ウォーターセブンのルフィ達は、ココロばーさんの後について、ゴミ処理場裏レンガ倉庫の2番倉庫に入って行った。
そこにあったのは、幻の海列車「ロケットマン」。
これは「パッシング・トム」完成以前に造られた海列車の失敗作で、暴走が酷く、とても客など乗せられないと封印されていた暴走海列車である。
この存在を知るのは、海列車の製作に関わったトムズワーカーズの者だけだった。
ルフィ達がその姿に . . . 本文を読む
今年の「アクア・ラグナ」の猛威は特別だった。
たった一度の高潮で、毎年の「アクア・ラグナ」に耐えてきた裏町は壊滅的な被害を被った。
これが2派3派とまだまだ続くのが「アクア・ラグナ」である。
ルフィ達4人は、パウリ―のおかげでなんとか高台まで避難して、一命を取り留める事が出来た。
ナミは間髪入れずに、ルフィとゾロにロビンの決意について説明した。
話を聞いたルフィとゾロは当然のこと . . . 本文を読む
潮が引ききり、「ウォーターセブン」の島の底の土が剥き出しに顕になり、沖の方では迫りくる巨大な波がその頭をゆっくりともたげて、島へおしよせる準備を整えていた。
その中を、ナミは階段を駆け下り裏町へと全力で駆けだして行った。
続いて、トナカイまでもが突然、何を思ったか女とは違う方向の裏町へと走り出して行った。
街の人々は、皆口々に大声で戻るように言うが、海賊女とトナカイは聞く様子ではない . . . 本文を読む
ナミとパウリーは最短距離で駅までのヤガラをぶっ飛ばして駅へと向かったが、本日の海列車は予定を早めて出航する。
海列車の汽笛が、高らかに島に響き渡った。
ルッチは「5年住んだが・・・こんな島にゃあ名残り惜しむ情もわかねェ・・」と忌々しそうな顔で島を睨んだ。
ロビンは、動き出した海列車の中で、ルフィ達との出会いを思い出して、そして少し笑った。
「私には行く当ても帰る場所もな . . . 本文を読む
造船島「ブルーステーション」では、本日最終の政府関係者用"海列車"が停車していた。
政府の役人と海兵に囲まれたニコ・ロビンは、CP9より先に"海列車"に搭乗させられた。
その様子を物陰から見ていたのは、サンジだ。
サンジはロビンの様子から何かウソをついていると見て、この駅から出発する事を先読みしていたのだ。
「ビンゴ・・・。どう見ても連行されている様にしか見えねぇが、ロビン自身に逃げる . . . 本文を読む
『古代兵器プルトンの設計図』は、トムからアイスバーグへ、そして今はフランキーへ受け継がれていた。
『CP9』はフランキーを、「バトルフランキー号」で司法船や人々を攻撃した罪で、エニエス・ロビーへ連行する事を決定した。
その決定を下したのは、『CP9』の長官スパンダムだった。
スパンダムは、エニエス・ロビーの「指令室」で、自分の顔面を潰した憎きフランキーが生きている事を知り、不敵な笑みを浮か . . . 本文を読む
トムさんが連行され、フランキーが不空不明になった日以来、ココロさんは酒におぼれた。
「聞いたかい?凶暴なトムの弟子、カティ・フラムは・・・死んだそうだ・・・。"海列車"にひかれて。」
みんなで必死で作った希望の"海列車"でトムは連行され、かわいい弟子の一人が轢かれて死んだ。
世界一の船大工であり、島を救った英雄のトムが、凶暴な犯罪者だと、その島の人々に思われていること・・・。
ココロさん . . . 本文を読む
トムは、「バトルフランキー号」の鎖を力任せに引きちぎった。
元来、魚人は人間の10倍以上の力を持っている。
しかし、魚人であるトムが鎖を引きちぎったことで、トムの凶暴化を恐れた海兵達が、一斉にトムに銃口を向けた。
トムは、この事態を冷静に分析していた。
(罪を被せてきたのも世界政府、裁くのも世界政府、この疑いは晴れるわけもねェ・・・!!ここまでだな・・!!)
そう覚悟を決めたトムは . . . 本文を読む
(イラスト未挿入)
3日後。司法船がウォーターセブンにやってきたが、トムズワーカーズの誰も、島の人も、裁判長ですらトムの無罪を信じて疑っていなかった。
"海列車"は、罪を免罪して有り余る恩恵を島に、人々にもたらしていた。
だが、事態は急変する。
ウォターセブンにやってきた政府の司法船を、大量の「バトル・フランキー号」の戦艦船団が攻撃し始めたのだ。
フランキーは、自分の造った船達が砲弾を撃 . . . 本文を読む
トムさん率いる「トムズ・ワーカーズ」は、執行猶予期間10年の内に"海列車"の開通を成功させ、続く4年をかけて残る3本の線路も完成させた。
人々は、海を渡って他島との交易が出来ることに喜び、島に活気が戻ってきたが、資材のない島としては相変らず交易交渉は難航している状態だった。
だがトムさんはいつものように、たっはっはっと笑っていた。
「人間に活気がある。結果はすぐにはついてこねぇよ。 . . . 本文を読む