フランスがアフリカに水支援

フランス政府は、アフリカの重債務貧困国への給水・下水処理支援に４０００万ユーロ（約５６億円）を追加拠出すると決定した。アフリカの貧困撲滅を目指す国連のミレニアム開発目標の達成が主要国首脳会議（グレンイーグルズ・サミット）の主要議題となるなか、フランスが水資源開発で主導権を握る意思を強調する狙いがある。
ミレニアム開発目標は水に関して「２０１５年までに安全な飲料水を継続的に利用できない人々の割合を半減する」ことを掲げている。８０％の人々が安全な水を飲めるようにするためには今後１０年間の累計で約１４０億ドルの資金が必要と見られている。
フランスは２００３年のエビアン・サミットでアフリカの水分野への援助を倍増することを表明していた。今回の追加でアフリカ開発基金への拠出額も３億７８００万ユーロと最大の貢献国となった。