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阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始めいつのまにか、トライアスリートになってしまった私。

【東電OL殺人事件】難波先生より

2012-10-12 12:59:10 | 難波紘二先生
2011年7月の発信です。

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東電社員渡邊泰子(39)殺人事件
この事件で特異なのはまだ未確定の加害者ではなく、被害者の方である。父親は東大を出て東電に入社、重役一歩手前で癌のため亡くなった。泰子は慶応大学で経済学を勉強し、父親のコネもあって東電に入社、総合職で「副室長」の役職にあった。
 5時に退社すると毎晩杉並の自宅に帰る最終列車まで、渋谷で売春婦として4人の客を取るのをノルマとしていた。


 渋谷道玄坂を登り切ったところにある歓楽街円山町のラブホテルが仕事場であった。そのひとつ「クリスタル」では、部屋に小便したり、大便したりの狼藉ぶりで、使用を拒否され、「プリンセス」に移っている。街娼もしたから、コートをたくしあげて立ち小便するところも目撃されている。クリスタルからは備品の袋入りコンドーム28個を無断で持ち出している。これで昼間は優秀な社員、エコノミストとして通用していたというのだから、別人格が存在したとしか思えない。驚いたことに日本女子大卒の母親も東京女子大卒の妹も、泰子が売春をしていることを知っていたという。妙な一家である。


 1997年3月19日、円山町の木造モルタルアパート「喜寿荘」の101号室の6畳間畳の上で、泰子の絞殺死体が発見された。第一発見者は大家から依嘱されたアパートの管理人で、ネパール料理店の店長(ネパール人)だった。この部屋は半年近く空室だったが、18日に見回ると腰高窓が開いていて、横たわった女の姿が見えた。「ネパール人の女の子が寝ているのだろう」と思い、ドアのカギが開いていたので「危ないな」と思い、カギを掛けたという。翌日見回りした時、室内に入り、女が死んでいるのを発見し、警察に届けた。この死体が渡邊泰子で、その殺害者として逮捕・有罪(無期懲役)判決を受けたのが、ネパール人のゴビンダ・プラサド・マイナリ(30,当時)である。
 泰子が殺された日は、その後の捜査で3月9日深夜と判明した。


 いま問題になっているのは、この事件の犯人は冤罪ではないかということである。
 犯人の名前も当時はゴビンダ、いまはマイナリと報じられているが、ネパール人の場合、前に姓があるのか、後に姓があるのか、そのへんを明らかにして、一貫した報道にしてもらいたい。


 泰子は金目当てに売春していたのではない。東京電力は充分な給与を払っていたはずだ。それでは色情狂(ニンフォマニアック)かというと、「よがり声」も出さないし、アクメに達した風もないし、どうも不感症だったようだ。拒食症に近い「ダイエット」をやっていて、体長169cmなのに体重は40キロしかなく、ガリガリにやせていた。
 ゴビンダが疑われたのは、このアパート周辺がネパール人の居住区になっており、ゴビンダ自身がかつて泰子を買い、アパートの自室でセックスしたことがあるからだ。


 この事件が検察と裁判所の人種偏見に基づく冤罪であることは、佐野眞一「東電OL症候群」、「東電OL殺人事件」が完全に証明している。
 着衣に付着していた陰毛と膣内の精液が一致したのは、その日ラブホテルに行ったなじみ客のもので、彼はコンドームなしでセックスさせてくれたから4万円を支払ったのである。(ちなみにこの客の血液型はO型、精液と着衣陰毛の血液型、DNAはこの客のものと一致)


 泰子は帰宅前にもう一人客を取ろうと、一見の客を拾い、かねて空き部屋になっていることを知っていた喜寿荘に引き込んだ。ところがこの男はセックスが目的ではなく、金が目当てだった。だから泰子をタオルで絞殺し、バッグを引きちぎって中の金と定期券を奪ったのである。性交していない証拠に遺体はパンティをはいていた。


 和式トイレにコンドームが浮いていて、先端部に精液が貯まっていた。これはゴビンダのものだった。しかし、精液鑑定の結果は、射精後20日以上経過したものと判定された。このコンドームを包んでいた袋は、泰子のバッグから見つからなかった。つまり、このコンドームはゴビンダが2月下旬に泰子とこの部屋でセックスした時のもので、流し忘れたものである。


 精子はドングリ状の核と細長い尻尾を持っている。尻尾はらせん運動をして精子を前に進ませる。このエンジンとエネルギーは、尻尾の付着部をマフラーのように取り巻いているミトコンドリアにより供給される。このエネルギーが切れると、ミトコンドリアが崩壊するので、精子の頭と尻尾が分離する。その比率は、精子があてどもなく遊泳した時間に比例するので、残留精子の尻尾保持率を計測すれば、およその射精日時を推定できる。以下は弁護側が法医教室に依頼して行った実験である。
 射精直後:90%
10日後: 50%
20日後: 10%
 するとアパートのコンドームに残されていた精液は、尻尾をもつものが10%以下しかなかったのであるから、ゴビンダのものとはいえ、3月9日に出されたものといえないことになる。つまり物証が消失するのである。


 今の司法システムでは、生物学も、原子力物理学も、現代医学も知らないままで、検事・判事が養成される。これが「足利事件」といい、DNA鑑定と聞いたらわからないものだから、すぐ盲信し、結果的に「冤罪の温床」となっていると思う。司法教育の改革が必要だろう。


 まだ読んでいないが、東大農学部から司法試験に合格し、判事になり、生命科学の本も書いている井上 馨が「<捏造>する検察:史上最悪の司法スキャンダルを読み解く」(宝島社新書)という本を出している。厚労省村木局長事件における検察による証拠改ざんをあつかったものだ。裁判所批判がたたって、首になり、弁護士になった男だ。
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