【歯顔大笑】

歯を見せて大きく笑おう!

120.【酒入れば舌出ず】

2012-06-18 | その他
【酒入れば舌出ず】(さけいればしたいず)

この言葉ご存知ですか? お酒をよく飲まれる方は聞いたことがあるかもしれませんね。これは短くされた
もので、元は”酒入れば舌出ず、舌出ずる者は言失す、言失する者は身を棄つ(うつ)”です。

中国、漢の時代の説話集・説苑(ぜいえん)の前漢の学者・劉向(りゅうきょう)編に出てきます。

ややこしい名前を簡単に変えて説明すると・・・
ある時、ある地域を統治する者が付近の諸侯を招いて宴会を開きました。その時、一人の諸侯が杯の酒を少し
だけ飲み残りを捨てているところを統治者に見られ、非難叱責を受けました。そこで、諸侯は「私は『酒が
入った者は、舌が出て多弁になる。』と聞いています。多弁になれば、失言して身を捨てることになります。
身を捨てるよりは酒を捨てた方がましだと思います」と答え、統治者を大いに納得させたというお話です。

酒を飲んで酔うと口数が多くなり、余計なことをしゃべってしまう。余計なことをしゃべると身を滅ぼす、と
いう教えなんですね。

まあ、実際のところは"舌"の失敗だけでなく、"体"がいうことを聞かなくなったり、勝手に動いたり(?)
意識が飛んだりと、お酒で失敗をされる方は多いですよね。 酒は百薬の長 とも言われるものなのに、失敗
ばかりが目立って、その良さが語られることが少なくなるのは残念ですね。みなさん、酒入れても、舌も体も
ほとほどに動かすくらいにしておきましょうね!

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