日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

明かり煌めく仙台へ 2020 - 河岸や

2020-12-29 20:38:53 | 居酒屋
米沢に泊まったからには、「加津」と「河岸や」をはしごできればそれに越したことはありません。しかし、まず「加津」の様子を確かめようとしたところ、八時前にもかかわらず、袖看板と行灯の明かりは早々と消されて、暖簾が出ているだけでした。一縷の望みをかけて一報入れたものの、早仕舞いしたという無情の返答が。これにより、今夜は一本勝負となりました。
東北を縦断する長旅から戻ったのは先月の半ばです。あれからわずか一月で、世相は大分変わりました。感染症の蔓延によって、少人数の会食さえも悪であるかのように叫ばれ、本来なら書き入れ時の飲食店はさらなる打撃を被りました。若者が闊歩していた米沢の繁華街でも、人通りは目に見えて少なくなりました。九時前に飛び込むと、先客はカウンターの一人客と、テーブル席の二組のみ。今月に入ってからというもの、早い時間だけ賑わって、その後は暇だというのが店長の弁です。しかし、四人組の先客が席を立つや、入れ替わるようにして三人組が飛び込みました。さらにはこちらと入れ違いでもう一組が。いわば腐っても鯛、健闘ぶりは天晴れです。

河岸や
米沢市中央1-4-15
0238-40-0252
1800PM-2200PM(LO)
日曜定休

東光
泉川
錦爛
お通し(ポテトサラダ)
真鯛刺
明太春巻
煮穴子
なめろう
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 二日遅れ

2020-12-29 19:51:52 | 東北
上杉神社にも寄ってから投宿しました。会津若松から100km少々を走り切り、出発からの走行距離は670kmを超えたところです。
昨日会津に連泊したのは、仙台までの移動が慌ただしくなるのを嫌ったためです。今日仕切り直して朝から走り、花見の旅と同じ経路で仙台へ向かおうという算段でした。しかし、悠長に構えていたのが祟って、給油を済ませた時点で既に五時前でした。赤湯で一風呂浴びるとなると、あちらを出るのが六時にはなっていたでしょう。そこからまっすぐ走っても、仙台に着くのは早くとも七時半から八時頃です。本来なら破綻のない時間ではあるものの、現地でお上の「要請」が発動されたと風の便りに聞きました。どれだけの店が応じるのかは未知数ながら、「かん」については九時で札止め、十時で完全閉店と告知されていました。他の店も五十歩百歩だとすれば、着いてからの持ち時間がほとんどありません。その結果、二日遅れになるのを承知で、米沢に泊まるという形に落ち着いた次第です。
よくよく考えると、花見の旅でも会津から仙台まで一気に走ることは滅多にありません。今日中に仙台へ行くつもりなら、最短経路で行くべきだったということでしょう。しかし、そのおかげで印象的な月を眺めることができました。一週間を超す長旅のときでさえ、二日も延ばせるなどということはありません。今しかできない贅沢という点では、これも一興と納得している次第です。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 丸い月

2020-12-29 18:54:45 | 東北
あとは投宿するだけかと思いきや、今日の山場が訪れました。御成山を再訪したところです。
上杉神社を出た直後、丸い月が東の空に昇ってきました。煌々とした月明かりを見て思ったのは、この月が絵になる場所へ行こうということです。まず向かった最上川の河原は今一つだったものの、ここで妙案が閃きます。御成山なら夜景と月を一望できるかもしれないということです。展望台へ到達できない現状では、先ほど訪ねたジャンプ場のそばから眺めるしかありません。ごく狭い方角しか開けていないため、市街と月が重なるかどうかについては未知数でした。しかし、一期一会の眺めに出会える可能性があるなら、ともかく行ってみるしかありません。こうして現地に乗り込むと、正面に月が浮かんでいたという顛末です。
正確にいうと、正面に広がる市街に対して若干右に偏っています。もう少し早く来られれば、真正面のほどよい高さに月が浮かんでいたわけです。その一方で、出来過ぎと思える点もありました。着地点に雪原が広がっていることにより、雪景色になっているのが暗い中でも分かるのです。気温は0度で完全に無風、明日から荒れるといわれても俄には信じられません。凛とした月明かりが印象的な夜になりました。この空気ともども記憶にとどめたい光景です。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 平安の湯

