伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

10年

2009年09月30日 | Weblog
夜中2時くらいに雷とその後のつよい雨脚の音で一度目が覚めました。
今は止んでいますが、久々に地面にしみわたる量の雨が降ったようです。
寝ている間に降る雨はありがたいです。

今日で東海村の臨界事故から10年も経つんですね。
あの日はちょっと蒸し暑い曇り空の日で、夕方寺の前の広場で子どもたちが遊んでいる最中に、
事故があったという放送が流れてたのを今でもよく覚えています。
その時は「大したことではないだろう」くらいにしか思っていませんでしたが、
その後の情報で“チェルノブイリみたいになっちゃったらどうしよう”という不安が込み上げてきたのを覚えています。
寺は事故現場からちょうど10キロ位のところで、当時は立ち入ることが規制された境界線の境目をちょっとこえたぐらいでした。
10キロぎりぎりで大丈夫かなと心配したもんです。
あの頃は大騒ぎになりましたが、10年経つと元通りみたいなかんじになりました。
風評被害やらなんだかんだで、大変でしたもんね。
10年経つとこうなっちゃうんですね。今では事故の風化を心配するほうですから。
いまだ解決していない裁判もありますし、何もかも終わったわけではありませんが、あの怖さは二度と味わいたくないです。
どうか危機管理面を徹底させてもらい、あの恐怖の拡散を起こさないようにしてもらいたいです。
未来を背負う子どもたちのために。

あきらめずに

2009年09月29日 | Weblog
久々に雨の朝です。今はほとんど降っていません。地面の濡れ方を観ても、それほど降ったようではないようです。
地面が乾いていましたからもうちょっと降ってもいいくらいですかね。
10月3日の寺のイベントには降ってもらいたくないですけど。はっきりいってこちらの都合ですね。

勝利者が勝ち取るものは敵意である。
敗れた人は苦しんで萎縮する。
心穏やかな人は、勝敗を捨てて安らかに過ごす。
                 『法句経』
なんでもそうですが、勝敗にこだわりたくなるもんです。
でも、佛教の場合勝敗という誰かより勝っているとか劣っているという価値観でなく、
自分の能力をいかに発揮したか、という点を尊重します。
記録として負けたとしても自分の力を発揮したのならそれでいいんです。
最後まであきらめずに向かっていく姿勢が大切なんですよね。
どんな状況でもあきらめない!そういう人になりたいです。

時間って・・・

2009年09月28日 | Weblog
曇り空ですね。今日一日はこんな感じみたいです。
月末を迎えました。あっという間に9月が終わっちゃいますね。
10月に入ると、こんどは年末の雰囲気がじょじょに近づいてきますよね。
時間は誰にでも平等なのに、意識する側によって速かったり遅かったりします。
“歳をとると時間がはやい”といいますが、私もそう感じます。どんなもんなんですかね?
毎日やっていることはそんなに変わりません。そりゃあ こまごましたところはいろいろありますが、
毎日劇的に変化に富んでいることはありません。
流されているからはやく感じるのか、よ~く考えていないからはやく感じるのか…。
どちらにしてもあまり良くはない感じがします。
心落ち着いたお釈迦様のような方は、どのように感じるんでしょうね?
ちょっと伺いたいもんです。
なんか締まりの無いブログになってしまいました。
とにかく今日もやるべきことをやってがんばりましょ!

実の季節

2009年09月27日 | Weblog
薄曇りの朝です。もう半袖で表には出られませんね。朝はすっかり秋の気温になってます。
花の季節から実の季節になってきてます。紫の実、赤い実。実も最初は青で、それから真っ赤になったりと、色の変化があります。
植物は一年の間に芽が出て花が咲いて、枯れて、実がなって、それが地表に落ちて次の世代につなぐ種になって…。
確実に引き継ぐサイクルを淡々と行っているんですね。人は様々な感情が邪魔する時があって、淡々と引き継ぐところまで確実に行うことは全ての人が出来るわけではありません。
花の季節が過ぎても、実の季節に入ってから熟すまでにもある程度の期間が必要なんですね。
人格も熟すところまで来てからきちんと引き継ぎが出来れば最高なんでしょうね。
先のことはわかりませんが、そういう齢の取り方をしたいもんです。

法を念ずる

2009年09月26日 | Weblog
だんだん曇りから青空にかわって行く感じです。今日もいいお天気になるでしょう。
境内のは三本のキンモクセイがありますが、その独特な香りが辺りに広がってきています。
毎年のことですが「もうそんな季節なんだな~」と感じてしまいます。
今年はいろんなことが今までにあって、“夏”の季節感を感じる間もなく急に秋に入ってしまったみたいで、なんとも妙な感じでいます。
昨年も相当忙しくて「今年はちょっと一息つこうかな」とおもっていたのに、昨年に輪をかけて今年はいろんなことがあって一息どころでなくなってしまいました。
勝手な予想はたてるもんでありませんね。“いつでもかかってこいっ!”くらいがいいかもしれません。

仏弟子は、いつもよく覚醒していて、
昼も夜もつねに法を念じている。
              『法句経』
予想をたてることより、今をしっかりいきること。お釈迦様の教えの意味を考えながら、その場その場で自分を律することができれば…。
つねに法を念ずることに慣れるような生活をして行きたいです。

