濡れるって言う言葉は
なぜか大好き
でも濡れ衣って言う言葉は
大嫌いだ~い
爺のおすましの顔
それは人様には
不機嫌そうに見えるらしい
長年連れ添ってる妻に
そう言われるのだから
世間様も
そう思ってるに違いない
努力して
微笑むようにはしてるのだが
お客様を捌く立場の爺
混雑した時間帯は
つい微笑みはリセットされ
デフォルトの顔に戻るらしい
夜のご出勤に
遅刻すれすれで
滑り込んできた来たお客のS子
「おっちゃん」
「怒ってるの?」
そう言って
弁解する間もなく立ち去った
自覚はしてたものの
面と向かって
他人様に言われた
そのショックは大きく
急いでスイッチを切り替え
爺的には大笑いモード
長年の経験から
これは世間的には微笑み
そのはずだった…
しばらくして
妻から衝撃のお言葉
「あんた何ニンマリしてんの?」
「何か悪いこと考えてるでしょ?」
またまたの濡れ衣
怒りが湧いてきて
コイツ濡れ濡れにしたろか
そうは思うもののその技量なし
「そんなことないよ」
そう言い放つのが精一杯
どうしたいいのだろうか
ワトソン君?
何が原因なのか
そしてピンときた
寝転がってるモこ助
そのそばを通り過ぎるとき
突然ツメ立てた手で
爺の足を引掻くことがある
そのお仕置きに
両手でモこ助の両手をつかみ
爺の顔を
彼の前に思い切り近づける
するとするのです
口臭なのか?
はたまた加齢臭なのか?
とてもとてもとてもとても…
いやな顔を…
その表情は世界の誰が見ても
いやな顔
どんな役者もかなわない
そうだ微笑みも
心からそう思わなくっちゃ~
常に最愛の妻のことを考えよう
虹色-Dさんのように
そう思ってみる鏡
思い切りマユが吊り上ってました