2020-12-29 17:27:07 | 温泉
詳しくは後で述べますが、仙台はまたもお預けとなりました。米沢に泊まることにしたため、投宿の前に一風呂浴びていきます。平安の湯が一月ぶりの登場です。

平安の湯
米沢市中田町268-4
0238-36-0100
600AM-2300PM
入浴料300円
泉質 ナトリウム塩化物硫酸塩泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
泉温 49.4度
pH 8.4
掘削動力揚湯
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 給油

2020-12-29 16:48:18 | 東北
米沢に着いた時点で出発から640kmほど走行していました。航続距離の限界におおむね相当する距離です。案の定、市街に入った直後に燃料警告灯がついたため、ここで道中二度目の給油を済ませます。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 上杉神社

2020-12-29 16:20:11 | 東北
続いて立ち寄るのは上杉神社です。濠を囲む桜並木はかき集められた雪の壁に隠れ、水面は結氷しかけています。当地の冬の厳しさを物語る光景です。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 米沢松が岬郵便局

2020-12-29 16:03:11 | 東北
若松で郵便局に寄ったとき、もう一局だけ行くつもりだと申しました。二局目に選んだのは米沢松が岬郵便局です。当地ゆかりの戦国武将をあしらった風景印をいただきました。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 御成山

2020-12-29 15:32:45 | 東北
米沢の市街に入って思ったのは、会津よりも格段に雪が多いということです。若松にしても喜多方にしても、市街地にほとんど雪はありませんでした。しかしここでは、かき集められた雪が壁のように連なっています。市街の様子を俯瞰しようと思い立ち、やってきたのは御成山です。ところが誤算に見舞われます。展望台の少し手前で登山道の除雪が途切れていたのです。相当な急坂だけに冬タイヤでも心許なく、空転すれば危険極まりないものがあります。歩いていける程度の距離ではあるものの、雪靴を履いてくるのを失念してしまったため、それ以上進むのを断念し、少し下ったところにあるジャンプ台の脇から見渡すという顛末です。しかし、眺望の広さこそ展望台に及ばないものの、開けている方角の眺めではあながち引けをとりません。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - ヤマザワ

2020-12-29 15:06:35 | 東北
「金ちゃんラーメン」の駐車場が埋まっていたと申しました。結局どうしたかといえば、向かいにあるヤマザワの駐車場を拝借しました。もちろん只乗りするわけではありません。山形の晩秋の風物詩、ラ・フランスがまだあったため、こちらを土産に買い求めます。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 金ちゃんラーメン

2020-12-29 14:27:45 | B級グルメ
会津から仙台へ向かう場合、猪苗代から国道115号線で福島に抜け、そこから北上するのが最短経路です。しかし今回は花見の旅と同様に、大峠道路で県境を越えました。米沢に着いたところでお昼にします。立ち寄るのは「金ちゃんラーメン」です。
会津に踏みとどまったことは、本日の行程にも恩恵をもたらしました。昨日は定休だったはずの「金ちゃんラーメン」に寄れるからです。ただし、何もかも筋書き通りにはいきません。早々に若松を出発すれば、喜多方に寄ったとしても昼前にはこちらに着くかと思いきや、日中線の跡を辿っていったことにより、昼の部に駆け込めるかどうかの瀬戸際になってきました。ただし、無闇に慌てる必要はなかろうとも思っていました。昼の部は14時まで、夜の部は19時半までというのが口コミサイトの情報ではありますが、昼夜ともその時間を過ぎても開いている状況を目撃しています。少なくとも14時に入れればよかろうと高を括って向かったところ、時報の3分前に着くという結果です。
そこまでは計算通りだったのに対して、盛況ぶりには面食らいました。店先の駐車場が埋まっていたのです。自分の後にも次々とお客が入り、店を出た時点でも営業中の札が出ており、二時半を回ったところでブラインドが下されました。昼の部は二時半までと考えておいてよさそうです。

