じじちゃんとの雪投げ
子供も体が大きくなって来ると大きい自作の雪塊を乗せたソリを引っ張り裏の下方に
捨てに行かされた。
力仕事なのだが、中学校に行ったら体操クラブに入ろうと
そろそろ腕立て伏せなどしていたので、大人に近いこともでき始めて面白かった。
吹雪いていて寒い中、「クシュャン」とじじちゃんがやると「ハナ」が出そうになって
親指を小鼻に当て「フン!」と気合入れるとなんと鼻紙使わずに終えることが出来た
凄い
だが、たまに失敗してべたっと服に着くが、そういう時は知らんぷりする・・。
気合をいれ手に唾をかけ、また大きな雪の塊をソリに積む
小学生に自分は見てて積み終えたらまた、雪のソリを力入れて引っ張る
100キロ近くの重さだろうが、滑るので、移動できて下に落とす時にツナロープを「グイ!」と
引くのが難しい
一緒に落ちそうになるのだ
◇
じじちゃんは教えてくれた
・・・・
・・・
孫よ・・
「理屈に勝っても 世間には勝てないんだぞ」と
・・・
婆ちゃん:
「子供にそんなこと言っても、わからんでしょうに・・・ブツブツ」
じじちゃん・・
意味は分からなかったけど、こうして大人になって世間は自由にしたいようには出来ない
人との関係の難しさがあるんだ・と
理屈ばかりこねていても人は連いてきてくれない・・と
よーく・分かりましたよ
そういうことだったんだと、教えてくれてありがとう
明治に生まれた
じじちゃん