TOMATOの手帖

日々の生活の中で出会う滑稽なこと、葛藤、違和感、喪失感……などをとりとめもなく綴っていけたらと思っています。

真夏の昼のお片づけ

2010年09月04日 | インポート
火事場を歩いているかのような酷暑の中、帰宅。
靴を洗おうと、庭の水道をひねると、ホースの中に溜まった水が、「熱湯」になって出てくる。
大げさなようだが、涼しくなることだけが、当面の”生きる励み”になっている。
 天気の週間予報をチェックすると、なんと一週間後も、今日と変わらない最高気温。
一気に気力が失われる。

 明日は、通信大学の文化祭なのだが、会場は駅から遠い。
炎天下を歩くのは、どうにもこうにも気が進まない。
しかも傷めた足は、まだかすかにだが、痛い。
本当は、人間関係を広げるチャンスなのだが、
いいよ、そんなに強迫的にならなくてもと、足と太陽にお許しを得たと思って、
行かないことにする。

 さて今日は、ボンボン冷房つけながら、部屋の整理をする。
少し油断すると、いろんなものが溜まる。
一番多いのは紙製品。
 ダイレクトメールは、すぐさま、処分するものの、
当分の間とっておこうと引き出しにいれておいた、パンフレットや催し物のお知らせの類、
チケットの半券、口座引き落としの通知。
 パソコンからプリントアウトしたまま、すっかり忘れていたおいしい店情報。
新聞から切り抜いた人生相談の回答。
 医療機関の領収書。
 給料明細書。
 何かに使うかもしれないと取っておいた、小奇麗な包装紙や封筒。
 手紙やはがき……等など。
こうしたものは、何を基準に、保存しておくものなのか判断に迷う。
そして、何を目途に、見切りをつけて、処分するものなのか、さらに判断に迷う。

 しかし、以前なら、もう少し取っておこうと思ったものが、
今回あっさりと、捨てる気になっていることもある。
勢いがつくというのか、”捨てたい!”という気分が盛り上がっている状態というのもあるらしい。
 そんな時は、半透明のごみ袋が、いっぱいに詰まると、実に爽快である。

 さて、今回、あちこちの引き出しをひっくり返していたら、
2000円札を一枚、発見した。
そういえば、発行早々、記念として、銀行からもらってきたのだった。
 記念に持っている人は多いとは思うけれど、実用的価値がいまひとつ。
その紛らわしいデザインが不評で、レジでは迷惑がられる存在。
 長年、レジのある職場に就いているが、すっかりその姿を見かけなくなった。
発行された事実さえ、今では忘れられているのではないか。

 部屋の片づけをしていると、たまにこうした掘り出し物にあたることがある。
 とはいえ、これは記念コインと同じ。
お金といえども、使わずにとっておくので、あまり”得をした”という気分にはならないのですけどね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鶴の一声 | トップ | S氏その後…… »

インポート」カテゴリの最新記事