四谷赤坂麹町 - まるしげ夢葉家

一月最後の晩は赤坂の街にやってきました。「まるしげ」で一献傾けてから帰ります。
歳のせいでもあるのか、平日は一杯やるより早く帰って休みたいという考えが年々強まり、それが帰り際に呑むという習慣が廃れた理由の一つでもあります。しかし今日は事情により外食する必要がありました。ところが職場から上がるのが遅くなり、心当たりといえば牛丼か富士そばがせいぜいとなりました。遅くまで残った挙げ句、ようやくありついた夕食が牛丼というのもいささか侘しいものがあります。そのようなとき、地獄に仏の一軒として浮かんだのが「まるしげ」だった次第です。
上記の通り、他の店の心当たりもなくなり、咄嗟に駆け込んだのが実情です。しかし、今日訪ねてよかったと思うことがありました。細かい字で綴られた品書きの裏面に、店主による年始の挨拶が、同じく細かい字で延々綴られていたのです。開店から18年目を迎えるにあたり、お客はもちろんのこと、蔵元、仕入先、同業者、歴代従業員ら、店に関わる人々に感謝し、今年も日々精進する旨の決意を述べ、一層の引き立てを乞うのがその内容です。特別な言葉こそないものの、店主のまめまめしさと誠実さが感じられる名文でした。

★まるしげ夢葉家
東京都港区赤坂2-14-8 山口ビル2F
03-3224-1810
平日 1700PM-100AM(LO)
金曜・祝前日1700PM-300AM(LO)
土曜 1900PM-2200PM(LO)
日祝日定休

八幡・さつま寿
お通し(のれそれ)
さわらたたき
ぶりあら大根
チャーシュー、やや台湾風
油そうめん