日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

汽車旅in信越 2014初冬 Part3 -一時帰京-

2014-12-13 16:48:21 | 甲信越
直江津からの行動は、結果として先々週とほぼ同じになりました。活動仲間との忘年会に合流するため、新幹線で一時帰京の途につきます。
実は、今回は開始が六時のため、直江津を出る時点で一時間遅れは確定していました。「妙高」の直後に出る「はくたか」に乗りほくほく線を経由すれば、一時間早く着くことも承知していました。店側が人数の増減に関して過敏になっているらしく、幹事からは時間厳守を要請されていただけに、いわば確信犯での遅刻に対し、良心の呵責というものは当然ながらあります。しかし、一時間早く着くという目的のために、国鉄色の189系を見送ることはできませんでした。一般人はともかく、同好の士には理解してもらえるものと信じています。ただし、幹事に対しては平身低頭となりそうです…

★長野1649/あさま540(540E)/1802大宮
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汽車旅in信越 2014初冬 Part3 -妙高6号-

2014-12-13 14:57:24 | 甲信越
本日の活動は完勝です。直江津駅で列車を降りるやいなや、二本隣のホームに国鉄色の189系が滑り込んできました。折り返しとなる「妙高6号」で長野へ向かいます。これだけ見せ場が連続すると、こちらも撮影に追われて息つく暇もなく、今日は出発以来飲まず食わずです。しかしこれ以上の幸運はありません。

ちなみに、直江津に着いた列車を、かなりの数の乗り鉄が取り囲んでいました。「くびき野」でも「北越」でもほとんど見かけなかったことを考えると、なぜこの列車にだけ集中したかが不思議ではあります。これから年末に向け、廃止間際の狂想曲がいよいよ本格化するのでしょうか。ただし、これまた不思議なことに、ホームにあれほどいた同業者が、どういうわけか長野行にはそれほど乗車しませんでした。今日のところは最後まで心置きなく汽車旅を楽しむことができそうです。

★直江津1450/妙高6(3326M)/1631長野
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汽車旅in信越 2014初冬 Part3 -筒石駅-

2014-12-13 13:58:07 | 甲信越
その後筒石駅で下車し、滞在時間を目一杯使い切って直江津へ戻るところです。一時間半はさすがに長いかと思いきや、全くそのようなことはありませんでした。

前回筒石で降りたのは、二十年近くも前のことです。下車してから早々に地上へ出たそのときに対し、今回はホームと通路と階段を撮影しながら上がりましたが、この段階で丸々一時間を消費してしまいました。駅舎と待合室の撮影にも20分ほどを費やし、ホームから駅舎までの往復が正味10分弱という内訳です。一つの駅を撮るのにこれほど時間を消費したのは、三年前の折尾駅以来ではないでしょうか。
実際のところ、長い年月を経て再訪した筒石駅は、記憶に違わぬ怪しさでした。コンクリートむき出しの薄暗い空間に地下水の流れる音が響き、突如として不気味な轟音が聞こえて来たかと思えば、程なくして尋常でない風圧が押し寄せ、特急列車が猛然と通り過ぎる光景には、わざわざ足を運ぶだけの価値が十分にあります。主役の特急列車が間もなく姿を消そうとしている今、この光景を再度眺めることができたのは幸いです。

地上の駅舎がこれまた秀逸でした。建物自体は保線の詰所のごとき味気ないものとはいえ、始発から最終まで駅員が常駐し、小さな待合室にはストーブが焚かれて、出札窓口も作り付けのベンチもよい味を出していました。しかも、その窓口に備え置かれたスタンプには「北陸本線・筒石駅」の文字が。今回の旅の記念として、これ以上のものはないでしょう。これが新しいスタンプ帳の記念すべき一個目となりました。
近隣の駅が軒並み無人化される中、ここだけ係員が残ったのは、トンネル内にホームがあるという特殊性からです。新幹線の開業によりJRから切り離され、通過列車が激減しても、この大袈裟ともいえる体制は引き継がれるのでしょうか。スイッチバックの二本木と並んで、行く末が気になる駅の一つです。

★筒石1353/543M/1412直江津
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汽車旅in信越 2014初冬 Part3 -北陸本線-

