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爺の遠吠え

思いつくままに
 遠吠えできたらいいなぁ~

難行苦行 吠える

2010-12-03 | Weblog

あれもこれもしゃべりたい
もどかしそうな一瞬の間
ついに妻が吠え出しました

京都から帰宅した妻
頭を整理してから話せば
...てな俗人の願望は
妻には全く通用しません

頭に浮かんだことから話す
二条城がなんだらかんだら
京都タワーホテルが~
バスに乗り遅れそうになる~
また二条城が~

決して時系列で話されない
妻のお土産話
同じ話もなんのその
妻のしゃべくりタイム
はじまり~はじまり~

いまや時間もエコ時代
何とかせねば
そんな思いから
爺なりに編み出した対応術

必ず相づちを打つ
でないと聞こえてない
そう思って繰り返される

相づちも数種類用意をし
聞いているぞ
...って強く印象付ける

禁句がある
驚きの「へぇ~」は絶対ダメ
「ねぇ そう思うでしょ」
「そう思うでしょ」
と彼女の話に勢いを与える

質問なんかとんでもない
「それで」もかなり危険

同じ話になりそうだったら
「それ聞いたかも」
...って早めに言う
あくまでソフトタッチで

デジカメ400枚の写真
思いつくままの彼女の話
神が爺に与えた苦行
無事爺はやり遂げました

なんでそうなるの

2010-12-02 | Weblog


お皿に敷き詰めたレタス
ゆがいたスパゲティをのせ
缶詰のさばみそ煮缶
これをまるごとのっける
ほんの少し醤油をたらし
さばをほぐさないのがコツ
さばみそ煮スパゲティ
そう命名した
まんまジャ~ン
    ...って声は無視
手早く出きる男の料理
これに赤ワイン
意外と相性がいい

時は日曜日の朝6時30分
ビデオを見ながら~の
ワインを飲みながら~の
スパゲティを食べてる爺
京都へ旅立つ妻を
朝6時に見送った後の食事
後は寝るだけ

夕方まで寝てからお出かけ
行きつけのお店に行くと
「あれ~奥さんは?」
「お一人?どうしたんですか?」
とか必ず言われ
説明が面倒
この日のために下調べ
初めてのお店に行く予定
ウフフ

お店に入ると
奥に一人で食してる女性客
ちょっと離れて座る
酒がすすみ
「お一人ですか?」
思い切って話しかける
「ええ こちらはじめてですの」
「ご案内しましょうか?」
「ええ お願いできます」
...てな予知夢を見ていた時
インタホーンのチャイム音
いやな予感

「レジパソコンが止まりました」
...バイトのM氏の声
忘れもしない朝10時30分
寝始めて2時間ぐらい

幸いどうにか再起動
だが原因が全く不明
再度おこる恐れがあり
家を開けられない
爺の野望は崩れたり

ビールを飲みながらの
おうちで一人鍋
爺の大好きな
NHKのダーウィンが来た
妻が見ないので
かなり録りたまってる
この時とばかりに
たっぷり見れて
それはそれで至福のひと時

いつものように
電話一本もない妻
月曜日の夜には
このゆっくりとした静けさはない


おとっちゃま

2010-11-29 | Weblog


モこ助は...
かなりのおとっちゃま
 おとっちゃま=臆病者
   (讃岐弁)
クモにびびり
ゴキにもからっきし弱い
だけど
精悍な顔で体重約7キロ
その上
うなり声はかなりの迫力
それもこれもこけおどしか
そんな爺の非難に
みゃ~んみゃ~ん
みゃ~んみゃ~ん

爺なりに翻訳すると
「お前にだけは言われたくない」
そう爺は
常に眉間にタテじわ
知らない人にでも
怒ってるの?
そう聞かれる恐そうな顔
実は実は気弱なじじいなのです

なんと言っても
モこ助は驚くほど音にも弱い
ちょっとした音でもビビリ
雷でも鳴ろうものなら
忍法雲隠れの術
探してもなかなか見つからない

ちょっと脅かしてやろうと
近くで強く足踏みして
トドンと音をさせると
驚いて数センチ飛び上がり
後は一目散に走り去る
成功率は100パーセント
いつも同じ反応なので
ちょっとつまんない
そう思い始めた今日この頃
神様からの
思いがけないプレゼント

