廃校を巡る

風雪に耐えた美しい木造校舎。小さな空き地にポツンと二宮尊徳。
錆びたブランコに、朽ちかけた百葉箱。廃校ノスタルジア…。

旧馬頭町 富山小学校

2014年07月02日 12時10分32秒 | 栃木の廃校
料理や食をテーマにしたエッセイや随筆は数多い。
有名なところでは魯山人や吉田健一、池波正太郎などの昭和の大御所から、
玉村豊男や田崎眞也などのワイン通の方々まで数多い。

でも、実際に読んでいて「そうそう、そうなんだよねー」と思う文章に出逢うことはまれ。
そんな中で、全面的に賛同してしまう話が多いのは東海林さだお氏の「丸かじりシリーズ」。

文春文庫の丸かじりシリーズは全部持ってます。
そんな数多くのエッセイの中で、時々氏の子供時代の話が出てくる。
戦時中東京から疎開していた栃木の山奥の話がそれだ。
しかも、時々当時覚えた栃木弁が出ることもある。

今回訪れたのは、東海林さだお氏が疎開していた旧馬頭町の富山小学校。
果たして、ショージ君の子供時代の面影は見つけられるか?

富山小学校は那珂川の支流富山川沿い、国道294号から1.5kmほど入った所に有りました。
現在は富山多目的集会所が建っています。
1968年松野小と統合し武茂小となって、すでに46年が経っていますので、
当時の遺構は創立95年を記念した石碑と石の門柱が移設されてあるだけです。
廃校記念碑や二宮像は有りません。

東海林さだお氏がいた頃のものはわずかに桜の木ぐらいか。
創立記念碑には校歌が刻まれていましたが
果たして氏は覚えているでしょうか。




こんな感じで通っていたのでしょうか?


集会所にゲートボール場は廃校跡の定番






古い航空写真を見ると桜の木の後ろに校舎が建っていたようです。


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