TOMATOの手帖

日々の生活の中で出会う滑稽なこと、葛藤、違和感、喪失感……などをとりとめもなく綴っていけたらと思っています。

うろうろ

2023年11月29日 | エッセイ
何か月ぶりかの出張である。
地下鉄の駅を出ると、「目印」だと教わった大きなビルがそびえたっている。
やれやれ着いたと思ったのも束の間。
目印のビルの周りには、たくさんの建物が建っている。
え、いったいどれが目的の建物??
結局、あっちにこっちにと歩き回り、やっと見つけた町内地図を頼りに見当をつけてたどり着いた。
目的のビル名を見つけた時のうれしさといったら! 
あれほど心細くうろついたのに、「ちゃんと来れるじゃないの」と気分も復活。
これが駅から10分も15分も歩くのだったらともかく、徒歩3分の距離なのである。
以前、駅から徒歩2分で着くはずの場所に20分かかって到着したことがある。
全く正反対の方に歩いていたのである。
年々、初めての場所に行くのが億劫になってきた。
団体旅行の自由時間で、時間いっぱい楽しめないのは、集合場所に無事に戻って来られるかしらと心配が先にたってしまうから。
結局誰よりも早く戻ってきてしまう。
方向音痴でない人がうらやましい。
コメント
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