日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

秋晴れの近畿を行く 2018 - おかる

2018-08-18 23:36:10 | B級グルメ
呑み直す余力もなかった昨夜に対し、今夜は一転調子がよく、別腹に入るものならまだ行けそうです。「おかる」のカレーうどんで第二夜を締めくくります。
前回訪ねたときもそうだったのですが、岡持を携えた青年が時折出ては戻ってきます。この時間に出前を取るというと、まず思いつくのはクラブです。祇園で豪遊する方々も、ここのうどんをすするのでしょうか。自分には想像のしようもない世界です。

おかる
京都市東山区八坂新地富永町132
075-541-1001
1100AM-1500PM/1700PM-230AM(金曜土曜 -300AM)
日曜夜の部定休
きつねカレーうどん770円
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秋晴れの近畿を行く 2018 - うすい

2018-08-18 22:42:47 | 居酒屋
一軒目は手堅いところを選びました。しかしそればかりでは面白くありません。久々に新規の店へ飛び込みます。続いて訪ねるのは「うすい」です。

昨夜と今夜、それぞれ素通りしてきた二軒の店とは別物ですが、いずれも近い範囲にあります。昨夜素通りした店から二条通りを東へ進み、最初の角を南へ下ると「いっしょう」があって、さらに南下し御池通りへ至る手前がこの店という位置関係です。
存在に気付いたのは六月に訪ねたときだったでしょうか。店構えと品書きだけでは決め手を欠く中、目に留まったのは「うすい」の屋号でした。というのも、かつて愛読していたあまから手帖の「居酒屋100選」という単行本に、同じ屋号の店が載っていたはずなのです。
正確にいうと、載っていたのはおばんざいの店であり、それに対してこの店は「おでんとジャズ」を標榜しています。存在につい最近気付いたということからしても、本に載った店とは別物ということです。しかしその一方で、何らかの関係がありそうだという直感が働きました。意を決して飛び込むと、件の本で見た女将が、助手の青年ともどもカウンターに立っていたという顛末です。

先客は常連らしき独酌の御方が二名。8席分のL字カウンターが客席の全てです。白木のカウンターと簾の壁は、最近一から造ったものでしょう。それもそのはず、木屋町にあった店を一昨年に畳み、昨年こちらに移ってきたというのが女将の弁です。
その理由については詮索しなかったものの、おでんの店に模様替えした理由については、何となく分かったような気がします。通り沿いの店構えには一見てらいがないものの、入居するのは店舗と住宅、事務所を兼ねた建物であり、奥まった場所にある玄関は古い集合住宅のそれです。このことからからしても、最初から飲食店だったわけではなく、事務所か何かだったものを改造したと見受けられます。前の店舗に比べて手狭になり、手の込んだものを出しづらくなったことから、鍋一つで足りるおでんを主役にしたのでしょう。
そのような制約もあり、品書きはおでんを主体に惣菜、酒肴がいくつかというささやかさで、酒も片手で足りる程度の数に限られます。しかも、酒とおでんをレンジで温めるのは興ざめです。とはいえ、燗酒とおでんの味は悪くなく、〆鯖に一手間加えた蕪漬けも肴としては上々。何より女将の老練な客あしらいは心地よいものがあります。
一軒目としてはやや物足りないとしても、二軒目以降にはむしろおあつらえ向きといえ、終盤の切り札として今後定着していくかもしれません。女将の名刺をいただいて辞去しました。

おでんとジャズ うすい
京都市中京区御幸町通御池上ル亀屋町388 フロンティア西森ビル1F
090-8146-6429
平日 1800PM-2230PM(LO)
土曜 1800PM-2300PM(LO)
日曜及び月曜定休

先一杯
大根
焼豆腐
しめ鯖のかぶら漬け
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秋晴れの近畿を行く 2018 - きのした

2018-08-18 21:30:32 | 居酒屋
一月半という短い間隔での再訪にもかかわらず、今回も手堅いところに落ち着きました。一軒目に訪ねるのは「きのした」です。

