ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

5-16-2014:鹿鳴荘便り/難波先生より

2014-05-16 18:37:36 | 難波紘二先生
5-13-2014:鹿鳴荘便り【1.書評,2.メルマガ,3.糸粒体病,4.自然の実験, 5.文春六月号】が「武田ブログ」に転載されなくなったが、どうしてだろう。もちろんお願いしているのではないから、方針転換があってもさしつかえない。申し出があれば「泉ブログ」へ移すことも可能だろう。

 個人の転送でも拡散するだろう。




 宇和島に腎移植の助っ人に行ったN先生から、宇和海の黒鯛とメバルをお送り頂いた。ありがとうございました。美味かったです。こういうお布施は大歓迎です。




 NHKが「STAP問題」の検証番組を作成する方向で動いているようだ、大学の広報から連絡があった。できるだけ協力したい。

 今回は、

1.お礼など=印藤先生の随筆と渡辺晋先生のこと

2.訂正=フロイスと国寺恵瓊のこと

3.修復時移植掲示板のこと

4.古書価格=論文捏造関係の本の値段が急騰していること

5.報道検証4=月刊誌6月号のSTAP細胞記事

6.メールの名前=漢字名とローマ字名の良し悪し

について書きました。




 小保方ネイチャー論文については、「論文のテキストそのものの矛盾と不自然さ」を解剖して、STAP細胞があるといえず、よってSTAP現象もないことを証明するため引用論文の照合をやっている。まだ作業中だ。ホルトフレーター(1947)の論文とニューコープ(1969)の論文からアイデアを得ていることはわかったが、これは小保方の知恵ではなくバカンティのものだろう。

 シナリオはバカンティが書き、舞台は理研で、監督が笹井、主演女優が小保方晴子だろう。




 ホルトフレーターは両生類胚の分化誘導に「pH6.0以下のクエン酸」バッファーを用いた。小保方がそれを「pH5.7の塩酸」バッファーに変えた理由は何か、それが「方法」にも「考察」にも書いてない。塩酸のモル濃度も書いていない。「ホルトフレーター標準液」にはちゃんと書いてある。

 文献引用もデタラメで、Hurtado C.らは2007年に「Neural induction in the absence of organizer in salamander is mediated by Ras/MARK」(Dev Biol:307:282-289)という論文を発表している。

 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2096472/#!po=83.9286

 Rasは発がん遺伝子であり、小保方論文ではこの部分が抜け落ちている。
 考察でiPS細胞と比較しているので、当初Mycがん遺伝子を持つとされたIPS細胞より優位ことを示すための小細工かも知れない。フルタドの論文は刺激により分化が促進されることを主張しているのであり、小保方論文は初期化するというものだから時間の流れが逆転している。
 ほぼ素人の私が仮にレフェリーでも、この論文は却下するだろう。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【文春6月号】難波先生より | トップ | 【お礼など】難波先生より »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

難波紘二先生」カテゴリの最新記事