爺とモこ助の距離2メートル
かなり油断してる
ちょっとカツを入れてやろう
普段より強めに足踏みした
ドドンドドン

なんと言うことでしょうか
奥から妻がふらりと出てきた
その大きな音に
モこ助も妻も飛び上がり
一瞬の間の後
モこ助は後ろへ駆け出した
それに再度妻が驚く
驚くその妻の顔は忘れられない

予想通り
「何してんのよ」
そう怒る妻に
ちょっとモこ助を脅しただけ
そう弁明すると
さほど叱られずに終わった

これは使えるぞ
ただ問題はその位置取り
名付けて
忍法脅かしの術日食
絶対条件は
爺が地球
太陽の妻との間に
月のモこ助が入り
一直線になること
必要条件は
モこ助も妻も油断していること

近日中の実行を期待
神のご加護がありますように


Ritsurin Garden 武勇伝

2010-11-27 | Weblog


栗林公園の北門付近
連れ込んだ
 つもりが実は
  連れ込まれ
そんなラブホならぬラブ旅群
その当時は
いいなぁ~いいなぁ~
いつか自分も...
そんな夢は果たされることなく
もっぱら郊外のモーテルへ
そんな事はどうでもいい

更に心惑わされたのは
ごく近くの私立M女学院
親友O君を追いかけ
彼に渡すプレゼントを爺へ
ぜんぶぜんぶ彼女達
進学校一本の爺にとって
危険な香りでいっぱいでした

いつもの食事処ではなく
爺たちが向かったのは
オデン屋へ
夜9時を過ぎてたから
食事の後スナック
その後小腹がすいたとき
時々行く店
おかみさんは
元スナックのママさん

ばつ3 駆け落ち2回
その武勇伝は何回か聞いたが
彼女があのM女学院卒
その夜初めて聞きました
そう聞きなぜか納得気味

初めて聞くその当時の話に
同世代ではあるので
そうそうと相づちを打ちつつ
これはかないませんわ
...ってな話も飛び出し
次第に爺たちは「へ~」
メインディシュゆえの大食い
お勘定が楽しみ
...てなママの上機嫌もあり
まさにママのナイトアップ

妻の気まぐれのナイトアップ
昔を大いに思い出させました


Ritsurin Garden 色気づく

2010-11-26 | Weblog


当然のこと
出口は北門を選んだ
叔父が住んでいた建物もあり
暗闇だが懐かしさがこみあげる

北門を出ると
華やかな東門に比べて
何とさびしいこと
人影は数人
全てが静まり返り
これは昔も今も変わらない
時刻は夜の9時00分
タクシーも見当たらない
こぎれいになった周りの風景
...とあることを思い出した

北門から東門にかけて
細く長い堀があり
人通りもすくなく
魚やかえるなどもいて
爺たちの格好の遊び場所

夕方になると
何組かの男女が
その近くの民家に消えていく
帰宅風景
そう見ても
なんら不思議ではない

どこにでも
ませたヤロウが1人や2人
得意そうにそいつが
あれはああだらこうだら
...って聞いても
何かモヤモヤするものの
完全に理解するには
数年かかった

ラブホならぬラブ旅
どれもそれ風には見えず
普通の民家

ただ
お泊り 〇〇〇〇円
ご休憩 〇〇〇〇円
  のちっちゃなプレート

ご休憩?
果たしてご休憩になるのか?
部分的部分のコリがとれた
そう考えるとそうかもしれない

ラーメン屋なども出てて
それらしい女性もウロウロ
北門がさびしかったから
その手のものができた
その手のものがあったから
さびしかったのか
爺にはわからない

今はどうなってるのか
いまだにあるのかあるのか
タクシーは
その前を通らずわかんない
でやっと食事なのです


Ritsurin Garden 冷や汗たら~り

2010-11-25 | Weblog


夜7時30分に入園
ベストは1時間の滞在
...遅くても1時間30分かな
突然の命令でも
頭の中での時間計算
そうでないと
この後の食事に差し支える

入ってすぐの人だかり
おみやげ店の前
うどんやおでんなどの食事処
いい匂いが立ち込める
空腹のはずの彼女
ここでつかまるかな...?
そんな危惧をよそに
不思議なことにここはスルー

その訳は
隣接する商工奨励館
ステージが組まれ
なにか若い人のライブが
すぐにでも始まりそうな熱気
いすに座ろうとする妻
さすがに爺は引き止めた
ここでの時間浪費は致命的
いつもの妻はそんなの興味なし
全て祭り気分がなせる業