昨晩「赤垣屋」へ行こうとしながら、着くのが遅すぎ果たせなかったことについては既に述べました。昨日の今日で再挑戦の機会が訪れたものの、結局それはしませんでした。というのも、「赤垣屋」へ行こうとしたのは、久々の平日という条件があってのことで、昨日の代わりに今日行ければそれでよいというものでもないからです。しかも、宿との位置関係を考えた場合、前回と同様「きのした」を素通りして行く必要がありました。そこまでして行くのであれば、近い方で十分だろうと考えたわけです。
そのようなわけで、「赤垣屋」との二者択一に比較的迷いがなかったものの、それ以外にも二者択一がありました。実は、前回これはと思う呑み屋ができているのに気付いたのです。それも、「杉長」の二軒隣という至近距離で、一度訪ねてみるには今回が絶好の機会でした。ただしその店というのが「きのした」に近い路線の店と見え、両方をはしごする理由が見出せませんでした。その結果、新規開拓するか、勝手の分かったところへ行くかの選択になり、逡巡の末後者に落ち着いたという経緯があります。

新規開拓の絶好機をむざむざ棒に振ったのは、盛夏から初秋にかけての移り変わりを見てみたかったという理由によります。直近は二週連続という奇策に走り、さしたる変化は感じられなかったものの、次に行く頃には秋らしくなっているだろうとも思ったのです。果たして予想は的中し、鱧、茄子、冬瓜、とうもろこしなど夏の風物詩が主役を張る中、品書きの筆頭には「戻りがつお」の文字がありました。いの一番に選んだのはもちろんです。
しかしそれ以上に心憎かったのは、とうもろこしのかき揚げに楓の葉が添えられてきたことです。去り行く夏と近付く秋を小さな器に詰め込んだ、何とも粋な計らいでした。

旬味きのした
京都市中京区二条通寺町東入ル榎木町92-7 佐野ビル1F
075-213-2929
1730PM-2200PM(LO)
火曜定休

風の森・遊穂
突き出し二品
戻りがつお
焼なす・冬瓜の胡麻醤油がけ
とうもろこしかき揚げ
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秋晴れの近畿を行く 2018 - ホテル杉長

2018-08-18 21:16:32 | 近畿
河原町で電車を降り、預けた荷物を引き取って、今夜の宿まで歩きました。第二夜は毎度おなじみホテル杉長の世話になります。
一泊目は大阪、二泊目は京都にするつもりだったと昨晩申しましたが、さらに前の段階では京都に泊まろうという考えがそもそもありませんでした。例年の実績からしても、この時期の宿泊事情は厳しく、特に土曜は無理だろう思い込んでいたのです。ところがよくよく調べてみると、昨日と比べてもほとんど変わりませんでした。お盆の前後を比べた場合、後の方が格段に空く傾向があるということでしょうか。昨晩は満室だったこの宿までが空いていたため、その時点で即決した次第です。
今回割り当てられたのは二階にある南向きの十畳間で、一人分なら座卓を動かさずに布団を敷ける十分な広さがあります。最安値ではなかったものの、価格差を補って余りあると言い切りましょう。

昨夜に続き鴨川の畔を歩いてきましたが、今夜の方が若干暑く感じられ、呑むより先にさっぱりしたい気分でした。一風呂浴び、汗が引いてきたところでこの時間です。二軒はしごするのがせいぜいとはいえ、目下の調子を考えると、それだけ行ければ十分ともいえます。まだ夏らしかった明治屋の品書きが、京都でどう変わるかが楽しみです。
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秋晴れの近畿を行く 2018 - 夏の終わり

2018-08-18 19:52:18 | 近畿
梅田からは阪急電車で京都へ戻ります。投宿し一風呂浴びて九時頃に出直せるという、お誂え向きの流れとなりそうです。
日向ではさすがに汗をかいたものの、風は昨日と同様爽やかでした。日が傾き、お客もあらかた帰った山上の遊園で、もの悲しげに鳴くツクツクボウシと蜩の声が印象に残っています。夏の終わりを実感させる一幕でした。

★梅田1920/19014レ/2004河原町
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秋晴れの近畿を行く 2018 - 阪神電車

