駄日記

ゲーヲタの駄日記。好きなネタについてダラダラ書いてるチラシの裏。

16年ぶりのリメイク

2006年08月25日 | レビュー・感想
てことで今日はNDSの『ファイナルファンタジーIII』について。

ファミコン最後のFFとなる「FF3」をニンテンドーDSにリメイクしたのが本作。元々、ワンダースワンカラーでの発売が予定されていたが色々あってお蔵入りになり、それから紆余曲折あって今回の発売に至る。思えばファミコン版が発売されたのが1990年。俺、当時6歳前後だったんじゃなかろうか。初めて買ったFFがこのFF3なだけに感慨も一塩といった感じです。

実に16年ぶりのリメイクとなった本作では、グラフィックが3Dになっていたり、ゲームバランスが変更されていたり、主人公らに個性がついたりしている。主人公らに個性がついたのは賛否両論あるとは思いますが、結局全員孤児だったので個人的にはまあいいんでないの?といった感じです。

まずゲームを起動させると(やや荒めですが)CGムービーが流れ、DSなのにここまで出来るのかと驚かせてくれます。ゲームの流れも序盤こそ若干違うもののファミコン版を結構忠実に再現している上に、2画面を使ったイベントシーンは新鮮。キャラや背景のポリゴンもDSにしてはかなり頑張ってると思います。人形劇チック。

FF3の戦闘は昔懐かしいターン制のコマンドバトル。この頃のFFは時間の概念のある戦闘(ATB)を採用していなかったため、ドラクエのようなオーソドックスな戦闘ですがこれはこれで味があると思います。攻撃ヒット回数の演出も当時のまま「ズババババ、バババババ」と斬ってくれるので懐かしい。

そして、FF3の最大の特徴がそれぞれ異なる特性を持った職業にチェンジ出来る「ジョブチェンジ」システム。これにより自分好みのパーティを作ることが出来ます。キャラクターに個性がついたことによりキャラの見た目もジョブによって大幅に変わり、更にFC版と違いキャパシティ制がなくなり自由にジョブチェンジが出来るようになりました。その代わりジョブチェンジしたては全力で戦えなくなりました。

またDSならではの要素として、戦闘やダンジョン探索は通常の十字キー+ボタンでの操作の他、タッチペン操作で行うことが出来、ダンジョンでは宝箱を調べるのにもタッチペン、仕掛けを解くのにもタッチペンなんてことが可能。戦闘でも「たたかう」をタッチ→敵をタッチ→攻撃なんて流れで遊ぶことが出来て意外と面白いです。マップもFC版に忠実なのでうろ覚えな記憶で遊ぶのが面白い(笑)。

そんでもってE3で危惧されてた長いロード時間はかなり改善されております。建物突入時と、戦闘突入時、終了時などが若干気にはなりますが…。すこぶる快適…とは言えませんが、まあ許容範囲かなと。

グラフィックもNDSにしてはかなり綺麗、音楽も植松氏の素晴らしい楽曲が復活。ファミコン時代の高難易度なバランスに四苦八苦しつつも、3D化、タッチペン操作など、どこか新しい「FF3」。でもやはり一番の感想は「懐かしい」に尽きますね。3D化に抵抗があるようなレトロゲーマーさんも、食わず嫌いしないで遊んでみれば「FF3」だと思えるんじゃないでしょーか。

不満点。

ゲームバランス面はFC版が難しめのバランスだったので今回はそれを再現したと思えればいいんですが、ゲームに慣れてない人には辛いかも…ということが一点。また「そうび」に「さいきょう」がないため、ジョブチェンジ後は毎回手動で装備を整え直さなければなりません。この他にも、カメラの使い勝手が悪いなど、ちょっとインターフェイスがイマイチな部分がいくつか。

更にグラフィック面を頑張っているためなのか、雑魚敵が最高でも同時に4体程度しか出現しません。ファミコン版はもっと大量に出た記憶があるんですが…。ゴブリン6匹とか…。バランス面はやはり結構変わってしまってしまった気がします。良い方向なのか悪い方向なのかは人によりますが。

後はテキストが若干変更されており、「おひめさまのベッドでねちゃおうっと」や「いかがなもんでしょ?」などの味のあったテキストが削除されていること。主人公らに個性がついたことによっての変更点なのかもしれませんが…ちっと残念。

…とまあ、そんな感じの今回のリメイク。買いか買いじゃないかと言われれば、昔のFFが好きだった人は今すぐ買っちゃってOK。最近のFFが好きだって人には胸を張ってオススメ出来ません。

というのも、やはり昔のゲームなのでシナリオ面が薄く最近のCG・イベント・物語主体のFFに慣れてる人は少々物足りなさを感じるかもしれません。バランス面もFC版に似てて厳しめのゲームバランスになっていますし…。場合によっては雑魚敵にボコボコにされたりもしますヨ。逆にゲームゲームしたFFが好きならば全然問題ナッシングです。昔ながらのRPGってなカンジで楽しめると思いますよ。

それにしても植松氏の音楽とこのファンタジーな雰囲気はやっぱいい。音楽アレンジが原曲に忠実で凄い感動しました。3Dになったことで演出や舞台に広がりも出ましたし、スクウェアにしては珍しいかなりの良リメイクだと思いますよ。

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