【歯顔大笑】

歯を見せて大きく笑おう!

147.【”食”という漢字】

2013-07-01 | その他
<食という漢字>

”不定期宣言”をしてしばらく休んでいましたが、久しぶりのアップです。
”口”、”口周辺”に関する言葉や出来事などを書いてきましたが、これからしばらくは(不定期ですが(笑))
歯・口と非常に関わりの深い ”食” に関することを書いて行きたいと思います。


”食”という漢字、どんな意味、成り立ちがあるかご存知ですか?
『そんなん、簡単!』『知ってる、知ってる!』と思われた方も多いと思いますが・・・もしかしたら、やっぱり
”食べる事は人に良い、人を良くする”というものでしょうか? ・・・実はそれ、全然違うのです!
近年、食育ということがよく言われますが、食べる事は大事であるということからうまく漢字の成り立ちと結び
つけた通説です。 本当にもっともらしいのでかなりの方がこれを信じておられる事と思います。

では、本当の”食”という漢字は・・・

1.「食べ物を盛った器にふたをした様子」で 食べ物を盛るための器の象形にふたを示す形 ”△”を重ねています。



もう一つの説は 
2.穀物の芳しい香りに人が集まる様子だというものです。



・・・・・「人」と「良」 ではなかった事おわかりいただけましたか?


さて、それでは、次に ”喰” です。
この”喰”は、いわゆる「漢(=中国)字」ではなく日本でできた漢字なのです。そのため音読みはなく、
訓読みのみで「くう/くらう」となります。 もともと日本では中世の頃までは「くふ」が標準的な言い方で
「たべる」が一般的になってからは「くふ」や「くう」は「たべる」の俗語的なものとなりました。そのために
これらを区別するために別の字として作られたのです。


どうでしょう、”食”という漢字よく目にするし、使うことも多いと思いますが、”人に良い”から一歩進んで
『へぇ~、そうやったんかぁ~!』となりませんでしたか? 
今回からはしばらく、この”食”に絡んだ言葉などをご紹介していきたいと思います。


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