2018-08-18 18:47:41 | 近畿
先ほど山陽電車の接続がよくないと申しましたが、帰りは見事に噛み合いました。阪神電車に直通する当駅始発の特急の時刻と重なったのです。それも、中間にクロスシート車を挟んだ8000系でした。新開地から阪急電車に乗り継ぐつもりでいましたが、この編成で行けるなら話は別です。暮れゆく六甲山を眺めつつ、このまま梅田まで乗り通します。

★須磨浦公園1810/H1804レ→1804レ/1908梅田
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秋晴れの近畿を行く 2018 - 西部展望台

2018-08-18 18:15:24 | 近畿
結局持ち時間を使い切りました。18時発の最終便で下山したところです。
その後の顛末を申しますと、回転展望閣に延々三時間近く滞在し、ようやく撮り終えたのが五時前でした。しかし、その先へ行くリフトの券も買っていたため乗りました。山上を一周する時間まではないものの、もう一ヶ所展望台があるとのことだったため、そこだけ行ければよかろうと思ったのです。この展望台からの眺めが捨てがたく、時間を使い切る結果となりました。

西部展望台なる名の通り、明石海峡を見渡す西向きの展望台です。明石海峡なら回転展望閣からも見渡せますが、西向きに特化しただけのことはあり、海峡の眺めは一層様になっています。
明石海峡大橋を何度か撮って気付いたのは、横より縦の方が絵になりやすいということです。世界最長などという触れ込みから、長さに注目しがちなところ、横に撮っても水平線と同方向に広がるだけの平板な眺めになってしまい、全く絵にはならないのです。ところが、この展望台からカメラを縦に構えると、あれほど巨大な橋が小さく見えるほど空が広く、その空に刷毛で描いたような秋の雲が広がっていました。
加えて見事なのが、長いレンズで手前の方を切り取った眺めです。左下から右上へと海が次第に狭まっていき、対岸には淡路サービスエリアの観覧車が見えていて、ここが明石海峡だと一目で分かるのに加え、手前を並走する山陽本線と山陽電車の車体が、強い西日に輝いていました。このまま日が暮れるまで滞在するにもやぶさかではなかったものの、残念ながら最終のリフトの時刻が迫ったため、未練はありながらも切り上げるという顛末です。
しかし、これで終わったと思うのは早計でした。ロープウェイを乗り継いで下山する途中、名門大洋フェリーの1便が折しも明石海峡大橋へ進入していき、上りのジャンボフェリーと離合するところだったのです。最後まで一瞬たりとも目が離せない、めくるめく場面の連続でした。

残念ながら日没を見届けることは叶わなかったものの、冬になれば明石海峡大橋と重なるように日が沈みそうでした。鮮やかな夕焼けと明石海峡大橋、さらには小豆島の影が重なる、さぞや見事な夕景だろうと想像します。その頃に再訪する機会があるかどうかは未知数ながら、いつの日かもう一度訪ねてみたいと思う絶景でした。
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秋晴れの近畿を行く 2018 - 須磨浦山上遊園

2018-08-18 15:42:01 | 近畿
二時のロープウェイで鉢伏山上に登りました。只今展望台で撮影中です。

今朝方申した通り、二十年近くも前に一度訪ねて以来の再訪です。実はそのとき心残りがありました。須磨浦海岸と神戸市街、神戸港から大阪方面までを見渡せる大眺望だったにもかかわらず、上空に大きな雲が漂っており、それが日射しを遮って、景色が斑になってしまったのです。いずれ晴れてくれないかの期待も空しく、どれだけ粘っても状況は変わりませんでした。いつの日かこの借りを返そうとそのときは思ったものの、結局機会が訪れないまま今日に至ったわけです。
実をいうと、そのとき訪ねた展望台とは微妙に違うようです。現在いるのは回転展望閣なる円筒形の展望台で、ロープウェイを下りてからカーレーターなる搬器でさらに上ったところにあります。しかし、このカーレーターも、その先にあるリフトも全く記憶にありません。よくよく見ると、眼下にあるカーレーター乗り場の屋上にも、ここより小さい展望台があります。おそらくロープウェイにだけ乗って、あの展望台から東側を眺めたのでしょう。当時は各地のケーブルカーとロープウェイを訪ね歩いていた時期でした。それより小さいリフトや搬器にまで手が回らなかったのかもしれません。

