伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

歩く

2008年04月15日 | Weblog
葉の表面の朝露が朝日に輝いています。
ちょっとひんやりしていて高原の朝という感じに似ています。
学生時代は北アルプスや東北の飯豊によく通いました。
ひたすら登る、下るをくり返していたわけです。
今思うと体力がみなぎっていたなと思います。そんな時にじつに
よく歩くことに体力を使い切ったものだと思います。
今では移動は車がほとんどです。歩くということは本来人の生活において
基本的なことですが、現代は気をつけないとその大切な部分が抜けてしまいます。
佛教と歩行も深い関係が有ります。「経行」と書いて“きんひん”と読みます。
瞑想中、組んだ足の疲れをとるためまた睡魔を除くためにゆっくり歩くこと、
また仏道修行そのものを意味します。
瞑想の方法の中にも“歩く瞑想”というものもあります。考え事をして歩くことは瞑想になりません。
足を運ぶことだけに集中する・・それが瞑想になります。
背筋を伸ばしてひたすら歩く、心も身体もきれいに入れ替わるようですよね。
こんな日は“歩く”ことを楽しみたいですね。