伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

四苦(しく)

2008年04月12日 | Weblog
春の朝という感じです。
草花の成長がよくわかります。様々な木々が芽吹いています。
今は成長の時期。しかし同時に刻々と終わりの時期にも近づいて
いるとも言えます。「生・老・病・死」を佛教では四苦といいます。
生きて行くこと、老いること、身体が衰え病にかかること、そして死をむかえること、
この四つは誰もが通り過ぎなければならない苦であるということです。
ですから、逆はなりたちません。一生老けないようにとか、絶対病気にかからないようにとか、
不死なんてことはありえないということです。
つらいことは誰にもあります。老けたら老けたなりに楽しみましょう。
病もかかります、そんな時は落ち込まないで周りのありがたみを感じながら
こころは病にならないように明るくいきましょう。
死を迎えるときは落ち着いて向き合い感謝の気持ちできちんと皆とお別れしましょう。
四苦をきちんと理解するということは、落ち着きある明るい生き方をするということなんですね。