そのようなわけで、より高い展望台に上ったため、その分眺めも広がってきます。記憶と大きく違うのは、東側だけでなく、西側の明石海峡方面の眺望も開けていることです。須磨の海岸線に正対すると、右側に明石海峡があって、左に須磨の海水浴場から神戸港、さらには大阪方面へと市街が続き、そこから今度は泉州へと海岸線が延びていって、正面からやや右寄りに紀淡海峡が開けています。つまり、大阪湾の全貌を見渡せるということです。大阪湾だけでなく、明石海峡大橋の向こうには播磨灘が広がっていて、小豆島らしき影も見えるなど、視界の広さは摩耶山、六甲山をも上回っています。もちろん今日は一点の曇りもありません。二十年来の宿願を果たした感慨は格別です。
これだけの大眺望ともなれば、当然眼下を行く列車を撮ることもできます。肉眼で確認できる最も東の駅は鷹取で、そこから右下へ延びた線路が下向きに変わる地点で国道と交差し、そのまま須磨の駅へと進入し、再び右下へ向かう形で海岸線をなぞり、明石海峡大橋がある舞子へ向かっていくというのがおおよその線形です。長いレンズで遠景を切り取り、彼方の神戸港と重ねても、もう少し短いレンズで須磨の海水浴場を入れてもよく、西を向けば明石海峡大橋との組み合わせも狙えるため、構図を変えつつ何度も何度も撮ってしまい、かなりの時間を消費しています。しかし、これほどの好条件で撮れる機会が次にいつ訪れるかは分かりません。ともかく時間を気にせず撮ってみます。
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秋晴れの近畿を行く 2018 - 須磨浦公園

2018-08-18 12:53:18 | 近畿
普通車に一駅乗って須磨浦公園に着きました。只今海岸を一望する駅前の公園から投稿中です。
山陽須磨では高台のホームから遠望する形でしたが、ここでは駅を下りるやいなや目の前に海岸が開けます。左に泉州、右に淡路島の影が浮かんで、陸地の切れた場所が紀淡海峡と一目で分かる見事な眺めです。冬晴れの日はともかく、それ以外でこれだけ視界が効く日は珍しいのではないでしょうか。沖合を大小様々な船舶が航行する中、目の前を列車が颯爽と駆け抜ける光景も、眺めていて退屈することがありません。世知辛いご時世、線路際に背丈以上の柵が建てられ、もはや撮りようがなくなってしまったのは惜しまれますが、梅田駅の喫茶店と同様に、撮る目的を抜きにしても楽しめる眺めです。

それにしても、昨日に続き朝からほとんど汗をかきません。少し前なら暑すぎて、たとえ木陰といえども長くは滞在できなかったでしょう。そもそも、ベンチに腰を下ろそうものなら蚊に襲われて、退散するしかありません。しかし、これならいつまででもいられそうな気がしてきます。もうしばらく滞在してから山上へ向かうつもりです。
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秋晴れの近畿を行く 2018 - 山陽電車

2018-08-18 12:04:37 | 近畿
須磨浦公園へ向かうにあたって悩ましかったのは、山陽電車との接続がよろしくないことでした。新開地で乗り継ごうにも、向かいのホームに来る特急は須磨浦公園に止まりません。しかるに、一つ手前の山陽須磨でも接続がなく、後続の普通車に乗っても変わらないのです。結果としては、特急のクロスシートが空いていたため、意味がないと承知しつつも飛び乗ったわけなのですが、あながち無駄ではありませんでした。というのも、高台にあるホームから海が見えたのです。
海の青さと遠景の鮮明さが夏のそれとは違い、大阪湾の向こうには泉州へと続く山々の影が見えています。少し前ならこの眺望は考えられませんでした。それ以前に、待合室もないホームで10分近くも電車を待つなど苦痛でしかなかったでしょう。今回来てよかったと実感できる眺めです。

