昨年、7月に書かれた内容です。後半のみ転載します。
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佐野眞一「東電OL殺人事件」は一審裁判が「無罪」として結審するまでが書かれている。検察側が控訴し、二審で逆転「有罪」となり、最高裁でも二審判決を追認し、「無期懲役」が確定するまでを追った「東電OL症候群」はとんでもない「発見」に満ちている。
まず、一審判決後ゴビンダはビザが切れていたので「不法滞在」となり、東京入管に収容された。これに対して検察側は、「証拠隠滅の恐れ」等を理由に拘置請求を東京地裁に対して行った。地裁は「無罪判決が出たのに、身柄を拘束することは、判決の効力を否定することになる」としてこれを却下した。すると検察は、東京高裁に対して同じことを請求した。3人の判事が合議して、「裁判関連書類がまだ送致されていない段階で、勾留は認められない」と判決した。書類が高裁に回った段階で、検察は異例の3回目の拘置請求をした。また3人の判事が合議して、なんと今度は拘置を認めた。この延べ6人の判事の内、一人は両方に含まれていた。つまりどっちでもよい判定をしたのである。
この判事は村木保祐といい、2001年に「児童買春・児童ポルノ禁止法」違反で逮捕され、東京地裁で「懲役二年、執行猶予五年」の判決がおり、その後すぐに裁判官弾劾裁判所に送られ、判事の身分を剥奪された。村木には地裁時代にも余罪があったが、それは裁かれなかった。
ゴビンダの控訴審裁判の裁判長になったのは、東京高裁第四刑事部部長 高木俊夫判事である。検察有利な判決を下すので有名で、これで一審判決が覆された。判決理由書は支離滅裂である。
「足利事件」を覚えておられるだろうか?幼女に性的いたずらを加えた後、殺害したとして菅谷利和容疑者が宇都宮地裁で有罪とされ、無期懲役の判決を受けた事件である。この時の裁判長がこの高木俊夫だった。この事件は冤罪が確定し、菅谷さんは釈放された。
さらに高木判事は、未解放の石川青年が女子高校生を殺したとされる「狭山事件」の再審請求を同じく東京高裁判事として却下している。この事件は、警察のでっち上げだと多くの人が考えている事件だ。石川青年は「民」として差別されていた、菅谷さんはIQが100以下で周囲から差別されていた。「高木判決に露骨に現れているのは、検察側の意向に極力沿おうという意志と、差別される側の人間に対する想像力の決定的な欠如である」、と佐野は書いている。
要するに「東電OL殺人事件」の裁判には、「人を裁く資格のない」判事が二人も関与している。しかも一人はすでに冤罪判決をした履歴がある。この本に書かれている渡邊泰子の私生活を読むと、ゴビンダは無罪だと私も思う。冤罪が確定したら一審判決を覆して有罪とした高木判事には(足利事件を含め)、どのような処罰が行われるのであろうか?たぶんおとがめなし。やっぱり、
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佐野眞一「東電OL殺人事件」は一審裁判が「無罪」として結審するまでが書かれている。検察側が控訴し、二審で逆転「有罪」となり、最高裁でも二審判決を追認し、「無期懲役」が確定するまでを追った「東電OL症候群」はとんでもない「発見」に満ちている。
まず、一審判決後ゴビンダはビザが切れていたので「不法滞在」となり、東京入管に収容された。これに対して検察側は、「証拠隠滅の恐れ」等を理由に拘置請求を東京地裁に対して行った。地裁は「無罪判決が出たのに、身柄を拘束することは、判決の効力を否定することになる」としてこれを却下した。すると検察は、東京高裁に対して同じことを請求した。3人の判事が合議して、「裁判関連書類がまだ送致されていない段階で、勾留は認められない」と判決した。書類が高裁に回った段階で、検察は異例の3回目の拘置請求をした。また3人の判事が合議して、なんと今度は拘置を認めた。この延べ6人の判事の内、一人は両方に含まれていた。つまりどっちでもよい判定をしたのである。
この判事は村木保祐といい、2001年に「児童買春・児童ポルノ禁止法」違反で逮捕され、東京地裁で「懲役二年、執行猶予五年」の判決がおり、その後すぐに裁判官弾劾裁判所に送られ、判事の身分を剥奪された。村木には地裁時代にも余罪があったが、それは裁かれなかった。
ゴビンダの控訴審裁判の裁判長になったのは、東京高裁第四刑事部部長 高木俊夫判事である。検察有利な判決を下すので有名で、これで一審判決が覆された。判決理由書は支離滅裂である。
「足利事件」を覚えておられるだろうか?幼女に性的いたずらを加えた後、殺害したとして菅谷利和容疑者が宇都宮地裁で有罪とされ、無期懲役の判決を受けた事件である。この時の裁判長がこの高木俊夫だった。この事件は冤罪が確定し、菅谷さんは釈放された。
さらに高木判事は、未解放の石川青年が女子高校生を殺したとされる「狭山事件」の再審請求を同じく東京高裁判事として却下している。この事件は、警察のでっち上げだと多くの人が考えている事件だ。石川青年は「民」として差別されていた、菅谷さんはIQが100以下で周囲から差別されていた。「高木判決に露骨に現れているのは、検察側の意向に極力沿おうという意志と、差別される側の人間に対する想像力の決定的な欠如である」、と佐野は書いている。
要するに「東電OL殺人事件」の裁判には、「人を裁く資格のない」判事が二人も関与している。しかも一人はすでに冤罪判決をした履歴がある。この本に書かれている渡邊泰子の私生活を読むと、ゴビンダは無罪だと私も思う。冤罪が確定したら一審判決を覆して有罪とした高木判事には(足利事件を含め)、どのような処罰が行われるのであろうか?たぶんおとがめなし。やっぱり、
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