日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

明かり煌めく仙台へ 2020 - 帰着

2020-12-31 21:13:05 | 東北
国道6号線に入れば交通量も増えてくるかと思いきや、そのようなことはありませんでした。先行車が現れないのはもちろんのこと、対向車すら来ないのです。件の事故で無人地帯と化した上に、年末年始で物流が止まり、大型車の往来もなくなったのが原因でしょう。富岡の手前で現れた初の先行車を登坂車線で追い抜くと、再び一人旅となりました。しかし、大晦日だけは早く帰りたいという心情が勝ったとでも申しましょうか。広野から常磐道を飛ばし、首都高にも乗って八時過ぎに帰宅。総行程は1218kmでした。
荷物と土産を運び上げ、先ほどようやく一息ついたところです。銭湯がまだ開いているため今から行き、帰り次第「年またぎ酒場放浪記」を視聴しつつ一献傾けます。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 最後の夕景

2020-12-31 17:01:27 | 東北
岩沼から80kmほど南下を続けてきましたが、今のところ国道6号線を一度も走っていません。代わりに走った海沿いの県道が快走路でした。線形がよいだけでなく交通量も少ないのです。
見渡す限り未利用地という車窓から、沿線の一帯を波が根こそぎさらっていったのが分かります。八戸からここまで、被災した海岸線を何度かに分けてたどりましたが、今日走ってきた一帯がとりわけ荒涼として見えるのは、仙台以北に比べて平地が多いためでしょう。広い分だけ嵩上げと区画整理にも時間が要り、南北を貫く県道がようやく整備されてきたということでしょうか。さらに数年経ったときは、この車窓が様変わりしているのもしれません。今走っておくべき価値のある道でした。
どこまでも海沿いを走りたいのはやまやまながら、これ以上進むといわゆる帰還困難区域にさしかかります。浪江からは国道6号線をしばらく南下し、ほどほどのところで常磐道に乗るつもりです。今年最後の夕景を眺めてから出発します。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 相馬駅

2020-12-31 16:02:29 | 東北
福島との県境を越え相馬駅までたどり着くも、立派な入母屋破風を備えた木造駅舎は日陰になった後でした。西日が当たっている間に駆け込めなかったのは惜しまれます。
今年最後の夕日は厚い雲の向こうに隠れました。今回の活動はこれにて実質的に打ち止めです。残照があるうちは一般道を行けるだけ行き、その後は常磐道をひたすら飛ばして帰ります。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 爪痕

2020-12-31 15:31:12 | 東北
浜吉田から新地までは津波によって流失し、新線に切り替えられた区間です。海沿いをいく県道は所々で寸断され、築堤の上を行く新道への切り替え工事が進んでいます。しかもその一部は常磐線の跡地を経由する模様です。四年前に三陸を縦断したときは、震災から五年経ったにもかかわらず、行く先々で震災の爪痕を見てきました。来年で十年の節目を迎えようとする今もなお、復興途上と実感させられる光景です。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 浜吉田駅

2020-12-31 14:55:06 | 東北
続いては一つ隣の浜吉田駅を訪ねます。東日本管内の木造駅舎が片っ端から取り壊されていく中で、極めて例外的といえるのが常磐線の北部です。国鉄時代の佇まいをほぼそのまま保った駅舎がいくつも残っており、当駅もその一つです。亘理と同じく、正面から西日を浴びた好条件で記録しました。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 亘理駅

2020-12-31 14:33:55 | 東北
予報はおおむね的中し、大晦日は凛とした雪晴れになりました。この好天をどう生かすかと考えたとき、まず浮かぶのは貨物列車の撮影です。しかしあいにく年末年始の運休期間に入っています。701系の普通列車など撮っても面白くありません。雪道を避ける目的も兼ね、常磐線の駅に寄りつつ行くことにしました。ただし、全駅訪ねる時間は当然ながらないため、国鉄時代からの駅舎が残るところに絞ります。まず立ち寄ったのは亘理駅、海鼠壁風の外観と、駅名を入れた立派な扁額が特徴です。真冬の西日を浴びた好条件で記録しました。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - モスバーガー仙台六丁の目店

2020-12-31 12:02:02 | MOS
市内及び郊外にいくつもある利久の中から大和町店を選んだのは、一石二鳥を狙ったために他なりません。東へ少し走ったところにMOSがあるという寸法です。仙台六丁の目店を一年ぶりに再訪します。
去年も大晦日に訪ねました。物騒なご時世につき客席が間引かれてはいるものの、持ち帰り客が次から次へと訪れる様子はあの日と変わりません。飲食店には厳しい状況が続く中、健在であってくれたことを幸いに思います。

