水俣病の現在

2006年はチッソ付属病院から水俣保健所に「奇病」発見の公式通知から50年。水俣病公式確認から50年です。

カナダは水輸出国

2005年05月25日 | 水資源
カナダには世界の淡水の20%があるが、水の輸出の是非が議論されている。輸出賛成派は、アメリカの一部地域や中東などの水不足解消と経済効果を主張する。これに対し輸出反対派は、環境保護や国益保護を訴える。
1988年には、ブリティッシュ・コロンビア州の山岳地帯の雪解け水を米カリフォルニア州へ輸出、ニューファンドランド州の湖水を中東へ輸出、オンタリオ州スペリオル湖の水をセントローレンス水路経由でアジア市場へ輸出する案などが、いくつかの企業から提出されたが、いずれもそれぞれの州政府が許可しなかった。
かつてアメリカとカナダが排水路建設による淡水移送を検討したが、経済的に引き合わないとして、実現しなかった。
世界で14億人が清潔で十分な飲料水を欠き、年間70万人が不潔な水に起因する病気で死亡するなど、水不足は地球規模の深刻な問題である。水資源大国カナダは早晩対応を迫られるものとみられる。なお、カナダはボトル入り飲料水の最大の対米輸出国である。
淡水の輸出はタンカー・トラック、ボトル、パイプラインその他で行われる。