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ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

4-28-2014鹿鳴荘便り/難波先生より

2014-04-28 12:29:24 | 難波紘二先生
  STAP細胞問題に関しては、「買いたい新書」書評でウォルポート「発生生物学」を取り上げました。生殖細胞、幹細胞、がん化、組織の損傷、再生などをわかりやすく説明しています。
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1397627651



 理研の再現実験について、京都のNさんからメールがありました。
< (DNA)増幅産物の電気泳動は、私も何回も経験があります。…学会発表や投稿用の画像作製は、切り貼りでなく泳動し直すのが当たり前、産物が残っていなければ、増幅し直すのが当たり前だと思います。
 それをせずに切り貼りしたということは、小保方さんにも石井さんにも、増幅再現できないという事情があるのかも知れません。もしそうなら、莫大なお金を行う理研による再現実験は、ますます無意味な浪費ということになるのではないでしょうか?>


 まったく同感です。理研は「STAP細胞はなかった」と認めると、理事長辞任につながるので、結論を先送りして世間が忘れてくれるのを待ち、ショックを緩和しようとしているだけだと思います。 
 海難事故で韓国首相の辞表を、朴槿恵大統領が受け取らないのと同じことでしょう。


 大阪の「メディア反省会」は期待はずれでした。詳細はメルマガに書きました。
 朝8時に自宅を出て、帰宅したのは23時過ぎという長い一日だった。
 帰りの新幹線「のぞみ」は連休に旅行する客で混雑していた。自由席に大きな旅行キャリアーをもった若者が、傍若無人に2席を占拠していて、戦後の混乱期の再現を思わせた。あの頃は買い出し荷物だったが、今はスーツケースという点が違うだけで、モラル低下は同じ。


 アルカリフォスファターゼの酵素組織学的証明法「馬屋原・小川法」で有名な馬屋原先生に、奇しくも大阪でお会いできました。これは詳細はメルマガに。
 まだ、「うつ状態」からの回復が不全で、今回も多くを書けませんでした。


 修復腎(病腎)移植に関して:
 小川先生からの連絡で、多忙で「腎移植移植」論文の執筆が遅れているとのこと。連休中に何とか仕上げたいそうです。ぜひ頑張って欲しい。


 「先進医療」の再申請も遅れているとのこと。
 ある総合病院が修復腎移植が先進医療として認められたら、すぐにもやりたいと計画しているのですが、「臨床研究」の場合は持ち出しになるので、研究としてはやれないそうです。
 「先進医療」が認可されれば、他病院や大学でも開始される見込みが出てきましたので、徳洲会にはぜひ再申請を急いで欲しい。



 世界の透析患者の15%が日本にいるそうで、日本に31万人、世界全体に207万人いることになります。
 圧倒的な臓器不足があるわけで、放置すれば拉致、誘拐、人身売買による臓器取り引きが横行することになるでしょう。
 やはり「中古腎臓」の再利用である「修復腎移植」を推進し、移植医療に対する国民の意識を変えるしか解決策はないと思います。


 再生医療、生殖医療(代理出産の承認)、移植医療など、今世紀に入り、生命倫理がらみの医療が急速に進展しています。21世紀は「生命科学」の理解がないと、ついて行けない時代になります。
 メディアは「科学医療部」に優秀な人材をそろえて、解説報道に力を入れて欲しいもの。速報性ではもうネットにかなわないのだから。
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