2014-12-13 12:14:50 | 甲信越
「妙高」に往復乗るか、筒石へ行くかの二者択一で、結局後者を選びました。413系の普通列車で移動します。
余裕で着席かと思いきや、発車五分前の時点でボックス席は全て埋まっていました。乗車目的の利用客がほとんどいないにもかかわらずこの盛況とは、さすが天下の北陸本線です。
しかし、新幹線の開業により状況が一変するのは、この区間についても同様で、普通列車は短編成の気動車に置き換えられることが決まっています。金沢地区の悪しき先例からして、この区間も二両か一両に短縮され、立ち通しも覚悟の混みように変わってしまうのでしょうか。世知辛い世の中です。

★直江津1208/550M/1224筒石
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汽車旅in信越 2014初冬 Part3 -直江津駅-

2014-12-13 12:07:35 | 甲信越
直江津に着きました。二つ並んだ出発反応標識の「北陸」側が点灯し、列車は富山方面へと走り去って行きました。東日本の運転士が、列車を見送ってから引き上げてきたのが印象的です。しかし、北陸新幹線が開業し、長距離列車がこの駅から姿を消せば、このような光景も見納めとなるのかもしれません。
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汽車旅in信越 2014初冬 Part3 -難関突破-

2014-12-13 11:44:17 | 甲信越
日本海の波風は思ったよりも穏やかで、柏崎から柿崎にかけての海沿いをほぼ定刻で駆け抜けました。さほどの距離はないにもかかわらず、雪はいつしかみぞれ混じりの雨に変わって、積雪も大分少なくなっています。
大幅遅延の原因となる区間はこれで通過しました。あとは信越国境でどれだけ雪が降るかでしょう。天候と運行状況次第では、今回に限りほくほく線経由で帰ることも検討します。
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汽車旅in信越 2014初冬 Part3 -雪の日本海-

2014-12-13 11:30:10 | 甲信越
新津への進入に手間取り、東三条では弥彦線の接続待ちが出たものの、小幅の遅れを保って柏崎に着きました。経験上、内陸よりも明らかに雪の少ない柏崎ですが、今日の積雪は長岡と比べても大差がなく、記憶する限りでは過去最高の積雪かもしれません。車窓に広がる日本海も、先週末とは違った眺めに映るのでしょうか。
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汽車旅in信越 2014初冬 Part3 -北越4号-

2014-12-13 10:13:43 | 甲信越
長岡から乗車した国鉄特急色のT18編成が引き上げると、代わって入線してきたのは上沼垂色のT13編成でした。485系1000番台による黄金リレーの実現です。
あり得ない僥倖、というべきところではありますが、実はこれも読み通りではありました。この編成が昨日最終の「北越」となって新潟に着いたことは分かっており、先ほどすれ違った「北越2号」が3000番台だったことを考えると、この4号か、一時過ぎの6号に入ることがある程度予想できたからです。とはいえ、「くびき野」に続いて読みがこれほど見事に的中するとは思っていなかっただけに、やはり僥倖には違いありません。

ちなみに、今回もささやかな節約術を用い、特急券は長岡を境に二分割しています。長岡から先は新幹線との乗継割引で半額となるため、通しで買うより分割した方が数十円とはいえ安いのです。「北越2号」かこの列車のいずれかに乗ることが出発前から予想できたため、このような技巧を駆使することになりました。小細工を重ねると「策士策に溺れる」結果になりがちだと昨日申しましたが、今のところは全てがうまく噛み合っています。

★新潟1012/北越4(1054M)/1152直江津
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汽車旅in信越 2014初冬 Part3 -新潟到着-

2014-12-13 09:30:59 | 甲信越
風雪によるダイヤの乱れも覚悟していたところが、ほぼ定刻で終点の新潟に着きました。先月二度にわたって同じ区間に乗車したときには、秋と冬の間の中途半端な季節感を拭えなかったのに対して、今日の車窓は断然見応えがありました。ただ雪が積もっているだけではなく、樹木や電線への積もり方からしても、湿った雪だと一目で分かるところが新潟ならではです。
北陸新幹線の開業まで三ヶ月となった今でも、車内には乗車目的の利用客の姿が一切なく、依然として平静を保っています。とはいえ、年が明ければ上越新幹線がスキー客で混み出すのと同様、北陸本線、信越本線も廃止間際の混乱に巻き込まれるのは必至でしょう。そうなる前に雪の越後平野を旅することができたのは幸いでした。

