ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

マイケル・ジャクソンThis is it

2009-11-24 | 映画 ま行
国家試験が終わるまで、映画は完全に見ないつもりでした。でも、2週間限定の上映とのこと。その後さらに2週間延長になったとはいえ、来年まで待つことはできません。で・・・我慢できずに劇場に行っちゃいました。泣いちゃいました。で、2回も見ちゃいました。実はマイケルのファンだったなんて、知らなかったです。ごめんね、マイケル。貴方が天才で格好良いのは私には当たり前すぎて、あえて口に出して言うようなことではなかったのです。

2009年 アメリカ ドキュメンタリー、音楽
2009年11月9日、18日 ワーナーマイカル・シネマ・新百合ヶ丘
監督 ケニー・オルテガ
出演 マイケル・ジャクソン
(出演作品などは私が観たものに限る)

今年6月に世界を震撼させたキング・オブ・ポップの死。復活を期した久々のロンドン公演を前にしての死の原因にも世界中の目が注がれた。長時間に及ぶリハーサルの私的映像を編集して、失われた巨星の輝きを世界に!

冒頭部分はダンサーたちへのインタビュー。ロンドン公演を心待ちにしている彼らの目は興奮して輝き、マイケルが映っていました。尊敬し、愛するマイケルが。彼らの一人が言いました。「人生は辛いだろ。だから、信じられる何かを探していたんだ。それがこれだ(This is it.)。」それまで、うるうると目にたまっていた涙が、これをきっかけにどっと流れました。
50歳のマイケルは踊りも歌も若いときのままです。影には大変な努力があると思います。今になって思うと、それも痛々しいのです。若い国「アメリカ」では、若さは大きな価値の一つです。確かに歌手としても声の伸びやダンサーとしての動きのキレがなくなっていたら、ロンドン公演の批評は容赦ないものになっていたでしょう。「マイケルはもうだめだ」と残酷な文字が紙面に並んだと事と思います。
すべて、ファンを楽しませたい一心だったことが分かります。「見たことのないものを見せたい」と彼自身も言っていますし、完全主義者だった彼は、一切手抜きがなかったのですね。リハーサルなのに、ついつい本気で歌ってしまうマイケルは「フルボイスで歌わせないでよ」とも言っています。でも、本当に歌うのも、踊るのも好きだったのではないかな?ついつい、本気になってしまう。マイケル・・・貴方は、50年間たけ地上に降りてきた天使みたいでした。
彼の奇行や繰り返された整形手術には違和感があったけれど、この音楽性の高さやプロとしての質の高さは誰にも引けを取らないのでしょう。そして、カメラがあることを知っていたとはいえ、リハーサルのときの彼のスタッフへの優しさや謙虚な態度に改めて感動しました。まさに、キング・オブ・ポップはジェントルマンだったのです。
彼は多くの人に愛され、尊敬されていました。兄弟も多く、両親も健在。子どももいます。でも、どうして誰も彼を孤独の淵から救うことができなかったのでしょうか?彼は「怒ってないよ。愛だよ。L・O・V・E」と言っています。名言です。彼くらいのスターになったら、ちょっとした一言にも、スタッフはビクビク・キリキリ。現場はすごいストレスに覆われるのではないかしら?でも、マイケルのリハーサルは非常に厳しいけれど、愛に満ちていました。
また、彼はコンサートスタッフたちと円陣を組んで「僕たちは家族だ」と言っています。彼にとって、「家族」とは何だったのでしょうか?彼はファンを喜ばせ、楽しませ、癒してくれたけど、彼を喜ばせ、癒してくれ、支えてくれるはずの家族はどこに?
ロンドンでの成功を信じて心を一つにしていました。「すべて曲の為だよ。絶対良くなる。」と、さらに高い完成度を目指して、とても細かい注文を出す彼は、同時に愛の人だったのです。
3Dのスリラーの映像など見所が満載です。コンサートで使われたら、どんなにすごいパフォーマンスだったでしょうね。本当に惜しい人を亡くしました。悲しくてなりません。私たちはこれから、「マイケルなしの世界」を生きていくしかないのです。
マイケルは破壊されていく地球のために、「誰かがやってくれる・・・ではなく、まず、自分が一歩踏み出そう。」と言っています。そのメッセージ、確かに受け取りました。ありがとう、マイケル。ずっと愛していたし、今も愛しているよ!


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