問題はカメラ
これは夜景モードがいいかしら
それともどれかしら
ブツブツ言いながら
一つとるのに
とても時間がかかる
それもそんなのも撮るの?
...っていうものまで
イライラ感が増す

細くて長い
そして暗い松林の通路
大勢の人々が行き交う
突然妻がここで
「私を写して」
そう命令した

バックは暗い松林だけ
肩をも触れんばかりの人
ここで写してる人は皆無
どれをとっても考えられない
幸い手渡されたカメラ
懲罰覚悟で
これからは爺がカメラを写す
そう宣言して
先を急いだのであります

着物の方は抹茶無料
目ざとく見つけた妻が...
「入る」
そう宣言したのは
鞠月亭
代々藩主がこよなく愛した別荘
趣のある茶屋風建物
そこからの景色はまさに絶景
出された抹茶とお菓子
まさに至高のひと時
ちなみに爺は500円

冷や汗は突然に...
妻が立ち上がって
ある男性に声をかけた
念のため言っておく
全く見ず知らずの人
彼は熱心に外の景色を写してた
爺だって頼むことはある
だが少なくとも
アイコンタクトをとってから

戸惑いながらも
快く引き受けてくれた彼
手馴れた様子で妻のカメラで
パチリパチリ
感謝感謝

鞠月亭を後にして
人だかりが増えてきた
最も人で賑わう吹上亭
そこからの景色は絶景
幻想的な池に浮かぶ島
群がる錦鯉が色を添える
浮かぶように見える偃月橋
どれもこれも秀逸

店の前では
団子が焼かれていい匂い
妻が「食べる?」
そういう否や2本注文
その意味は
自分は食べるからお前もお食べ
なのに人前では
なぜか「食べる?」って質問風

妻から驚愕の言葉
焼きあがって手渡そうとした
まさにその時
「わぁ~大きいのね」
爺に振り返って
「ひとつにする~?」
いやいやもう焼きあがってる~し
みんな見てるし~
どう考えてもこのタイミングで
考えられないお言葉
この人は関係ない人です
そう言いたかったが
いえいえ2本いただきます
そう答えたのが精一杯
なぜかどもりながら

焼き団子
大きくて熱くて
とてもおいしかったですが
なぜかわきの下は冷や汗タラ~リ
爺は本当に小物なのです


Ritsurin Garden 予告なし

2010-11-24 | Weblog


「栗林公園」
「ライトアップ」
「行く」
妻が発した単語は3つ
家庭内序列第1位の妻
唐突ではあるが
その命令は絶対
大砲を打ち込ませた
どっかの国の指導者も
多分同じ
誰も抗えない

イベント好きの妻
少し興奮状態
こんな時は
離れているのがいい
長年の経験でわかってるが
いかんせんタクシーの中
のべつなく
そして滑らかな彼女の口
約5分の我慢

栗林公園の東門到着
実に数十年ぶりの再見
思い出深いその庭園は
爺とは違って
その年輪分さらに重みを増し
ライトアップで幻想的
彩闇と銘打ったこのイベント
まさにその言葉通り

いまだに不思議なことがある
妻の最大の敵は空腹
たとえヤクザともめても
彼女がもし空腹だったら
そのヤクザは不運
不機嫌になったら空腹を疑え
泣いたら先ずオッパイ
赤ちゃんと一緒で単純明快
夕方近く起きて
まだ何も食べていない妻
しかしそんな素振りは一切なし
というより目がランラン
お祭り好きの妻の面目躍如

昨年も友達と来てる妻
先輩顔でそそくさと庭内へ
ひょこひょこと付いていく爺
それにしても
どこからわいてきたのか
人がゾロゾロぞろぞろ

興奮気味でにこやかな妻
それとは裏腹に
これから大変だ~
だんだん憂鬱になってきた爺
そんな庭園めぐりの
はじまり~はじまり~


Ritsurin Garden 思い出

2010-11-23 | Weblog
夜空に輝く星
その美しさに心ふるわせた
10代の爺がいた
ここ数十年見上げることはない

同じように
程よい距離にある栗林公園
そのすばらしさは郷土の誇り
今も観光客でわんさかわんさか
子供の頃の思い出はとても多い
だが爺は
これも数十年後無沙汰してる
繁華街のネオンとの関連性は
ノーコメント

