ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【修復腎移植アップデート】難波先生より

2018-06-14 15:09:39 | 修復腎移植
【修復腎移植アップデート】
 6/9(木)に予定されていた、修復腎移植を先進医療として認めることに関しての、厚労省の審議会がまたも延期され、7/7(木)の七夕の日になったそうだ。相変わらず移植関係(透析医療関係も含め)関連医学会の根強い反対があるようだが、お日柄もよく、銀河の彼方から天女が嬉しいプレゼントを持って来てくれることを期待したい。
 天下の「朝目新聞」が「一週間の起源は古代ヨーロッパにある」と解説していてあきれた。

 3/28(木)のNHK「ノーナレ」が予想をはるかに上まわる反響を呼んだので、NHKが海外取材班を送ったそうだ。その結果、私が番組で述べた「世界の常識、日本の非常識」という言葉のとおりだった、というメールを関係者からもらった。
 当初はやはり6/9の厚労省審議会で大団円になると予測し、6月中に50分番組を放映することを想定していたようだが、これもその後連絡がないから、7月に延びるかも知れない。

 「病気 腎移植」でGoogle検索をかけてあるから、ときどきネットの関連記事が届く。
その中に今年の5月から連載が始まった「夫の腎臓をもらった私」(もろずみ はるか)
 https://wotopi.jp/archives/70090
という記事があった。中学1年生の時に腎臓病になり、36歳で慢性腎不全(CKD=Chronic Kidney Disease)のため、「移植か透析か」の選択を迫られた、女性ライターの手記のかたちを取っている。

 この「wotopi(ウートピ)」というネットメディアの存在は初めて知ったが、読んでみると文章は優れており感性も豊かで、文学的才能が今やこういう方面に移動しているのを知った。書店員が選ぶ「本屋大賞」の方が、今や新聞広告よりも本の売れ行きに大きな影響を与える時代だから、ネットの威力はバカにならない。

 ウートピという名称はギリシア語のウトポスと関連があるのではなかろうか。Utoposは「どこにもない国という意味で、トマス・モアが「ユートピア」という本(トマス・モア、沢田昭夫訳『ユートピア(「世界の名著 17」)』、中央公論社,1969)を書いたので英語化した。後にこれは理想郷という意味の日本語になった。ひょっとするとこれをもじった名称かも知れない。

 それはともかくこの連載では「もろずみ はるか」さんが、夫からこの3月に腎臓の提供を受け、無事に仕事に復帰するまでの話が同時進行形のかたちで綴られている。<夫の腎臓をもらった妻の話「削ぎ落とされても残るもの、それは愛でした」>という第1回のタイトルが、テーマを見事に表現している。
 文中に「あの移植をめぐる大騒ぎ」というフレーズがあり、これが2006~08年にかけての「修復腎移植」事件を指しているとすれば、同時進行の手記としては疑念があるが、フィクションの新たな形態とみなしても面白い。
 ぜひご一読をお薦めしたい。患者団体や腎移植関連学会や他の資料へもリンクが貼ってある。

 高橋幸春、久間十義、もろずみ・はるか と媒体は単行本、雑誌、新聞、ネットと異なるが、ライターが世論形成に力を及ぼすことは間違いない。修復腎移植の公認のための追い風は間違いなく強まったと見るべきだろう。



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