。林野庁に射殺許可を申請して認められました。このとき湯田中温泉郷から2㎞位ですが、その間に人家のない地獄谷後楽園のあたりで猿の餌付けをしようと提案した人がいました。初代園長となる原荘悟さんです。1964年、野猿公苑が開園します。

経過については割愛して・・・人とサルとの共生・・・そのルールについて。

入園者は餌をやらない(公園管理者がやるが餌やりをショーにしない。餌やり時間も公開しない)。
自分の家のペットと勘違いして触らない。
目線を合わさない。
自分の家のペットと勘違いして「○○ちゃん」なんて話しかけない。
なるべく離れる(サルは人に無関心ですから向こうからは接近してきます)。

公苑といっても檻があるわけでもなくフェンスがあるわけでもありません。入苑口にコインボックスがあります。ひったくられそうなものは預けるように。
※次回は「おサルの風景」です。


※上林温泉の無料駐車場そばのお休み処、地獄谷温泉の後楽館の三角チマキ、写真を撮る人は何か買いましょう。それが地元に対する礼儀です。