廃校を巡る

風雪に耐えた美しい木造校舎。小さな空き地にポツンと二宮尊徳。
錆びたブランコに、朽ちかけた百葉箱。廃校ノスタルジア…。

塩谷町 田所小学校

2015年03月04日 16時07分36秒 | 栃木の廃校
改築を約束されながら、ついには廃校になった田所小学校。

これは地域住民と行政との十数年にわたる戦いの歴史である。

平成4年に敷地確保を条件に校舎の改築を約束されながらも、
財政状況から何度も改築がのばされたようです。
地域の方は結社を作り642名の署名を集め
たびたび町に要望書を提出。
その後も改築推進会は町と懇談会を持つも、
少子化の波はいかんともしがたく、
ついには平成19年3月大久保小学校と共に大宮小学校に統合されています。

数年前までは改築されなかった木造校舎が残っていたのですが、
現在は取り壊され、体育館だけがポツンと建っているだけです。
せっかくなら木造校舎も残しておけば良かったのにね。
何しろ2007年まで現役の木造校舎だったのですから…。
当時はあまり廃校に興味が無く、
写真も撮らずに終わってしまってもの凄く後悔…。

閉校記念碑や当時の石の門柱などは1ヶ所にまとめられ、
田所書庫と名が付いた小さな倉が建っています。
たぶん、学校時代の資料関係がおさめられているのだと思います。
地元の方にとってはどうしても学校を残したかったのでしょうね。

沿革
1876年(明治9年) 田所学舎として信楽寺内に開設
1907年(明治40年) 校舎を新築。
1948年(昭和23年) 第二校舎増築
2007年(平成19年) 大久保小学校と共に大宮小学校に統合により閉校













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