駄日記

ゲーヲタの駄日記。好きなネタについてダラダラ書いてるチラシの裏。

「まだミディアムレアなんだがな」

2007年11月29日 | レビュー・感想
てことで、『ギルティギア2 オーヴァチュア』のレビュー。

ジャンルが従来の2D格闘ゲームから、リアルタイムストラテジー+3D対戦アクションに変更され戸惑った人も多かろう本作。かくいう俺もその一人ですが、実際に何度かやってみた感じ、このゲーム単体として見れば、個人的にはこれはこれでアリじゃないのかなという気がしないでもありません。

ゲームの流れとしては、マスター(司令官)を初めとする自軍を操作して、各ステージ毎に点在するゴースト(拠点)にサーヴァント(手下)を送り込み、陣取り合戦をしてマナ(資産)を得ながらサーヴァントを増やしていき、最終的に相手の本陣に攻め込み、相手のマスターゴースト(相手本陣)を倒せば勝利というルールです。文章にしても妙な単語が多くて分かり辛いですね…。

まあ、ソルの旦那曰く「様はマスターゴーストを潰せばいい」のですが(※もしくは相手のマスターを数回倒す)、GG2は普通のRTSと違い、自キャラであるマスターを3Dアクション的に動かすことも可能だというところが、単純に戦略だけでは勝利することは出来ないという独自の競技性を生み出していると思います。

どんなにプレイヤーが上手かろうが無双の様に暴れてるだけではまず勝つことは出来ません。相手がサーヴァント+マスターで攻め込んできたら自キャラだけで凌げるか?というとそりゃツラすぎるし、相手のマスターゴーストを自分のマスターだけで破壊することはほぼ不可能なので(※サーヴァントでバリアを削る必要がある)、サーヴァントに命令して戦略を練っていく必要性があります。

逆に戦略だけで全てが上手くいくかというとそうでもありません。前述の通り、相手もマスター自身が色々とちょっかい出してきたり、相手が送りこんできたサーヴァントが本気で殺しにくるんですからね。RTS(命令)と3D対戦アクション("Melee"(乱戦・乱闘))を掛け合わせた「メーレーアクション」というのが本作のジャンルですが、これはこれで面白いと思います。ワリと本気で。

…戦略モノにアクション性が加わってるおかげでクソ忙しいですけどね。サーヴァントを召喚して進軍させようと思って色々やってたら、いつの間にか敵マスターに襲われていただとか、敵と出会ったので、逃げるか、戦うか?みたいな…局面もちょくちょくありますし。臨機応変に対応出来るプレイヤー性能もカナリ問われると思います。本作を次世代対戦ツールと広告では謳っていましたが、中々に新しいゲームだと思いますよ。

不満はなんだろう…?難易度が高めってのは今までのギルティもそうだったからいいんですが、今回はジャンルもジャンルだしで相当とっつきづらいと思いますし、ある意味GGシリーズのキモだと思っていた爽快感もあんまり無いかな…というのがあります。コンボが2D格ゲーと違ってイマイチ組み立てづらいし、そういうののせいで瞬間的な楽しさよりは、自軍が相手を圧してる時の方が楽しいかもなぁー…とか?以前のギルティと違って楽しさのツボが大分違うのは仕方ないんでしょうかね。使えるキャラもカイを含めて今のところ6キャラだけだし…。

後は操作性が今一つこなれてない気がします。特にマップを開いてサーヴァントをどのルートに進軍させようかな…なんて時は特に気になります。ゲームが進行不能になるバグもあるようで、公式HPでは早くも対処法が掲載されてます。その他のアップデート対応もスムーズな点については360で出しといてよかったんじゃないですかね。PS2版GGXXACもちゃんと対応して欲しかったよ…。

2D格ゲーのギルティが大好き、RTSは別のゲームを少しやったことがあるくらい、世界観やキャラ、BGM等の石渡ワールドが好きな人間としての感想なのですが、ゲーム単体で考えた場合のゲーム性は個人的にはアリといえばアリだと思います。とにかく独特なゲームなので、単純な3DアクションともRTSとも違う新しいゲームになってるとは思いますし。

そりゃ2D格ゲーの方が好きですが、荒削りに見えて、CPUとの対戦なんかも意外と絶妙なバランスで成り立っているのが面白いというか。戦略性とアクション性の二つが見事に融合してると思います。オンライン対戦してないので対人戦のバランス面はまだなんともいえませんが、さすが石渡氏だと思いました。#RELOAD辺りで飽きて、格ゲーほったらかしにして数年かけて作った甲斐はあったんじゃないでしょうか。RTSが嫌いじゃなくって良かった…というよりはアクション性があってよかったといった感じですかね。命令するだけのゲームだったら恐らくこんなに褒めてません。

逆にギルティは絶対に2D格闘ゲームじゃないと駄目だという人には間違いなく薦めません。操作性も完全に2D格闘ゲームのそれとは別物になってますし、格ゲーと違ってテクニックだけで勝てるというようなゲームでもありませんが、当然多少のテクニックは必要な部分もあってとっつきづらい部分ありますし。2D格ゲーとしてのファンだった俺もここはカナリ戸惑いました。

ギルティの世界観やキャラが好きだったという人には、キャラがGGXからほぼ総入れ替えさせられてるところ以外は、ストーリーもようやくの新展開を見せるのでそこら辺が好きなら楽しめるかと思います。ストーリーやってて思ったことは、GGXの話はやっぱり外伝だった模様です。ゼクス以降の話はあんまし出てきません。キャラもソルとカイ以外は総入れ替えだし。ごっそり既存ファン減りそうだな。大好きなソルの旦那の声が変わってるのも俺としてはショックだよ…。

あと個人的にギルティギアシリーズのBGMは大好きなのですが、マスター同士が戦ってる時に流れるBGMなんかはやっぱり魅力的ですし、オール新曲となってるのが嬉しすぎます。個人的には3Dになってしまったキャラにはあまり魅力感じないですが、ギルティギアの世界観が好きな俺としてはここらへんは中々楽しんでます。

全くギルティギアというゲームを知らない人は合えば面白いと思います。むしろこの層が一番素直に楽しめるんじゃないかと思います。RTSが好きな人向け?に、マスター自身が弱くてサーヴァントが強いキャラなんてのもいるんで、そこらの個性付けもしっかりしてるかと。アクション要素も結局は強めなんでなんとも言い難いですけどね…。ひとまずXbox360本体とHDDがある人は、体験版を触って気になったら製品版をやってみるのもいいかもしれません。ハマる人はハマると思いますが、好みの激しすぎるゲームだとは思いますし。

さて、なんだかよく分からない感想になってしまいましたが、何度も繰り返し言うように、合う人には合う、合わない人には全く合わないといった感じの作りだと思います。ギルティファンにとっては格ゲーとしてのファンが楽しめるかは微妙でしょう。ストーリー・世界観が楽しめるのならジャンルこそ違えど、楽しめるのではないかなぁ…と。

…ここまで褒めたけど、やっぱり格ゲーの方が楽しいし、この路線で続いてもらってもあんまり嬉しくはないので、ブログ更新停止する気は変わらないけどね。一応、今月中に停止すると明言してるので明日にでも軽く挨拶だけ書いてさっぱり終わらす予定です。こんな無駄文に長い間お付き合い頂いてもらってありがとうございました。

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