廃校を巡る

風雪に耐えた美しい木造校舎。小さな空き地にポツンと二宮尊徳。
錆びたブランコに、朽ちかけた百葉箱。廃校ノスタルジア…。

旧黒羽町 川上小学校

2013年12月20日 11時33分51秒 | 栃木の廃校
とある廃校サイトで総二階の美しい木造校舎の写真を見て、
ぜひとも見てみたく出かけたのは酷暑の8月。

現在合併で大田原市になっていますが、
旧羽黒町の中心から大分外れた八溝山地に向って進みます。
芭蕉も訪れた雲厳寺のさらに奥、かなり山深い道を進んだ先にありました。

期待していた木造校舎残念なことに取り壊されていました。
地域のコミュニティセンターの集会所が新たに作られ、
この日はゲートボール大会が開催されていました。
普段は静かであろう山間に「ナイスショット!!」の声が響いていました。

ちょっとガッカリしながら当時の遺構を探していたら、
何とも素晴らしい二宮像に巡り会いました。
名のある仏師が彫ったかのような。
優しくも凛としたお顔立ち。
目元は涼やかに半眼。
これはもう仏像でしょ。
おばあちゃんなら手を合わせますね。
今まであまり見ない仏系の二宮像に暫し暑さを忘れます。

校舎は無くなりましたが、
これからも優しく地域を見つめる二宮像に合掌。

旧黒羽町 川上小学校
明治9年 東光舎として創立
いくつかの変遷のあと昭和30年川上小学校になる
平成10年3月閉校 121年の歴史を閉じる
その間の卒業生905名
平均すると1学年10人に満たない小さな学校だったことが伺えます。
















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