4オクターブな時代
バロック初期の 鍵盤楽器は
今に比べれば とても狭い音域
でも 音域の大きさと 楽曲の質は
全く関係ないことを 音楽は教えてくれる
楽器が小さかった頃
音量も それほど必要でなかった時代
そこから創られた音楽は とてもとても求心的
自分の 中へ中へ 対話しながら
それは 華道のようで 茶道のようで
その基点が 自分自身であることが 大切だった
今や 7オクターブ以上の 華やかなピアノ
大きなホールに 煌びやかに輝く88もの音
それはそれは エンターテイメント
いつからか 音楽は
聴く人の為に演奏するようになった気がする
自分を濾過させることなく 外へ外へ
観る人の為に 活けられる花は もはや華道でなく
作法だけの為に 喫する茶は もはや茶道でなく
それはそれは エンターテイメント
数百頁の小説より 五七五の俳句の方が
はるかに 奥行きが深かったり
流暢な美辞麗句の羅列より ぎこちない「ありがと」の方が
はるかに 心の浸透圧に近かったり
だから 小さな楽器のメンテは 難しいんだ
「♂」
バロック初期の 鍵盤楽器は
今に比べれば とても狭い音域
でも 音域の大きさと 楽曲の質は
全く関係ないことを 音楽は教えてくれる
楽器が小さかった頃
音量も それほど必要でなかった時代
そこから創られた音楽は とてもとても求心的
自分の 中へ中へ 対話しながら
それは 華道のようで 茶道のようで
その基点が 自分自身であることが 大切だった
今や 7オクターブ以上の 華やかなピアノ
大きなホールに 煌びやかに輝く88もの音
それはそれは エンターテイメント
いつからか 音楽は
聴く人の為に演奏するようになった気がする
自分を濾過させることなく 外へ外へ
観る人の為に 活けられる花は もはや華道でなく
作法だけの為に 喫する茶は もはや茶道でなく
それはそれは エンターテイメント
数百頁の小説より 五七五の俳句の方が
はるかに 奥行きが深かったり
流暢な美辞麗句の羅列より ぎこちない「ありがと」の方が
はるかに 心の浸透圧に近かったり
だから 小さな楽器のメンテは 難しいんだ
「♂」