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ふぅん

闇閃閑閊 ≡ アノニモス ≒ 楓嵐-風

勾玉を忘れた日

2010-04-22 02:00:58 | 旅々愁想
新幹線に乗って
ソウル駅に着いたのは
23:40過ぎ・・・



タクシー行列
だから 傘を買って 地下鉄へ


25時を過ぎた頃 ようやく帰宿


朝飯しか 食べてなかったし
9時間 ぶっ通しのメンテだったし
何やってんだか・・・


明日 というか 今日は
午後が空いてるハズなんだ
今のところ


ただ 不穏な電話があって
明日9時に 最寄駅で 拾ってもらうんだけれど
それが誰で 何のためなのか よく分からないんだよね


明日は明日の雨が降る
というか
今日か・・・






空っぽな泣声

2010-04-21 08:47:29 | 紫々猫想
「何をやってるんだい?」
『ああ こうすると 潮の音が聞こえるんだ』
「潮?」
『うん 海の音だよ』


「なんで そんなもの 持ってるんだい?」
『一昨日の夜 貝を食べた店で もらったんだ』
「オイラも 聞きたいな」
『ああ じゃあ 貝の中へ 耳をすませてごらん』


「ふうん これが海の音なのか」
『ポラ君は 海を見たことがあるよね?』
「ああ 九州に一緒に行った時 車と船から 見たよ」
『そっか 海に近づくと 潮の匂いと音がするんだ』


「ふうん」


『波が 行ったり来たりしながら 海全体が満ちたり干いたり』
「基音と倍音の関係だね 海も振動してるってワケだ」
『そうかもね 地球は みな回転と振動に溢れてるんだ』
「オイラがいた星もそうだった 宇宙は 回転と振動に溢れている」


『潮の音は どうだい?』
「空っぽの貝殻が 海に帰りたがってる泣声みたい」
『ふうん』


Who am I ?

2010-04-20 23:09:34 | 旅々愁想
4台の楽器とまぐわって
ホンチャンとの約束も
半分だけ守って・・・ 帰宿


久しぶりに 一人で晩飯!
嬉しい!


宿の近くの 海長吟という店へ
メニューを見ても 一人で食べきれるモノは・・・
ホタテを 10個も モゴモゴ モゴモゴ


イヒヒ


今回は 本を一冊も持参しなかったので
テレビなんぞを ボンヤリ 見ながら
マッコリを ゴクゴク ホタテを モゴモゴ


すると 店長らしきオジサンが 話しかけてきた
「一人で来たの?」
『えー はい』


まさか 紫の猫と一緒だ
なんて 言えなかったし


すると 彼は 向かいの席に 
ドッサリと 座り込んで
いろいろ 話かけてきた


うーん せっかくの 一人な時間なのに
わずらわしかったけれど
ちょっとだけ いろいろ 興味がひかれたんだ


どうやら 彼は この店の店長
アメリカで アジア料理をやっていた話や
シルクロードへ行け! という話や


盛り上がってきたところで
壁にあった カレンダーを持ってきて
「これは オレが撮った写真だ」


ふうん


というか しばし 写真に見入ってしまった
その写真が その先にある被写体まで
ストレートに辿り付けるくらい 透明だったから


仏像とか
仏画とか


カレンダーのタイトルは
Who am I?
ナヌン ヌグインガ?


彼は 仏教徒
万里の長城や インドの話をしながら
ブッダの奥行きについて チラリ


ふうん


そしたら いきなり 席を立って
新しいカレンダーを 持ってきて
「ソンムリヤ (プレゼントだ)」


ありがと


ホトケの顔は
怒ってるのか シラケてるのか
笑ってるのか 考えてるのか


僕の心のままに いろんな表情になる


「オレは 平和が好きなんだ」
彼は 写真に見入る僕に向かって
突然 話始めた


ふうん


飲みかけの マッコリを
彼にも すすめながら
何度も 乾杯をした


『この寺には 観光で行けるの?』
「行けないから 行きたければ電話しろ」


平和は たるんだ状態じゃないよね
争いさえ ひるむほど
人間のエネルギーが 溢れてなければいけないんだ


笑顔だけでもなく
ましてや
反戦という 拙い平和ごっこでもなく


彼の写真には
空想力で描かれた
鏡のようなブッダが たくさんいた


僕は誰?