金ちゃんラーメン米沢店
米沢市林泉寺2-3-28
0238-21-3000
1130AM-1430PM/1700PM-2000PM
月曜定休
みそ味ラーメン750円
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 日中線記念館

2020-12-29 13:18:32 | 東北
続いては旧熱塩駅こと日中線記念館を訪ねます。一月ぶりに再訪すると、駅舎の窓と玄関は雪囲いされ、構内は雪に埋もれていました。暖冬少雪の年が続いてきたこともあり、ここで雪景色を眺めるのは久々です。
記念館は今日から正月休みに入り、残念ながら駅舎には立ち入ることができません。しかし、ラッセル車のある一角まで、人が通れるように小径ができています。休館中も雪かきだけは毎日続けているのでしょう。皆様方の御尽力に感謝します。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 会津加納駅

2020-12-29 12:40:31 | 東北
桜並木は500mほどで途切れ、そこから先は会津加納まで対面通行の舗装路に呑み込まれます。その道と喜多方からの県道が合流する地点にできた三角形の一帯で、一両分ほどの長さの線路が雪に埋もれていました。かつての線路そのものなのか、保存目的で後から敷いたものなのかは謎ながら、かつてここに列車が通っていたことを、さりげなく物語る仕掛けが心憎く感じられます。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - しだれ桜散歩道

2020-12-29 11:36:35 | 東北
喜多方へやってきたのは、米沢を通って仙台へ向かうためでもありました。つまり、先月走った経路を逆に辿るということですが、一部の区間で経路を変えます。熱塩まで直行する県道の西側を行く、もう一本の県道に入りました。日中線の跡を辿るのが目的です。
上三宮駅の跡を過ぎると、県道と並行する怪しげな道がカーナビに表示されました。その道が始まる地点に向かったところ、果たしてそこが線路の通っていた場所でした。緩やかな弧を描く道には植えられたばかりの桜が並んでおり、踏切だったと思しき場所には由来を記した看板が建っています。喜多方市街の線路敷は遊歩道に転用され、枝垂桜の名所として全国的にも有名ですが、あの桜並木を熱塩まで延長する取り組みが進められており、直近の五年で1km近く延長されたとのことです。いずれは世界一のしだれ桜散歩道を作り上げ、後世に残る宝にしたいとの一節も。その志に敬意を評したいものだと思います。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - あべ食堂

2020-12-29 10:20:16 | B級グルメ
昨日フジグランドホテルの朝食に対する思い入れを語ったにもかかわらず、今日はそのまま宿を出てきました。昨日二度にわたって振られた「あべ食堂」を訪ねます。
朝ラーメンといえば喜多方の代名詞です。自分自身、会津に通い始めた当時はそれが楽しみの一つでした。しかし、若松で立ち寄る場所が年々増えて行ったことにより、あちらを出るのは早くとも昼頃となりました。その結果、喜多方に着く頃には店仕舞いしていることが多くなり、当店からも足が遠のいて現在に至ります。連泊の結果、今日は若松を直ちに出られることになり、久々にお鉢が回ってきたのでした。
記録によると、これが実に六年ぶりということになるようです。長らく無沙汰をしたことにより、当店の味も忘れかけていたのが実情ではありますが、背脂を少し浮かせたスープには、昨日訪ねた「大安食堂」との共通性が感じられます。ただし、仄かにカエシの風味が漂うあちらのスープに比べると、やや淡い味わいが特徴的です。頭巾をかぶったおばちゃん達による快活な接客も好ましく、味、雰囲気で二度楽しめる名店です。

あべ食堂
喜多方市緑町4506
0241-22-2004
730AM-1500PM(売切御免)
祝日除く水曜定休
中華そば700円
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 若松栄町郵便局

2020-12-29 09:32:43 | 東北
世間的には今更という時期ながら、今日はまず年賀葉書を調達します。立ち寄るのは宿の近くの若松栄町郵便局です。ひとまず半分だけ押さえ、そのうちの一枚に風景印を入れてもらいました。物騒なご時世、他人様との接触を極力避けるべきところではありますが、移動の合間にもう一局だけ寄るつもりです。
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