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南のまち、と森の端

南九州の一隅からちょっとした日常の出来事や思いを綴ります。

波多野睦美さんが歌う名曲「落葉松」

2017-12-01 16:48:18 | 芸術文化

日本で唯一といわれる落葉性の針葉樹である落葉松(からまつ)を題名にした日本歌曲・合唱曲の「落葉松」(小林秀雄作曲、野上彰作詞)をこの1年ほど寝る前によく聴いています。

落葉松の 秋の雨に
わたしの 手が濡れる
落葉松の 夜の雨に
わたしの 心が濡れる

落葉松の陽のある雨に 
わたしの思い出が濡れる
落葉松の小鳥の雨に
わたしの乾いた眼が濡れる
 
軽井沢の落葉松を書いた野上彰さんの詩に、小林秀雄さんが作曲したこの曲、いろいろな人や合唱団が歌っていますが、どの演奏も自分にとっては、その日の心をリセットするのにふさわしいと思えます。
自分が持っているCDはメゾソプラノ・波多野睦美、ピアノ・野平一郎さんの「美しい日本の歌」。中田喜直、別宮貞雄さんの「さくら横ちょう」、山田耕筰さん「からたちの花」など多くの人に親しまれている日本の名曲たちの中に収められています。その歌声は美しく豊かな表現力を備え、聴く者の心に深く染み入ってきます。
波多野さんの歌に生で触れた最初のコンサートは野平さんらと出演した2014年の宮崎国際音楽祭「エクスペリメンタル・コンサート」でした。シェーベルク、高橋悠治さんらの作品を聴きました。
波多野さんは宮崎大学卒、英国のトリニティ音楽大学声楽専攻科修了。古典から現代曲まで幅広く、精力的に活躍している方。今、いろいろなコンサート、音楽祭に出演していますが、宮崎県関係では今月(2017年12月)16日、延岡市で開かれる恒例の『のべおか「第九」演奏会』に出演することになっています。