新潟まで下ってきたことにより、この後の行動もある程度絞れてきました。次は10時に出る「北越4号」で直江津に移動する予定です。その先の選択肢は二つあります。一つは信越本線を上って「妙高」の3号から折り返しの6号と乗り継ぎ、長野から新幹線で帰るというものです。もう一つは北陸本線の普通列車に乗り継ぎ、トンネル内の珍駅筒石まで往復するというもので、直江津に戻って「妙高6号」に乗り継ぐところからは同じになります。前者は先月の行動の繰り返しとなるため、今のところ筒石の方へ傾いていますが、雪害の影響が出てくることも否定できないため、最終的には流れに任せることにします。
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汽車旅in信越 2014初冬 Part3 -くびき野1号-

2014-12-13 08:18:47 | 甲信越
読みは見事に的中し、1500番台を先頭にした国鉄色の編成がホームに滑り込んできました。迷わず乗り込み新潟へ向かいます。
先々週三往復したばかりの区間とはいえ、車窓に広がる越後平野は雪景色に一変しました。こうなると旅情も俄然高まってきます。ましてや車両が国鉄型ならなおさらです。

★長岡818/くびき野1(3371M)/918新潟
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汽車旅in信越 2014初冬 Part3 -結果待ち-

2014-12-13 07:53:58 | 甲信越
長岡に着きました。湯沢ではそれほどでもなかった雪の量が、先へ行くほど増えてきました。風より積雪という状況は先週末と同じです。
先週は、長岡に着いた時点で「北越2号」に上沼垂色の編成が入ったと分かったのに対し、今のところ「くびき野1号」にも「北越2号」にも1000番台が入ったとの情報はありません。とはいえ公式発表が出るわけではなく、現場の目撃情報が入ってくるに過ぎないため、情報がないからといって、1000番台ではないと断定することはできません。まずは先に来る「くびき野1号」を下りホームで待ちます。結果やいかに…
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汽車旅in信越 2014初冬 Part3 -先読み-

2014-12-13 07:00:50 | 関東
列車は高崎を出て上越国境に挑みます。雲一つない冬晴れが、トンネルの向こうでは雪景色に変わるでしょう。
昨日申した通り、今回上越新幹線を経由したのは、「くびき野」と「北越」に充当される485系1000番台を狙ってのことです。長野経由を選択した場合、「妙高1号」から「くびき野3号」に乗り継ぐ以外の選択肢が事実上ないのに対し、長岡を経由すれば一本前の「くびき野1号」に間に合い、その列車が1000番台ならそのまま乗ればよく、そうでなければ見送って「北越2号」に乗るという選択ができます。その「北越2号」に直江津まで乗れば、反対方向から「くびき野3号」がやってくるため、さらなる機会も狙えるという寸法です。
このような策略を巡らせたのは、国鉄特急色の編成が昨夜直江津で滞泊したことが分かっており、順当ならば今日の「くびき野1号」で下ってきそうだと読んだからです。しかし先週は、やはり直江津で滞泊した国鉄色の編成が、新潟へ回送されるところに出くわしているため、多分に不確定要素はあります。定刻通りであれば、「くびき野1号」は始発駅の新井を出た頃ですが、目当ての編成が充当されたという情報は今のところ入っていません。果たして読みは的中するでしょうか。それとも「策士策に溺れる」で終わるのでしょうか。
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汽車旅in信越 2014初冬 Part3 -御来光-

2014-12-13 06:45:18 | 関東
只今熊谷を通過。七時も近いというのに、朝日はいまだ顔を出しておらず、赤城山の山頂にようやく茜色が差してきたところです。今日の時点で前橋の日の出は6時51分で、最も遅い年明けにはさらに五分遅くなります。一方、日の入りは五日前の16時28分が今季の最速で、あとは次第に延びて行きます。「冬来りなば春遠からじ」の諺を思い出させる今日の夜明けです。
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汽車旅in信越 2014初冬 Part3 -出発-

2014-12-13 06:02:05 | 関東
始発の上越新幹線で旅立ちます。冬本番を迎えた気候とは裏腹にスキー客はまだ少なく、先週と比べても大差のない乗車率です。しかし、あと一月もすれば、この列車は着膨れしたスキー客で辟易するほど混み合うでしょう。北陸新幹線の開業まで、北陸に最低一度は行く予定のため、そのときだけは仕方がないとしても、あとは極力長野経由を選んだ方がよさそうです。

★東京608/とき301(301C)/748長岡
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