ラジオ局にて

2009年09月25日 | Weblog
雲ひとつない空です。“放射冷却”という言葉がもう使われる季節になったんでしょうか、今朝は寒いです。
昨日は夕方IBS茨城放送に出演させてもらいました。昨日は朝から忙しくて、放送の頃には少々ぼっーとなりかけていたので、伝えたいことがずいぶん抜けたり、頭が回らなかったり、言葉がうまくでなかったりという有様でした。ラジオ局からの帰りの車の中では「あれ言うのわすれたっ!」の連発で、家人の批評に少々恐れながらの帰宅となりました。
ま~あれが昨日の精一杯というところでしょう。関係の皆様言葉が足りずすみませんでした。
スタジオ内はやはり生放送中ということで緊張感が漂っていましたね。ちょっと雰囲気に乗れなくて最初は戸惑ってしまいました。それより緊張したのが局に向かう途中の渋滞と、まちがって局の前を通り過ぎる道に乗っかってしまい、ちょっと遅れてしまったことです。早めに寺を出たんですが…、あぶなかったです。
ま~いい経験させてもらいました。
10月3日のチャリティーイベントまで一週間。昨日の宣伝を無駄にしないよう気合いを入れて準備にはげみましょ!

連休明け

2009年09月24日 | Weblog
いい朝です。連休も終わり、今日からお仕事・学校ですね。わが家の三女は運動会の代休で今日まで休みです。長いっ!
久々に日常に戻るわけですからちょっととまどいますよね。皆さん頑張ってください。
私は朝から出かけて法要を行います。その準備で今日はご挨拶程度になりますがここら辺で閉じさせていただきます。
地元の皆様! 今晩夕方5:10からラジオの IBS茨城放送にて約10分間、スタジオにて生インタビューがあります。寺の活動や10月3日の飢餓救済チャリティーコンサートの内容などをお話してきます。そうとう緊張して“かみまくり”になると思いますが時間のある方は聴いてみてください。
ではその模様は明日報告いたします。

彼岸

2009年09月23日 | Weblog
連休最後は曇り空の朝です。ながい休みでしたね。寺は忙しい毎日でした。
今日明日がまた忙しいんですけど、どうにかいけそうです。
今日は彼岸のお中日ですね。昼と夜の時間がほぼ等しいことから、佛教の“中道(どちらにもかたよらない・とらわれない)という考え方に合うことでこの日を彼岸の中日にしたそうなんですよね。また、“彼岸”は向こうの岸、つまり心が穏やかにしずまりかえった悟りの境地という意味です。私たち凡夫がすんでいるのはこちらの岸“此岸(しがん)”、つまり迷いの世界というふうにたとえています。
彼岸の中日をはさんでの一週間は、なるべく心穏やかにすごして、彼岸にわたれるようにつとめましょ、というのが本来の彼岸の意味です。
なかなか難しいですよね。日常生活いろんなことがあります。心穏やかになれないことのほうが多いです。それでもなるべく穏やかにしないと、もっと悪い結果を招いてしまいます。感情に振り回されないようにして行きましょ、というのが佛教の考え方なんです。えらそうに書いていますが、わたくしにも大変難しいことです。けれども失敗しながらも少しづつ穏やかな心に近づきたいと思っています。
いつか向こうの岸が見えるところまでいければいいな~。

イチョウの下で

2009年09月22日 | Weblog
いい天気が続きますね。稲の刈入れをしている農家の皆さんにおいてはとてもいい連休になっているようです。
近頃雨も降っていないので田んぼがぬかるんでいなくて刈入れ作業がとてもはかどっているそうです。
やはり天気がいいと気持いいですよね。つい家から表に出たくなります。
しかし明後日までスケジュールが詰まっていて、せいぜい境内を歩く程度しかできませんがそれでも十分です。
ブログを始めてからこの境内がとてもいい空間であることに気がつきました。
一段落したら少しづつ手を入れていきたいと思っております。もっといい空間にして行きたいですね。
そんなことを考えながら、イチョウの木の下を歩くのがこの連休中の楽しみです。

小さい秋みつけた

2009年09月21日 | Weblog
朝方は寒いですね。薄い掛け布団一枚では足りません。こうなると朝起きるのがだんだんつらくなってきます。まだ9月だというのに…。
昨日までの風でイチョウの木の下にはギンナンがずいぶん落ちました。
午前中は法事で人の出入りが多くなるのでブログを書く前にちょっとまとめてよけておきました。
みなさんにこの香り(におい)を届けられないのが残念です。
こんなんじゃ今年の秋はあっという間に過ぎ去って行くんでしょうか?。
それとも長い秋になるんでしょうか?。秋が好きな私としては長いほうがいいんですが…。
いつも思い通りにいかないほうなので、そうならないでしょうが。
この時期にふさわしくなるのが童謡「小さい秋みつけた」ですよね。
大人になってもほんとに口ずさみたくなる歌です。というより大人向けなんでしょうかね。
みんなで歌うより、ひとりでいるときに歌いたくなる曲です。
朝、境内を歩きながら小さい秋をみつけたいですね。これからいい季節になります。