りん日記

ラーとか本とか映画とか。最近はJ-ROCKも。北海道の夏フェスふたつ、参加を絶賛迷い中。

’10年4月に読んだ本

2010-05-12 09:02:46 | 
みなさんいかがお過ごしですか?
寒いです! 北海道は寒いです!
連休中あたたかかったので、梅も桜もレンギョウもツツジもなんもかんも
いっせいに花開いたんですが、
連休明けたらぐぐっと冷え込み、そのまま気温が帰ってきません。
まぁ、その方が花が長持ちするらしいけど。
去年はいまごろ野菜や花を庭に植えてたけど、今年はする気にならないや。
寒いよぉ!




()に入れてあるのは再読した本です。

「羆撃ち KUMAUCHI」 久保俊治 著 小学館 09年4月刊

「めくらやなぎと眠る女」 村上春樹 著 新潮社 09年11月刊

「船に乗れ! 1 合奏と協奏」 藤谷治 著 JIVE 08年11月刊

「魂萌え!」上・下 桐野夏生 著 新潮文庫 06年12月刊 05年4月刊

「男の隠れ家を持ってみた」 北尾トロ 著 新潮文庫 08年6月刊

「貧乏同心御用帳」 柴田錬三郎 著 集英社文庫 81年10月刊 単行本

「ナニカアル」 桐野夏生 著 新潮社 10年2月刊

(「飢え」 群ようこ 著 角川文庫 00年4月刊 単行本98年4月刊)


分冊になっている本はいっぺんに買う習慣なんだけど、
「船に乗れ」は123の3部作。
いくら大評判の本でも、苦手な青春小説、
上下本ならまだしも3冊いっぺんはきつい、
ここは1だけ読んで様子見だ…
と思って1だけ買ったら案の定。
ニガテじゃあ~ キラキラまぶしい若者たちの話はニガテじゃあ~
続きを買う気がいたしません。
本当は全部読まないとその本の良さなんてわからないのに。
こういう爽やかなのがニガテって、やっぱりひねくれてるなぁ。

「ナニカアル」は読み応えがありました。
とてもよかった。
第二次世界大戦中、主だった作家たちが軍の要請により
マレー、ビルマ、ジャワ等の南方の戦地に赴き、
そこで見聞きしたことを記事にして新聞等に発表することで
国民の戦意高揚をはかる、
ということが行われていたことをみなさん知ってました?
私はこの本で始めて知りました。
井伏鱒二なんかも行ってたらしいよ。
宇野千代も要請されたけど、断ったんですって。
その作家たちの中に、当時「放浪記」で大ブレイクいていた林芙美子もいて、
昭和17年から18年にかけてジャワやボルネオに行っていたんだそうです。
その間に起きたことを「林芙美子の未発表の手記」という形で語ったのがこの本。
フィクションなんだけど、でも林芙美子本人が書いたとしか思えない。
真に迫った文章をこれでもかこれでもかとぶつけられて、
息を呑むような読書体験でした。
手塚緑敏という夫がありながら年下の新聞記者と恋をするという、
要するに不倫話なんだけど、もう熱いのよ。
このときにはもう四十になろうとする年齢なのに、すごい情熱なの。
それと同時に、書くことへの執着もメラメラ燃えるようで、すごいです。
でもなぜか ひかないんだな。
近くにいる人たちはだいぶひいてるみたいだけど、
読んでる方としてはとても引き込まれるんだな。
芙美子の火に当てられてこっちまでヒリヒリしてくるんだけど、
そのヒリヒリが快感なんだな。
桐野さんの筆力は本当に圧倒的です。
「放浪記」を読んでないんだよね~
読んでみようかな。

再読の「飢え」は、群ようこが林芙美子を題材に記したエッセイ。
思い出して引っ張り出してきた。
「ナニカアル」とはうってかわって冷静な筆致なのが、
たき火に当たって顔がほてったあとに食べるアイスみたいでこれまた心地よかった。
芙美子の生涯について思うところを、自分と比べたりしながらようこねーさんが
淡々と語ってくれます。




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2 コメント

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寒いです。 (イエティ80)
2010-05-14 00:41:37
大阪も寒いよ。
冬がヒートテックなら
夏もヒートテックだよぉ~
返信する
Unknown (りん)
2010-05-14 16:29:27
~イエティちゃん
全国的に低温みたいだねぇ。
カイロをお腹に貼りつけて本を読み、
寝るときには湯たんぽを入れてます。
いま何月だ!!
返信する

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