想い出の佐多岬 第三話

日本一周車中泊の旅も終盤にさしかかり、青森から函館間フェリーの予約のことが、重要になってきた。


4日以上前に予約を終えないといけないので、一旦予約してしまうとそれに間に合わすために強行ドライビングをしなくてはならなくなり、かなりの疲労感があるにもかかわらず、青森フェリーターミナルまでは不眠で走るしかなかった。

北陸三県あたりで朦朧として、わけがわからなくなり、本線を外したり、無料高速道路へ誘導されてしまい、なんだか能登半島の方へ向かったりで、厳しい運転が続いた。

それでもなぜか行くよりは帰りが早い。あの新潟も過ぎ秋田県も通過7号で回ればよかったのだが、峠道のほうが早く近いと選択してしまい、いつまでもクネクネと休むこともままならない。

どう考えても間に合わないとフェリーに電話したところ、時間をづらせます。と言う。
ただできるだけ夜走りは避けたいので何とか2つ遅れの便に間に合った。良かった・・・
船内で動画を撮る余裕ができた。

問題は北海道に着いてからだった。
暗い雨の中を5時間半で着くと考えながら走る・走る

ここまで30時間以上連続で走ったこともあって、どっと疲れが押し寄せてきて、意識を失いかけてどこをどう走ったか思い出せず、思えば守護霊が私を守ってくれたのだろう。
またしても「おふくろありがとう」

中山峠の絶壁や谷底にも落ちずに何とか定山渓・札幌市に入った。

とっくに限界が過ぎていたので自宅付近を通り越して何キロもオーバーした。
目を開いていても状況が認識できない。

結論。無事着く。羽根布団などをおろして2階へ上げた。崩れるように眠りに入った。

こんな真似はしないでください。

死んでいてもおかしくない7泊9日の日本一周車中泊アドベンチャードライビングでした ~ !!