モスバーガー仙台六丁の目店
仙台市若林区六丁の目西町3-41
022-288-6355
900AM-2300PM
第4861号
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 利久

2020-12-31 11:10:54 | B級グルメ
牛タン専門店の多くは昨日までに年内の営業を終えました。頼みの綱は利久です。調べたところ、大半の店が年末年始も営業していると判明。しかも、大晦日は昼の部だけとする代わりに、開店を早めるという渡りに船の状況でした。最も手近な大和町店を訪ねます。
仙台の牛タン焼を全国に広めた功労者といってもよい当店ですが、自分自身は食わず嫌いを続けてきました。どこへ行ってもあることによってありがたみが薄れ、仙台の錚々たる名店を差し置いてまで行こうとする誘因が働かないとでも申しましょうか。旅先で全国チェーンを避けているのと同じ理由によるといってもよいでしょう。ただし、多くのチェーン店と違うのは、多店舗化しても質は全く落ちていないということです。今回も暖簾をくぐるや気持ちのよい挨拶で迎えられました。客席には四人、厨房には少なくとも七人が立っています。店の収容力を考えると十分以上の人手です。ICHIRYUの牛タンに心底感服させられた直後ということもあり、牛タン焼こそあちらに僅差で及ばないように感じるものの、テールスープは申し分なく、付け合わせの浅漬けともろみ漬けも上々です。この店が開いていてくれて助かりました。

★利久 大和町店
仙台市若林区大和町2-6-20
022-235-8581
1130PM-1430PM(LO)/1730PM-2230PM(LO)
牛たん定食四枚2024円
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 阿部酒店

2020-12-31 10:20:02 | 酒屋
ひとまずは今日帰るという前提の下で出発しました。続いては阿部酒店に立ち寄ります。玄関の左側には酒林、反対側には注連飾りが掲げられています。いよいよ正月と実感する光景です。

阿部酒店
仙台市青葉区川内亀岡町12
022-223-9037
平日 830AM-2130PM
日祝日 900AM-1900PM
元日他不定休
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 新雪

2020-12-31 08:51:33 | 東北
宿に荷物を置いたまま、定禅寺通と西公園を歩いてきました。溶けて凍った雪の上に乾いた雪が積もったため、昨晩よりも歩きやすくなっていたのは助かりました。出発前の予定通りに着いていれば、新雪を踏みしめながら歩く機会もなかったでしょう。二日にわたって延ばしたのは正解だったことになります。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - アルファホテルin定禅寺

2020-12-31 07:22:12 | 東北
仙台の宿が選び放題という状況は、平時なら到底考えられません。昨晩世話になったのはアルファホテルin定禅寺です。
先月始めて当館の世話になったとき、ここ以上のところはないと思いました。その名の通り定禅寺通り沿いにあり、国分町の繁華街は徒歩圏内です。それでいながら猥雑な一帯からは離れ、部屋から欅並木を一望できるというおまけもつきます。仙台まで行くことが確定的となった昨日の昼の時点で、当館がまだ開いていたため、他と比べるまでもなく即決するという顛末です。
全ての部屋が定禅寺通りの側を向いているわけではありません。直前の手配となれば、裏側しか開いていなくとも止むなしと覚悟していました。しかしありがたいことに、当てがわれたのは欅並木の高さと同じ六階の一室でした。おかげで宿の部屋からもページェントを鑑賞することができました。粋な計らいに感謝します。
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明かり煌めく仙台へ 2020 - 六日目

2020-12-31 06:49:53 | 東北
おはようございます。自宅でも旅先でも、カーテンを閉めずに休み、翌朝明るくなるのと同時に目を覚ますのが習慣です。しかし今朝、前日までとは違う気配を察知しました。まだ五時台にもかかわらず、やけに明るく感じたからです。もしやと思い起き上がると、窓の外が積雪で真っ白になっていました。こちらが寝静まった後に、雪が再び降っていたのです。
歩道はもちろん車道についても真っ白で、昨日走った峠と変わりません。今もなお乾いた雪が舞っており、九時頃まで降ってから止むというのが最新の予報です。仙台の市街でこれなら帰り道が思いやられます。そうなるに至ってまず考えたのは、列車で一旦帰京した後、天候の回復を待って戻るという案でした。最大料金のある屋内駐車場に止めているため、三が日の間なら止めておいても差し支えないという寸法です。しかし、最新の予報によると明後日までの三日は雪とされているため、時間稼ぎをしたところで五十歩百歩にしかならないかもしれません。ならば強行してしまうのも一案でしょう。今のところ有力なのは、雪の少ない海沿いを南下していく案ですが、杜の都の雪景色を観賞してから最終的に決断します。
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