【歯顔大笑】

歯を見せて大きく笑おう!

19.【口八丁、手八丁】

2010-05-31 | 
【口八丁、手八丁】 くちはっちょう、てはっちょう
意 味: しゃべることも、することも達者なこと。

この言葉はちょくちょく耳にする事がありますね。本来は
いい意味で使われていたのが、要領がよいと悪い方の意味
で使われることが多いようです。

おもしろいのはその”出どころ”です。
①”八丁”
とてもシンプルに”八つの道具を使うことができるほど物事”
に巧みなこと、からきている説

②”距離”
吉原に行くとき、山谷堀、または三ノ輪から土「手」を通って
大門「口」に着いたが、道のりがどちらも八丁だったことに由
来する、という説 (飯島友治氏)

③“舟”
昔、櫓(ろ)が八本ついているとても小まわりのきく「八挺小舟」
という小舟がありました。 そこで、口も手も思うように動くとい
うことから来たという説

ほとんどは①だと思いますが、その他も”逸話”としては
おもしろいですね。

18.【マウスピース】

2010-05-24 | 
【マウスピース】

 みなさんは”マウスピース”と聞くと、どんなものを
想像されますか? ボクシングやアメリカンフットボール
等スポーツで使用されるもの、あるいはホワイトニングや
歯ぎしり防止に使われるもの、または楽器に使われるもの、
でしょうか?

 大きく分けてこの3つがよく知られているものです。
では、今回はこの3つについてご紹介しましょう。
①スポーツ用マウスピース
 ・口の中を自体を守る
  ボディ・コンタクトの多い格闘技に主に使われます。
  みなさんは多分、”歯”を守るためだけに使っている
  と思われていると思いますが、実はそれだけではない
  のです。口の中、まわりには舌、頬粘膜、唇等柔らか
  い部分もあるので、自分の歯でそれらの部分を傷つけ
  る事を防ぐためにも装着しているのです。
 ・パワーを最大限に発揮する
  スポーツは瞬発的にパワーやスピードを出す必要がある
  事が多く、その為には上下の歯がしっかりと噛み合う
  必要があります。口をあいたまま踏ん張る人はいません
  よね。そこでマウスピースを使用する事によって上下左
  右の歯が均等にマウスピースの素材をしっかりと咬む事
  によって最大限のパワーやスピードが出るようにします。

②ホワイトニングや歯ぎしり防止に
 ・ホワイトニング
  マウスピースの中に薬剤を入れて通常は就寝時に装着
  します。薬剤の効果によって歯を白くします。
 ・歯ぎしり防止
  歯ぎしりは寝ている場合に起こるので、意識的に止める
  事はできません。そこでマウスピースを利用して、歯、
  歯を支えている膜、骨等への影響を小さくする目的で
  使用します。

③楽器につかわれるもの
  これは①、②とはまったく違います。
  木管楽器(トランペットやトロンボーン)や金管楽器
 (サックス、クラリネット)を演奏する時、口と本体を
  結ぶとても重要な楽器の一部です。
  金管楽器:くちびるのブルブルとした振動が音源です。
  木管楽器:リードの振動やカルマン渦によって発生する
       空気振動を音源にしています。

  同じ”マウスピース”でも全然違った形、目的、役割が
  あるもんですね。 みなさんはどの”マウスピース”を
  使った事がありますか?

17.【枕石漱流 vs 漱石枕流】

2010-05-17 | 
【枕石漱流(ちんせきそうりゅう)
        vs 漱石枕流(そうせきちんりゅう)】

あまり”歯”や“口”と関係のある言葉だとは思えない
言葉二つなんですが・・・。

まずは最初の 
”枕石漱流”は 石に枕して、流れに口すすぐ。自然の
中で隠遁(いんとん=世間を離れて隠れるようにひっそ
り暮らす事)して自由に生活する、という意味です。

次に
”漱石枕流”です。元々、”枕石漱流”と言いたかった
ものを誤って”漱石枕流”と言ってしまったのが、この
言葉です。

・・・時は三国志後の晋の時代、頭はいいがなかなか出世
のできない孫楚という人物がいました。ある時、王済とい
う人物と酒を飲んで愚痴をこぼしました。『自分はもうダ
メだ。乱世の中、出世をあきらめ世捨て人となって石を枕
に流れで口をすすぐような生活をしようか』と枕石漱流の
つもりで言った言葉が漱石枕流だったのです。 そして、
そこで王済にまちがいを指摘されたのですが、そこは頭の
キレる孫楚のこと、さっと切り返すのです。『流れに枕す
るのは耳を洗うためで、石に漱(すす)ぐのは歯を磨くた
め、これは俗世でれた体をさっぱり身奇麗にしたいのだ』
だと。

つまり、
「漱石」は俗世の卑しい物を食べた歯を磨くこと
「枕流」は俗世の話を聞いてけがれた耳を洗うこと
の意味だと言ったのです。

・・・ですが、この故事から ”漱石陳流”自体の意味は
こじつけで言い逃れすること、負け惜しみの強いこと、変
わり者、偏屈屋、屁理屈屋等を意味するようになりました。

これと同時にうまい言い逃れなので、これが「流石(さす
が)」の語源になったとも言われています。

そして、もう一つ、夏目漱石の漱石もこの”漱石枕流”から
とったという事です。 いろいろと逸話の多い話ですね。

★漱石:俗世の卑しい物を食べた歯を磨くこと。
    卑しいものでなくても、食べた後はしっかりと歯を
    磨く事は大事なことですね!

16.【Bluetooth】

2010-05-10 | 
【Bluetooth】・・・青い歯?

Bluetooth(ブルーテゥース)、みなさんも最近ちょく
ちょく耳にする言葉だと思います。直訳すると“青い歯”
なんですが、一体どういう意味、どこからきているかご
存知ですか?

Bluetoothとは・・・
”数mから数十m程度の距離の情報機器間で、電波を使い
簡易な情報のやりとりを行うのに使用される。主にノート
パソコン等のマウス、キーボードをはじめ、携帯電話、PHS、
スマートフォン、PDAでの文字情報や音声情報といった比較
的低速度のデジタル情報の無線通信を行う用途に採用されて
いる。” とあります。

全く、“歯”とは関係ありませんが・・・

名前の由来は、10世紀頃のデンマーク王、ハラルド・ブロ
タン(Harald Blatand)です。Blatandを英語の音に写すと
Bluetoothとなるのです。では、なぜハラルド・ブロタン
なのかというと、デンマークとノルウェーを交渉によって平和
的に統一した事から、複数の電子機器や乱立する無線通信規格
を統合したいという願いを込めてスウェーデンのエリクソン社
の技術者が名付けました。

"Bluetooth(青歯王)"というあだ名を持っていたとか、ブルー
ベリーが好物だったとか、虫歯が多かったという話は事実では
なく、英語の音から来ていた名前だったのです。

それにしても1000年以上も前の王様の名前が現代機器に
名付けられるなんてすごい事ですね。