★新開地1149/9111レ→9111H/1159山陽須磨1208/1210須磨浦公園
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秋晴れの近畿を行く 2018 - 神戸線

2018-08-18 11:10:35 | 近畿
続いては神戸線の特急で下ります。終点の新開地まで乗り通せば「丸萬」の開く時刻に頃よく重なるものの、この好天下で昼から酒など食らっている場合ではありません。今回は残念ながら素通りということになりそうです。

★梅田1110/143レ→1103レ/1145新開地
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秋晴れの近畿を行く 2018 - LILAS

2018-08-18 10:21:41 | B級グルメ
梅田駅で電車を降り、頭端式のホームを歩くと、突き当たりにあるLILASの窓際が空いていました。本日はこちらで朝食をいただきます。
梅田駅の構内の中二階にある喫茶店を知ったのは、六月に京都を訪ねたときでした。それから二月少々で四度目ということからも、ここをどれだけ気に入ったかがお分かりいただけるのではないでしょうか。堂々9線の頭端式ホームに発着する電車を、ほどよい高さで見渡せば、小一時間眺めていても飽きることがありません。電車が着いて乗客が一斉に下りてくるところもさることながら、10分ごとに京都線、宝塚線、神戸線の列車が三本同時に出て行く光景にも見応えがあります。ここならではの名場面をまた一つ知ることができました。

開店から11時までは朝食専用ということらしく、トースト、サンドウィッチまたはホットドッグとコーヒー、紅茶のセットだけの品書きです。先月いただいたホットドッグがごく普通だったという教訓から、ミックスサンドを選んだところこれが正解でした。ハムサンドに玉子サンドという、やはりごくごく普通の組み合わせながらも、注文を受けてから具材を挟んでいると見え、ふわふわした食感の玉子サンドはとりわけ秀逸でした。ご飯ものを選べるならば迷うことなくカレーライスですが、パン類のみの場合にはミックスサンドが手堅い選択となりそうです。

LILAS
阪急梅田駅構内
06-6372-3505
700AM-2230PM(LO)
ミックスサンドフルサイズ550円
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秋晴れの近畿を行く 2018 - 京都線

2018-08-18 09:37:25 | 近畿
まずは京都線の特急で梅田へ向かいます。最近集中的に乗って気付いたのは、桂で相当数の乗降があるということです。河原町では発車の直前でもどうにか座れるのに対して、桂で同じかそれ以上の乗車があり、その時点の乗車率が十三まで続き、若干減って梅田に至るという見当になります。
新快速の場合、高槻、芦屋で乗車率が大きく変わることはないような気がします。京阪神間を直行する乗客が圧倒的に多いということでしょう。これに対して京都線の場合、洛西からの乗客も相当数運んでいるのが実態のようです。

★梅田930/9017レ/1013梅田
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秋晴れの近畿を行く 2018 - ビジネスホテル秀仙閣

2018-08-18 08:48:20 | 近畿
大阪か神戸に泊まればよいものを、わざわざ京都に戻ってきたのは宿泊事情のためだと申しました。ただし、選択肢が多すぎてもかえって悩ましくなります。当日の夕方になっても四千円台から五千円台が相当数ある中、迷いながらも選んだのがビジネスホテル秀仙閣です。
決め手は圧倒的な利便性でした。四条大橋の袂、木屋町と先斗町に挟まれていて、阪急電車の出口から徒歩1分足らず。それでいながら宿泊料は税込六千円ぽっきり、なおかつ混んでも値上げはされず、直前まで空いていることが多いという奇跡のような宿です。定宿の一つとすることも視野に入れ、一度泊まってみようと思い立ったのでした。