子供の頃の爺
栗林公園とは実に縁が深い
先ず
叔父の家が公園内にあった
なぜだかわからない
県庁勤めのせいだったのかも
ともかく
北門あたりは爺の遊び場

さらに親友のO君
彼とは小中学校、高校まで一緒
そして彼の家が公園に近くて
彼の家へ行ってから
公園を散策して語り合う
高校時代の思い出

そして爺はここで
人生の厳しさを学ぶのです
クスン

我が友O君
日本人離れした端正な顔
その人気はまるでアイドル
校内はもちろん
他校の女子高生が群がる

公園を歩いていても
後から付いて来る女学生達
不思議なもので
友が騒がれてると
何か自分も...
そんな勘違い

競うように
彼女らが彼に渡すプレゼント
持てきれずに爺が持つ
一人の女子が爺に寄ってきて
何か爺へ渡す
ほらほらほら
一人ぐらいはいるもんだよ
そう思った瞬間
O様にお渡しください
きゃ~
そう言って立ち去った

子供の頃から
事あるごとに
なぜか父母が妙に爺を諭した
男は顔じゃないよ

この言葉が真っ赤なうそ
そう知ったのが
これが最初であり
以後ずっと
これでもかこれでもかと
爺を痛めつけていくのでした

爺を慰めるための親のウソ
責めるわけにはいきません

こんな昔のことを思い出したのは
日曜日の夕方
いつものように
妻と食事に出かける直前に
妻が発したある言葉からなのです

妻の喜び 最終章

2010-11-21 | Weblog


どうしてなのですか?
神様に質問できるのであれば
聞いておきたいこと
数多くある中
分類 爺の体のこと
種別 どうでもいいのもの
そのなかにがある

先ずは定番の髪の毛
テッペンはと言えば...
何をすねてるのか
若い時からのひきこもり
これが頭髪全体なら
散髪に行かなくていいから
許せるのだが
側面は一転ボウボウ
ホンマ何考えてるのだろう?

毎日の髭剃りは欠かせない
腕や足の毛は
秋から冬にかけてフッサフサ
へそから下へは期待通り
尻毛は妻の格好の標的
ところがどうだい
胸毛は薄い毛が数本
どうしてどうして
ねぇ~どうしてなのよ?

忘れてならないのが
指の第一関節の毛
手も足も数十本密生してる
なんの意味があるの?

やっと傷口が見れて
妻のいちおう気遣う言葉
顔を見れば
本意ではないことが一目瞭然
とってもうれしそう
一部くっついてるバンソコウ
何のためらいもなく
すっと引き剥がした
本当に何のためらいもなく...

いた~い
爺の声に一瞬驚く妻
そしてはがしたテープを見て
こんなうれしいことはない
とばかりに笑い転げた
テープの裏にはびっしりの毛

一瞬痛みの主役を奪われて
少し腹が立ったのか
傷口までか少し傷み
抜かれた毛の部分と
痛みのデュエット
開いてる両手は
その太さを忘れて
妻の首を絞めたい
そんな衝動に駆られました

強く訴えたい
爺が死を目前に苦しみ
その側で妻が泣いてたら
確かめてもらいたいことがある
妻が笑いをこらえてないかどうか


妻の喜び その3

2010-11-20 | Weblog


巻きつけたバンドエイド7枚
それでもにじみ出てる血
それは
妻の期待を裏切らないもの
どんな傷なのか...
肌で感じる彼女のワクワク感

だがきつく巻かれたそれは
なかなか剥がれにくく
ちょっとイラっとして
「指を広げてよ」と思わぬ要求
そうしようと力むが
ピクリとも開かない

そこで爺ははっと思い出した
若かりし頃
まるで河童のように
自在に足の指を開く妻
その顔は自慢げだったことを

足の指を広げられない爺
自分で言うのもなんだが
爺は運動神経は優れてる
なら妻は...
お世辞で言っても標準以下
足の指を
自由に開くことができる
その意味は何だろうか...
そうかこんな時のためか
ならメリットは少ないぞ

張り付いたバンソコウ
広がらない爺の足の指
次第に取り扱いが荒くなる
彼女の伸びたつめが
容赦なく他の指を突く

何とか最後の一枚
縦に巻いていたバンソコウ
指裏から上へ向かって剥がす
ツメが見えてきて
真打の傷口が現れる

「これは痛かったでしょう」
「縫った方がいいんじゃない」
...心配の言葉だが
顔が喜びでゆがんでる

そしてその後
もっと顔をゆがめる
と言うか
腹を抱えて笑う妻の姿を見て
妻の喜びは爺の喜び
そうも言ってられない
事態になっていくのである