キリスト教的な 神様という 求心力の前に
そこで運動する この ひとつの命は 何?
僕は 遠心力でも求心力でもない・・・


かといって
不器用な楕円を描きながら
彷徨っている 僕は 何?


とても素敵なクエスチョンを ありがと
また 食べに行くよ
僕が 誰だか 分からないまま 






NOと言えない日本人の復讐

2010-04-19 23:21:20 | 日々随想
うーん
今日は 18時には コンサートが終わったのに
こんな時間に 帰宿


さっさと帰ってきて
久しぶりに 熱いシャワーでも浴びて・・・
と 舞台で楽器のフタを閉めていたら・・・


昨日 会ったばっかりの会長が
「おー アモスや!」
げげっ!


拉致されました・・・


宿とは 真逆の彼の住んでる町へ車で連れ去られ
運転しながら 様々なとこへ 電話
「今 どこだ?」


携帯時代は 誰からかかってきたかは 百も承知
いきなり 今 どこ? な時代
で 電話する度に 一緒に夕食を誘う・・・


はい 僕も NOと言えない日本人でした・・・


結局 近くに住んでいる調律師と共に
刺身と 貝を モゴモゴ
四日連続で 一人飯 食ってないじゃん・・・


コンサートも
この夕餉も
愚痴は たくさんありますが・・・


僕は 執念深い人間です
この復讐は 別のカタチで
キッチリ させていただきます


イスラエルの格言をば
泣くな 復讐しろ!
最高の復讐は 幸せに生きることだ!


ふうん


この出張が始まった時
スケジュールはスカスカで
おかげで 静かな宿で 物語でも創作しよかと・・・


マルド アンデ!
(お話にならない=ふざけるな!)


あー 休みの日に
国境の板門店にでも 行きたかったのに
スケジュールは 真っ暗・・・


このブログも
この出張中に 1歳になる
去年の今頃よりは マシかな


ネコは
日々の凹凸に弱いんだよ
好奇心旺盛なくせに 警戒心も旺盛で


だから 幸せになってやる!
って
幸せって 何なんだ?  

降り出しそうな雲の朝

2010-04-19 10:26:15 | 日々随想
初めて 女子便所に入ってしまったことは
表のブログのネタにしよう・・・


昼に終わるはずのメンテは
・・・メンテの領域を超えていて
この楽器で どうやって翌日のコンサート
やるつもりだったのだろうか・・・


ふうん


全部の音が出る状態にするまで2時間!
そこから 弾きやすくする状態まで2時間・・・
持参した譜面台も 合体!


そこから タクシーを飛ばして
ソウルW杯競技場で FCソウルの応援!
見事 ウルサン相手に 3-0の快勝!


やったー! ソウルもKリーグの首位になりました!


そこから 芸術の殿堂 という施設の近くの
会長のピアノ屋まで タクシーを飛ばして
修復するフォルテピアノを前に ミーティング


ソウルだけでなく 地方からも
熱心な会員が参加していて
様々な質問に 韓国語がついていかず・・・


フォルテピアノは 現代のピアノからの視点だけでなく
チェンバロからの視点も バランス良く考慮しないと
その重心が分かってもらえないから 遠回りな説明もして


終了後 イカを たらふくモゴモゴ
その頃には エネルギーがエンプティ・・・
三日連続の宴会は 無理がありました


でも 新しく仲良くなれた人もいて
誠実で熱心な人柄が
言葉が通じなくても すっごく伝わってきて


高速バスターミナルで バスに乗って
1時間半もかけて 家に帰るそうです!
なのに 地下鉄まで 送ってくれました!


夏に 会いましょう って約束して


人とつきあうと 一人より とても疲れるんだけれど
こうやって 一人では得られない 感動もあって
だから きっと 大切なんだろうな 時には・・・


それから 


気まぐれにやってきて
楽しく ワイワイやって 
ちょっとだけ マジメな話もして


もう それだけじゃいられなくなってきてるみたい
ちょっとずつ 責任という萌芽が始まっていて
僕の性格からすると 煩わしいのだけれど


でも 韓国のチェンバロ事情が 現地の調律師によって
良い状態に維持されることを望んで 乗り込んだハズだったから
これは 花が咲くまで 続けていかないと いけないのかも


なーんて 最終日のような感想は まだ早すぎる
今日はコンサート! 2台のチェンバロのコンチェルト!
調律 がんばるぞー! の前に
音が ちゃんと 全部 出ますように・・・ ふ 不安だ・・・