ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【うつ病とその後 訂正版】難波先生より

2018-10-15 14:54:00 | 修復腎移植
【うつ病とその後】
前にも書いたように、私の病気は「双極性障害(躁うつ病)」の「うつ相」で、初めは7/ 5に修復腎移植が条件付きで先進医療として認可されたために、緊張の糸が切れたため、と思っていた。
うつ病の原因:しかし、大著「西洋哲学史」でノーベル文学賞を受賞した哲学者バートランド・ラッセルの「幸福論」にある「無意識の思考を利用せよ」を思い出した。
そこで、私の「無意識」に考えさせたところ、厚労省の先進医療審議会が付帯条件に付けた「9年間で臨床研究42例を実施し、最後の例から5年間の経過観察をすること」という「42例」の根拠は実は、私が06〜07年に「瀬戸内医師グループ」などの協力を受けて行った「宇和島・呉病腎移植」の予後調査の総例数を根拠としているとわかった。

 つまり「42例」という修復腎移植の総数を明らかにし、その成績を誠実に2008年「医学のあゆみ」(No.10-12)に報告した私の善意は完全に悪用されたのだ。
 不都合な数値を変更したり、予後の悪い患者をいなかったことにしたりすることを「データのトリミング」と言う。これは臨床医学では結構行われているようだが、私の書いた全ての論文にはトリミングも改ざん・剽窃もまったくない。ましてや他人のアイデアを盗用することなどない。

 まさか日本移植学会などがこの数値42例を「臨床研究の必要数」として、悪用するとは予想もしていなかった。それに気付いた時、「自責の念」が私を追いつめ、うつ病になったのである。学会がこんな汚い手を使うとは思いもしなかった。

「修復腎移植」に反対している移植関係者は以下の3論文を、ぜひ予断を捨てて読んでもらいたい。すでに「修復腎移植」国内で宇和島・呉以外でも多く実施されていること、世界的はすでに100例近くの「小径腎がんの腎移植」があること、イスラエル・ペンの「がん持ち込み説」はとっくに否定されていることを述べてある。

 また修復腎移植ではドナーもレシピエントも生存できるため、倫理的後ろめたさがないので、手術の度に「しゃべる広告塔が2人誕生する」。よって腎移植・臓器移植への理解を深めるには絶好の妙手だとも述べておいた。

①難波 紘二 , 堤 寛:注目の領域 再考 "レストア腎"移植 (1)、"レストア腎"の移植に関する日本の実態. 医学のあゆみ 224(10), 801-812, 2008-03-08
②難波 紘二 , 堤 寛:注目の領域 再考 "レストア腎"移植(2)"、レストア腎"の移植に関する世界の実態 .医学のあゆみ 224(11), 877-890, 2008-03-15
③難波 紘二 , 堤 寛:注目の領域 再考"レストア腎"移植(3・最終回)世界的ドナー不足とその対処策--各国の動向. 医学のあゆみ 224(12), 963-970, 2008-03-22

 42例の「レストア腎移植」(後に岡山の林元弁護士の提案を容れて「修復腎移植」に名称変更)は宇和島の2病院(私立宇和島病院と宇和島徳州会病院)と呉共済病院で実施された「修復腎移植の総数で、20余年間に行われたものである。その半数は炎症やネフローゼ、良性腫瘍など非がん病変のある腎臓で、残りの半数が小径腎がんと下部尿管がんだ。
 約10例の小径腎がんのうち、再発例は1例もない。

 レシピエントにドナーのがんが移るという話は、「読売」が早とちりして、「移植腎の腎盂にがん(移行上皮がん)が再発し、それが肺転移してレシピエントが死亡した」とスクープ報道した。
しかし関係者の協力があり、当時の細胞診受付台帳・死亡診断書を調べたところ、
1)まず喀痰の細胞診により扁平上皮がん(肺がんの証拠)が検出され、その後肝転移が見つかっている。
2)死亡診断書(内科が発行)には、死因欄に「肺がん→肝転移」とあった。
 つまり原病が肺がんで、直接死因がその肝転移だという意味だ。

 移植腎の腎盂に移行上皮がんの再発が生じたのは事実だが、レシピエントが腎全摘を拒否したので、万波さんが局所切除で治療した。これが肺に転移したものでないことは、細胞診台帳と内科の死亡診断書から明らかだ。

 このメディアの誤報を日本移植学会は故意に曲解している。これは修復腎移植を阻止しようとしている関係学会が、いかに病理学というサイエンスを知らないか、という証拠のひとつとなるだろう。

病因の理解とうつ病の改善:このことが理解でき、主治医と相談して薬剤の薬理作用、血中最高濃度に達する時間、濃度の半減期を考慮して、炭酸リチウム錠、脳内セロトニン調整剤、2種の睡眠剤(入眠用と睡眠持続用)を自分で考案した新たな処方にしてもらった。すると確実に効果が出始めた。
 ご心配をおかけしましたが、今月中にも復調する見通しです。
 入眠をよりスムースにする処方も新たに見つけたので、これは主治医に勧めて学会 or 論文で発表してもらう予定です。
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