「恋に落ちて」
また 夜を走っていた
車内に音をいっぱいに、させながら東京から茨城 結城へ
そして「スポ」*で・・・
やりきれない気持ちの営業マン
・・・・
「ダイヤル回して 手を・・・」と
人恋しさの歌が溢れ俺を慰めてくれたっけ
◇
フルコミッションの営業はガソリン代も何もかにも自分持ち
結城で契約取れなければ深夜を音楽聴いて帰る
ハートブレイク ドライブさ
情けない気持ちを唯一救ってくれた1980年代ミュージック達
「恋に落ちて」
30代の恋もできない青春の最終章を
この詩で 飾ってくれた
情けない俺を
かすかに恋をしているかのような雰囲気にさせてれた
あの頃の情景が目の前に広がる
鼻が詰まってしまう 苦しい
・・・
あぁ
もう一度
あの頃をやり直せるのなら
暖かい家庭を
純粋な恋の果てに
手にできたろうに・・・
子供達が眠い自分に乗っかってきて甘えて・・
・・・
もう繰り返せない80年代の
「恋に落ちて」の時
(脚注)
「スポ」: フルコミッション営業で、自費で、経費を100%負担し場合によっては人から金を借りてまでも燃料代を作りアポイントメント(見込み客)を持ち、地方まで見込客との約束で飛ばし、見事に「スッポかされた時」の略語
例:
どうだった?
う・うん
8人とも「スポよ」
とハートブレイクに うな垂れながら云う・・
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