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マクロビオティックな歯医者さんの食と暮らし                   食養塾 無何有庵の日々

無(む)と空(くう)の癒しの時間の中で、心食動息の一つ一つを共に考えていきたいマクロビオティックなスペース。

食養相談

2009年10月29日 16時43分19秒 | 庵主の日記
マクロビオティックの食事指導をしておりますと
常に食養相談のお申し込みがあります。

お会いしたことのない方から、遠方の方から
メールやお手紙やお電話で。
遠い方は沖縄の方もいらっしゃいました。

無何有庵まで出向いてこられる方もいらっしゃいます。

私としては、できればお越しくださるほうがありがたいです。
お顔も見ることができますし
様子がわかりますからアドバイスしやすくなります。

今日は、アトピーの子どもさんのご相談でした。
食事記録をつけてきていただいて
内容をみますと、マクロビオティックの教室にも通われていたそうで
本当に頑張っていらっしゃいました。
ただ、毎日鮭フレークが記されていました。
理由を聞きますと、ご主人やご家族から動物性のたんぱく質を排除することに抵抗され、鮭フレークくらいならとのことでした。

子どもさんを見ますと、アトピーは殆ど改善されていました。
腎の緩みを感じるのと口呼吸で全く鼻呼吸がなされていないこと、歯列が狭いことぐらい(このような子どもさんは一杯いますから・・・)で、「アレ?」って感じ。

そうです。
問題は他にありました。

今月の初めにご来院され受付窓口でのお申し込みだったのですが、
その時から、お母さんの目の奥には涙が一杯かくれていました。
流したくても流せる場所がなかったのでしょう。

子どもさんのアトピー改善のためにマクロビオティックを選択したため
ご主人やご家族と考え方の違いが大きな溝となり
へとへとに疲れていました。

お母さんはお家にひきこもって
笑うことを忘れてしまったかのようでした。

ご主人からは「いつも怒っている顔をしている」といわれたそうです。
でも、私から見ると「とても寂しい顔」をされていました。
陰陽両極の面が出たり入ったりしているということなのでしょう。

お母さんは、元気であっても物静かであっても、温かくなくてはいけません。
家庭の温もりの源は、やっぱりお母さんでないといけないのです。

今回のご相談へのアドバイスは「発熱すること」でした。
彼女が笑顔を取り戻すために、また、新しいご縁が生まれました。

無何有庵の食養相談は、一度受けられたら一生ものです。
元気に独り立ちされるまで。そしてされてからも。
一期一会の出会いですものね。