一風呂浴びても依然として呑み直そうという意欲は戻りません。とはいえ、京都に泊まって銭湯に寄っただけというのもさすがにもったいない話です。ラーメンだけいただいて帰ることにしました。毎度おなじみ「大豊ラーメン」を訪ねます。
酔いはすっかり覚めました。つまり、無性にラーメンをいただきたくなる状況ではないということです。ただし、明治屋で飲み食いしてから四時間ほどは空いており、腹具合としては今までよりもよい状態ということになります。ならばおいしくいただけるかと思いきや、意外とそうでもありませんでした。
素面では物足りなく、酔ったときこそ本領を発揮するのは鹿児島の名店「のり一」のラーメンです。こちらの場合、物足りないわけではないものの、スープはやや塩辛く、麺もボソボソした歯応えに感じられました。もちろんわずかな違いであり、気のせいと思って間違いはないでしょう。しかし、このラーメンについても、酔ったときに最もおいしく感じられるよう微調整されている可能性はあります。
銭湯にしてもラーメンにしても、はしご酒を見送ったからこその発見がありました。酒と肴はもちろんのこと、その土地の文化、歴史から人々の気質に至るまで、居酒屋には一人旅の神髄が体現されており、旅の主題の一つとなって久しいのもそのために他なりません。しかし、あえて酒場を離れることで、代わりに見えるものもあるようです。体力的にはしご酒が難しくなりつつある昨今、無理には呑まず、余力を他に回した方が賢明なのかもしれません。
★大豊ラーメン木屋町店
京都市中京区木屋町通四条上ル下樵木町191-11
075-251-6784
1800PM-600AM(金曜・土曜・祝日前日 1700PM- )
ラーメン700円
酔いはすっかり覚めました。つまり、無性にラーメンをいただきたくなる状況ではないということです。ただし、明治屋で飲み食いしてから四時間ほどは空いており、腹具合としては今までよりもよい状態ということになります。ならばおいしくいただけるかと思いきや、意外とそうでもありませんでした。
素面では物足りなく、酔ったときこそ本領を発揮するのは鹿児島の名店「のり一」のラーメンです。こちらの場合、物足りないわけではないものの、スープはやや塩辛く、麺もボソボソした歯応えに感じられました。もちろんわずかな違いであり、気のせいと思って間違いはないでしょう。しかし、このラーメンについても、酔ったときに最もおいしく感じられるよう微調整されている可能性はあります。
銭湯にしてもラーメンにしても、はしご酒を見送ったからこその発見がありました。酒と肴はもちろんのこと、その土地の文化、歴史から人々の気質に至るまで、居酒屋には一人旅の神髄が体現されており、旅の主題の一つとなって久しいのもそのために他なりません。しかし、あえて酒場を離れることで、代わりに見えるものもあるようです。体力的にはしご酒が難しくなりつつある昨今、無理には呑まず、余力を他に回した方が賢明なのかもしれません。
★大豊ラーメン木屋町店
京都市中京区木屋町通四条上ル下樵木町191-11
075-251-6784
1800PM-600AM(金曜・土曜・祝日前日 1700PM- )
ラーメン700円