オリヴィアを聴きながら

2男児の母、業歴XX年のシステムエンジニアが日々のもろもろを雑記します。
コメント歓迎。

観察力

2006-04-22 09:46:06 | お子ちゃまたち
ドラえもんが新シリーズになってスタートして1年。
普段は、レンタルDVDで見ているドラえもんをTVで見た息子1号は、

「のびたの部屋の入り口が引き戸からドアに変わってた」

とか、

「タイムマシンの(未来側の)出口が、東京タワーの天辺だったのが、家のリビングに変わってた。」

とか、細かいところを論っていた。


その観察力を他に生かせないものか・・・・

ドラえもん

2006-04-22 01:55:00 | お子ちゃまたち
ボクはさあ、のびたよりはマシだよ。

という、息子1号に

「マシじゃ嫌なんだよね。ママは、何でもスーパー良くできる、できすぎ君みたいな息子がいいんだよ。」

と。


「でもさ、ママ、ドラえもんの主人公はね、

何をやってもダメダメなのびた

なんだよ。」


うーん、深い!

日本版SOXへの対応

2006-04-22 00:16:33 | お仕事情報
ちょっと前から金融機関向けの営業さんたちが、受講者を集めて準備していたセミナーが開催されました。
「日本版SOX法に対応するソリューション」とかなんとか言うもの。

SOX法?なんだか知らないけど興味ないわあ。と知らん振りしていたのですが、今日になってカチョーが『出られなくなったから、代わりに出席して』と。

はい。私、今、暇です。(仕事はたくさんありますが、稼いでいません。)

というわけで、急遽出席することに。

SOX法とはここにあるように、企業が実施している内部統制の仕組について、強制力を持つ法律でその維持を義務化し、もって公表する財務報告の正当性を担保しようというもの。

弊社が連結対象にされている親会社は米国で上場しているため、この法律が適用されることになって、プロジェクトが発足しました。
せっかくだから、日本版SOX法をビジネスチャンスにしようと、ソリューションを企画しているのです。

本日の説明会はこのプロジェクトのTOPクラスが本社からやって来て、行ったものです。

具体的には方針決定からリスク分析、文書化、運用テスト、課題の改善、監査法人による監査というフェーズのうち、まず最初にニーズがある方針決定、文書化、リスク分析のフェーズで商売を。
方針決定フェーズは監査法人にお任せし、文書化の支援ツールを売ろうという作戦です。
ここでの文書化とは、企業における業務プロセスを業務フローにして、この各プロセスについて財務上のリスクを洗い出し、このリスクを回避するコントロールを組み込んだフローにして業務を定義するというもの。
これだけなら、別に手書きでも、ワープロでも、ドローソフトでもできます。
しかし、この文書は維持していかなければならない。
組織改正や業務手順の変更などに応じてメンテナンスをする必要がある。
これらを管理するために文書をDB化し、かつ業務フローからリスクマトリクスを生成するツールを売ろう。操作教育や、部分的な文書化作業も売ろう。

このツール、最低でも1000万円。


売れないでしょう。無理ですよ。



そもそも、「現状業務を可視化して問題点を洗い出し、改善しましょう。」という手法は、対象が業務全般だと成功しません。
業務手順のフローを作成する作業はとても手間暇がかかる上、作成レベルが統一されていないと分析の際に使い物になりません。
業務は日々かわっていってしまうので、問題点を分析できるほどに整理されたころには、業務自体が陳腐化しているなんてことが珍しくない。

かつて、BPRが流行したころに、この手の分析と『業務改革』を試みた企業はたくさんありますが、『成功』事例は雑誌の記事になるほど少ない。

財務リスクをはらんでいる業務が対象となるので、企業活動の全般が対象となります。すなわち企業の全業務を業務フローに整理するという難行。

現状業務の問題点を洗い出すということは現在の自己否定につながるわけなので現場が、この作業にモチベーションを維持するのは至極困難です。

無理です。

これがうまくいけば、業務は改善されて『利益』につながるんだよという動機付けがあったBPRのための現状分析だってできなかったのに、目先の『儲け』にならない『内部統制』のための業務分析なんてできるわけがありません。

では、どんなツールであれば企業はカネをだすか?

業務改革の手法のひとつである、始めに『理想のあるべき姿』を想定し、現状の業務とのギャップと、ギャップを生んでいる阻害要因を洗い出し、『あるべき姿』に近づけていこうというワークショップ方式ならばできるのではないでしょうか?

すなわち、財務上のリスクとそれを回避する内部統制を含んだ業務フローの標準形を用意します。
企業はこの標準形をローカライズする形で、自社の業務フローを完成させる。
そして、現場でこのフローをさらにローカライズさせる。
こうしてできた業務フローを集めて、内部統制が無効なフローに改変されていないかをチェックし、運用テスト(内部統制が本当に業務フロー上で有効であるかをテストする)が実施可能なものに修正したものを『あるべき姿』の業務フローとして定義します。
いったん、定義した業務フローの変更については、現場からの変更届を本部で審査するという手続きで内部統制の有効性を担保します。

この『雛形』となるべき業務フローを『売り物』にすれば、きっとビジネスチャンスになるでしょう。

もちろん、内部統制の実現のためには弊社のITツールが不可欠なように塗りこんでおけば完璧です。


なあんてことを前提となる知識もなく思いつくままに、べらべらと並べ立ててしまいました。

そして、終了後、本社の責任者の方に、名前を聞かれてしまいました。
うーーーー、大失敗。(雉も鳴かずば撃たれまい。くわばらくわばら。)