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マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

ついに最終回

2007年06月27日 09時44分46秒 | スタッフのブログ
最終回、どうすれば砂糖を摂らないようにできるのかです
ここにたどり着くのに長いことかかりました

昔からの食物の保存方法は、
たくあんや漬物などに代表される、塩漬け
羊羹やお菓子に代表される、砂糖漬け
きゅうりのビール漬けや梅酒に代表される、アルコール漬けの3つがあります。
それぞれ防腐の目的で、塩、砂糖、アルコールが使用されています。

身体の生理的食塩濃度は大体、0,85%
汗をかいたりして、これを下回ると人体にも細菌が繁殖しやすくなります
人体も生命維持のために、塩か、砂糖か、アルコール漬けにして防腐をする仕組みになっています。
汗をかいた後に砂糖水(スポーツドリンク)やビールや酒が飲みたくなるのはこのためです

汗の中の塩分は大体、0,5%
寝ている間にもコップ一杯分ぐらいの汗はかきます
1日平均の発汗量が大体1㍑です。
1㍑の汗をかいたとしたら5gの食塩が失われる計算になります

5gの塩分を、砂糖で補いますか?アルコールで補いますか?

食塩が足りていない部分を、砂糖やアルコールで補給するよりは、本来の成分である塩分を摂取して防腐し、自分の身体を保存していくのが一番理に適っているように思います

ブログで何度も書いてきましたが、砂糖類のごく微量のミネラルを期待するよりは、穀物(特に玄米)、野菜、海草など、ミネラル豊富な食品を摂取する方が、はるかに効率的です
まぁ、砂糖類に含まれるミネラルについて、そこまで深く考えて摂取されている方は少ないかもしれませんが…
砂糖を身体から抜いていって、玄米や野菜でできた身体は、心身ともに丈夫になれます
運動し、汗をかいたり、正しい食生活をしたりすることで、体内の砂糖は抜けていくそうです

長年摂ってきた物を、一瞬で体内から抜くことは、やはり困難なようです
簡単に解決できる事なら、このブログもこんなに長くはならなかったと感じます。
困難なことかもしれませんが、今までの自分の積み重ねてきたことは、自分自身にしか解決する事ができません。
しかし、自分自身でどうにかしなくてはいけないと気付き、頑張っている人はたくさんいます
私もその一人です。
一緒に頑張りましょう

余談ですが、埼玉に住んでいる従姉が、先日法事で香川に来ていました
私より5歳年上なので、小さい頃からかわいがってくれ、仲もいいのですが、小さい頃には、従姉の標準語に、かっこいいなと思いながらも、ちょっとびくびくしながら話をしたものです
私が言うのもおかしいかもしれませんが、きれいな今時の若い姉ちゃんって感じの見た目です

9ヶ月になるかわいい娘と一緒に来ていました
我が娘の歯の事には興味津々で、口移しや、自分の使ったお箸で、食べ物をあげない様にしている。とか、どうやって歯磨きしたらいいの?出っ歯って遺伝なの?と、色々質問してくれました
さすが元塾の講師見た目はちょっと派手だけど、いい質問を投げかけてきます

ふと、娘には砂糖を食べさせないようにしている。という話が出ました…
私がマクロを勉強しているとかは全く知りません。
だから余計に、従姉の口からそんな言葉を聞くなんて、なんだか相当驚きました

その時の、私たちの会話です。
『(マクロをしてないのに)なんで砂糖を食べさせないようにしてるの
『だって、ご飯食べさせてりゃ糖質できるじゃん。』
『…(思わず半笑い)おぉっ

オーガニックのものを摂るとか、砂糖を食べさせないということに、何となく気付いている人が身近にいたことに、なんだか心ときめいた瞬間でした

白砂糖よりミネラルが多い砂糖を必死こいて選んで食べなくても、玄米食べてたら過不足なく入っている…
玄米なら体に負担をかけずに糖質ができる…
白砂糖に歯をつけると歯がとける…
PHがどうこう…、砂糖の種類には色々あるんだぁ。とか…
何だか難しそうなことを延々と書いてきたんですが、

結局私の今まで言いたかったことは、従姉の姉ちゃんの
『ご飯食べさせてりゃ糖質できるじゃん。』の一言に要約されているような気がします

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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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勉強になりました。 (サニー)
2007-06-27 10:03:47
さえさん こんにちは。

記事のUPお疲れ様でした。

とても勉強になりました。ありがとうございました。

色んな基礎を勉強していくうちにシンプルな真理に行き着きますね!

これからも色々と教えてください。
返信する
サニーさんへ (さえ米)
2007-06-28 09:31:36
コメントありがとうございます

少しでもお役に立てたなら幸いです
まだまだ勉強不足な点もあるので、不足しているところはご指摘いただけると幸いです
返信する
すばらしい記事でした。 (Noko)
2007-06-30 01:51:20
こんにちは、さえ米さん。
このシリーズ、ずっと楽しみに読んでました。
(コメント遅くなってごめんなさい)
玄米菜食歴8ヶ月(何度か挫折してます)、最近やっと、砂糖も動物性も取らなくなりました・・・。とくに砂糖は、マクロビ否定派の夫の食事からも、ほぼ追放しています。(勝手に買ってくるお菓子は黙認していますけれど、いずれ減るものと信じてます。)やってみれば、調理に砂糖は、不要だとわかりました。そもそも、ほんの少し昔までは、砂糖なんて貴重品だったのでしょうから、日本料理といえども、砂糖抜きで作るのは可能なはず、ですよね。みりん、米飴も、だいぶん減ってきました。
体調がボロボロだったからこそ始めた玄米菜食のおかげで、最近は元気にしています。(マクロビオティックを名乗るには、まだまだ道のりは遠いです)

わたし自身は医者なのですけれど、病院で患者さんたちに出される食事をみていると、砂糖が多くてびっくりします。玄米を出せとまでは言いませんけれど、胃切後の6回食とか、デフォルトでカステラ+ヤクルトとか出てくるんですよね・・・。ときどき、「甘くて食べられない」とおっしゃる方がいて、「食べなくていいです」とついつい・・・。

個人的に衝撃だったのは、無糖の缶コーヒーにも砂糖が含まれている、の件でした。めったに飲まないのですけれど、次善の策として飲むことがありましたので・・・。やっぱり、なんでも、自分で作るに限りますね。次のステップは、全部オーガニック、です。

それでは、また。
返信する
Nokoさんへ (さえ米)
2007-06-30 14:55:01
コメントありがとうございます
昨日の何かの番組でも、戦国時代に砂糖は高級で、1kgあたり、2~3万円ぐらいだった?みたいなことを言っていた気がしますえらく高いですよね

今は技術が進み大量生産できることで、かなり安くなっていますが…だからって、たくさん使っていいわけではないですよね
自分の身体を作るものだからこそ、やはり自分の身体に合った、いい物を選びたいですね

私も初めから完全にマクロ生活が出来ていたわけではありません
頭では分かっていても…って言う時はありました

失敗は成功のもとだ…きっと!!って思いながらやってきました

昔は何となく敬遠していた家族も、私が砂糖なしの料理をしていると、
『どうやってしてるの?へぇ~』と覘いてみたり、
こっそり食べてるようで、朝起きたら作ったものが減っていたります

無糖の缶コーヒーは私も驚きでした
許容範囲つけるところではないですよね
広告に偽り有は多いようですから、本当に気をつけたいところです。

まだまだ私もわからないことが多いので、また、お医者様の意見や、患者様の考えを教えていただけると幸いです。
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