結論としては、よくも悪くも予想通りでした。とにかく利便性は圧倒的です。しかし、この立地と料金にもかかわらず、最後の方まで空いているという事実から、訳ありであることは想像できます。最も可能性が高いのは設備の古さでしょう。
実際のところ、館内は外観通りにくたびれています。フロントとロビーが、レンタカーの営業所か何かかと思うほど簡素なのは別によいとしても、カーテンが黄ばんでいたり、所々擦り切れていたりするのはいただけません。おそらくかなりの期間にわたり、抜本的には手を入れていないのでしょう。古びた宿を好んで選ぶ自分でさえそう思うということは、人によってはいくら安かろうとこれではと思うかもしれません。
銭湯の料金と合わせれば6430円です。ホテル杉長が大浴場付き、広い和室に泊まれて七千円ということを考えると、立地の違いを考えてもあちらに軍配が上がります。ついでにいえば、祇園のカプセルホテルが大浴場付き朝食付きで四千円前後です。個室であることの価値を考えても、利便性、快適性の総合点では五分五分、あるいはあちらがやや優勢といったところでしょう。

そのようなわけで、値段なりの割り切りが必要な宿ではあります。しかし、無条件で美点といえることもありました。南向きに窓が開け、左に鴨川、右に木屋町のぼんぼりが見えるのです。何よりよかったのは、東山の彼方に広がる朝焼けの空でした。桜が咲けば、木屋町の側の眺めも見事でしょう。
南側に窓があるのは、五階建てのうち四階以上であり、三階以下で眺望を期待するのは難しそうです。四階以上であっても、西側では河原町の側しか見えず、背の高いマンションが建ち並んで眺めは今一つと予想されます。つまり、泊まるならここしかないといえる絶好の部屋が割り当てられたということです。その幸運には素直に感謝しています。
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秋晴れの近畿を行く 2018 - 二日目

2018-08-18 08:33:58 | 近畿
おはようございます。その後宿に戻って直ちに休み、目が覚めると東の空が明るくなっていました。しかしその時点では起きられず、次に気付いたときには日が昇っていました。それでもさらに寝入ってしまい、ようやく目覚めたのが七時過ぎでした。疲れが回復しにくい傾向は相変わらずです。

甲子園と明治屋を巡礼すると決めていた初日に対し、中日と最終日の使い道にはいくつかの選択肢がありました。選択肢があるということは、一つに決めかねたということでもあります。今なお迷いはあるものの、結論としては阪急電車で神戸へ向かいます。
京都まで引き返しておきながら、大阪をも通り越して神戸へ行こうとしているのは、阪急電車に乗ること自体が目的の一つなのに加え、好天なら須磨浦公園を再訪したいという考えがあってのことです。摩耶山、六甲山に比べて知名度は譲るものの、須磨浦の海岸から東側の神戸市街を見渡す大眺望は、十数年前に一度訪ねただけにもかかわらず、今なお印象に残っています。この好天をどう生かすかと考えたとき、いの一番に浮かんできたのがここでした。

ただし、それだけが決め手というわけではありません。神戸という発想が出てきたのは、あわよくば甲子園を再訪しようという考えもあってのことでした。しかし、結論としては見送るつもりです。
例年最も混むといわれる準々決勝が土曜に重なり、なおかつ大阪桐蔭が筆頭に登場するという条件もあり、今日は5時40分に早々と満員通知が出る異常事態となりました。第2試合以降空いてくる可能性は残されているものの、昨日以上に混み合うのは確実です。何より、昨日これこそまさに最高だといえるものを経験できただけに、今日再訪しても蛇足になりかねません。時間が許せば甲子園歴史館だけ見学するにやぶさかではないものの、観戦はおそらくないと思われます。

なお、今日から表題を改めることにしました。例年の経験からも酷暑を覚悟し、灼熱などと題したにもかかわらず、それとはかけ離れた過ごしやすい気候となったからです。一昨年にも同様の例はありましたが、それは九月の中旬になってからでした。記録的な酷暑が続いた今年、それより一月近くも早くこうなるとは予想できませんでした。いや、予想し得たというべきでしょうか。
冬は寒く、春は暖かく、夏は暑いという点で、今年の気候はよくも悪くもはっきりしています。勢力が突如として衰え、次の季節が早く来るのも特徴です。そうして季節が一巡し、名実ともに秋を迎えようとしています。次なる冬がどうなるのかも気にかかるところです。
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