日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

小春日和の秩父路へ - 帰着

2020-12-20 19:31:25 | 関東
後味悪く終わりかけるも、最後の最後に救われました。先ほど帰宅したところです。
無味乾燥な高速道路に極力頼りたくはありません。料金が割高な大都市近郊区間であればなおさらです。しかしながら、今回に関する限りは先を急ぐべき事情があります。しかも、撮影地の至近にICがあり、四の五の言わずに飛び乗れば絶大なる速達効果がありました。そこで一気に飛ばしたまではよかったものの、気まぐれを起こしたことが仇となります。なまじ時間に余裕が出たことにより、銭湯へ寄ろうと思い立ったのです。しかしこれが一筋縄には行きません。練馬から都心へ戻る経路上無駄なく立ち寄れ、なおかつ駐車もできるという条件付きで調べたものの、スマートフォン片手にそれをするのが一仕事でした。かなりの時間を費やしてようやく探り当てた一軒も、狭い生活道路が迷路のように入り組んだ一帯にありました。初見でたどり着けるかという懸念は見事に的中し、路地裏を右往左往した挙句に痺れを切らして退散。その足で早稲田へ向かいます。土地勘のある場所で手早く済ませようという算段でした。ところが現地へ乗り込むと、日祝日駐車可だったはずの路上が通行止になっているという誤算に見舞われます。現代風にいうならば、そこで「心が折れた」とでも申しましょうか。高速道路を飛ばして浮いた時間を全て使い果たし、風呂にも入り損なうという、惨敗としかいいようのない結末でした。しかし、疲労感と敗北感に打ちひしがれて戻ったところ、風呂を沸かして帰りを待っていてくれたことにより、悪戦苦闘が報われるという顛末です。
日帰りの活動ながらも200km強を走破して、オドメーターは234214kmとなりました。あと353km走れば通算234567kmです。この時期に行きたい場所の筆頭格に挙げられるのは静岡ですが、行って戻れば最後の長距離移動の途中に節目を突破することになります。暗い中での達成は興醒めです。しかるべき舞台で迎えられるよう、次なる目的地を再検討してみます。
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小春日和の秩父路へ - 全行程終了

2020-12-20 15:22:22 | 関東
三時過ぎの貨物列車を撮ったところで切り上げました。本日はこれにて全行程終了となります。
一連の騒動により足止めされてからというもの、週末の晩餐が恒例行事となってきました。活動の再開後も、在宅の機会があれば買い出しに行くのが通例でした。泊まりがけの活動を見送ったことにより、本来なら昨夜もそうするつもりのはずが、家族の急病という突発的な事態があり、見送らざるを得なかったという事情があります。その結果、晩餐が今夜に繰り下がったため、買い出しを済ませてから戻ろうという寸法です。沈む夕日を見届けて、寄り道しながら帰りたいのはやまやまながら、同居する両親が期待しきっているのを無下に断るわけにもいきませんでした。居候のできるせめてもの罪滅ぼしということにしておきましょう。
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小春日和の秩父路へ - 車屋

2020-12-20 14:07:13 | B級グルメ
列車撮影は時間との戦いになりがちです。お昼を逃してしまうことも少なくありません。しかし豈図らんや、今回は撮影地の至近にラーメンの暖簾を掲げた食堂がありました。二時の列車を撮ったところで「車屋」飛び込みます。
店構えは一見すると昔ながらの大衆食堂のようでした。しかし、止まり木と庇付きのカウンターは食堂というより居酒屋、あるいは大衆割烹を彷彿とさせるものです。食器棚に徳利とジョッキが並ぶことからしても、元々は呑み屋だったのでしょう。ただし、定食とラーメンを中心にした品書きは食堂のそれで、営業時間も16時までとあります。カウンターに立つのは野球帽をかぶった若い店主です。店を継いだ現店主の好きが高じて、呑み屋からラーメン屋に模様替えされたのかもしれません。
そのような経緯もあってラーメンは本格派です。スープと麺をすすって思ったのは、「大勝軒」の中華そばとの共通性でした。具体的には、濁ったスープの味わいと、つけ麺にも向きそうな太めの麺がよく似ており、チャーシュー、メンマ、葱、なるとに焼海苔という具材の構成もおおむね同様です。ただし、三枚奢られるチャーシューは、異なる部位を一枚ずつ炙ってから載せるという代物で、店主の研究により独自の味に昇華されています。満足感の高い一杯です。

車屋
深谷市小前田1557
048-584-4445
1100AM-1600PM
らーめん黒800円
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小春日和の秩父路へ - 貨物列車

2020-12-20 12:54:46 | 関東
昨日はまさかの空振りに終わったものの、今日は朝から快晴です。日帰りで活動するには申し分ありません。温めていた構想を実行に移します。久々に秩父鉄道を訪ねました。
車で日帰りするという前提で考えると、選択肢は事実上関東圏のローカル私鉄に絞られます。最も手近なところでいえば小湊鐵道です。しかし、既に何度も行っており、新鮮味には欠けました。それよりも行ってみたかったのがこちらです。小湊鐵道より遠く、それでいながら泊まりがけで行くには近すぎるという半端な距離が仇となり、沿線を最後に訪ねたのがいつだったか、もう定かではありません。熊谷から西に至っては、このblogの草創期に訪ねたのが最後と記憶します。その記憶が確かなら、いつの間にやら十年以上も無沙汰していたということです。その当時でさえ、私鉄を走る貨物列車は全国的にも貴重なものとなっていました。しかるにそれをまともに撮ったことが一度もありません。東西の双璧をなす三岐鉄道の貨物列車は、何度となく撮っているにもかかわらずです。絶好の撮影日和に恵まれた今回、食わず嫌いをしていた貨物列車を、今更ながら撮りに行こうと思い立ったのでした。
こうして現地へ乗り込んだはよいものの、いかんせん経験が乏しく、撮影地を探しあぐねて午前中を空費してしまいました。右往左往を続けた挙句、小前田の近くにお誂え向きの直線区間があったため、こちらで上りの貨物を仕留め、これが本日最初の収穫となりました。線路はおおむね東西方向に延びています。これからは下り列車が順光になる時間帯です。手元の時刻表によると、三時過ぎまでの間に貨物列車が三本下ってきます。それまで粘るつもりです。
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