十字架をかざされると
ひょっとすると
爺は苦しむかもしれない
試されたことはないが...
そう言えばニンニク
爺的には余り好きではない
今さら血は要らないが
若き女性に吸いつくことは
許されるものなら
是非お願いしたい
お日様の光と無縁
まるでドラキュラー的生活
夕方から早朝までの仕事
ゆえに仕方がない
寝る時刻や活動時刻は
世間様とはまるで逆
世間様は
そんな事情など関係ない
どうしてもって言うことで
午後2時
世間様にとっては普通の時刻
寝ぼけ眼
バイク故障中につき徒歩
歩くのは久しぶり
そんな爺の
ぶら~り一人旅の
はじまり~はじまり~
数分歩くと交差点
わが町の
ど真ん中を貫く幹線道路
その名も中央通り
爺的にも好きなネーミング
余分な説明が要らない
それを横断する信号は赤
待ってる人間が十数人
ところが隣に横断歩道橋
片道3車線の幹線道路
それをまたぐので
ごくごく立派
しか~し誰一人わたらない
渡るのは爺ただ一人
けっこうな高さ
見下ろす風景は新鮮
中央路側帯の樹木の緑が
まぶしい
歩くこと数分
周りを威圧する大きなビル
目指すは一階
その名は日本生命
いらっしゃいませ
そう言われなかったら
帰ろうかな
そう思う間もないほど
数人の
いらっしゃいませコール
先客一人
その横の受付窓口に直行
すくに出てきた女性
若いのに落ち着いた感じ
笑顔が素敵
その上ともかく丁寧
合わせようと爺も...
舌を噛みそうになる
てきぱきと出された書類
てきぱきと処理され
あっという間に終了
いただいたカレンダー
わんにゃんランド
動物好きの爺
彼女の評価がさらに上がる
どう表現したらいいのだろう
女性からの頼まれごと
爺的には
頼む女性が
衣服をまとってなければ
内容に関わらず100%OK
そうでなければ内容による
彼女の場合は100%OK
たとえコートを身に着けてても
こんな表現もできるかも
息子の嫁にどうですか
ってなことを言いながら
実は...
要するに一言で言えば
好み
彼女には迷惑な話
機嫌よく第一目的を終え
目指すは銀行
信号を渡ろうとすると
折悪しくまたもや赤
その角にローソン
爺は
ふら~りと入ったのです
妻が無事ご帰還あそばす
13日午前 00時48分確保
すこぶる上機嫌
第一声は
「とても楽しかった」
そして続いて
「夜の12時までには
帰りたかったのだけど
みんな帰らないの~」
犯人はお前だ
爺は即座にそう心でつっこむ
いつものように
妻の小出しのおみやげ話
だが今夜の爺はチト違う
前日のNHK
テーマは聞き上手
その有料講座が盛況とか
かいつまべば
しっかり対面し
先ずはうなずくスピード
間延びしてはいけない
そして相手の語句を繰り返す
例えば
「...〇〇が入院してね」
間髪いれずに
「〇〇さんが入院したの?」
と繰り返す
それを実践しようとしたが
爺の相づちなんか
見ても聞いてもいない
自分の話したいことを
ただただのべつ話すだけ
NHKさん
酔っ払った
ちょっと小太りの女性は
対象外
そんなテロップが必要
そうご注意申し上げます
しゃべり終わって
着替えに部屋に入った途端
また出てきて
何かとてもしゃべりたさそう
だが夜食中の爺をみて
「食べてるのね」
そう含み笑いをして引っ込む
これを繰り返すこと3回
着替えの途中で数回
よっぽどしゃべりたいこと
食事中には出来ない
総合的に勘案して
何か悪い予感
「でちゃったでちゃった」
「でちゃったもん」
食事を終えた爺への第一声
「びっくりするほど」
「4日分」
「写真に撮ろうかと思った」
「流れるか心配した」
うれしそうに
次々出てくる言葉
やっぱりそうか
またか~と思う反面
爺自身もつい最近
便秘でひどく苦しんだだけに
彼女のその喜びもわかる
そんな爺もいてちょっと複雑
それよりもこれよりも驚きは
そんな話を
爺の食事中をはずす
初めて経験する気遣い
逆にどこかで
頭を打って帰ってきたのでは?
それはそれで
ちょっと心配なのです
「何してん~の?」
爺の部屋へいきなり乱入
不思議な妻の嗅覚
爺がブログを書いてる時を
ねらい打ち
おかげで
画面を一瞬で隠す術習得
そんなお騒がせ妻は
今夜はいない
恒例の年2回の親睦会
今夜は旬の忘年会
人呼んで
高齢の7人の女ざむらい
爺はと言えば
これまた恒例のお留守番
町に繰り出し
鉢合わせにでもなったら
たまらない
留守番は爺とモこ助
二人仲良くしたいのだが
爺にはちょっとわだかまりが
土曜日の夜の妻との晩酌
お酌をし終わった安堵感で
ついついウトウトしてしまった
突然ひざの上に
重さと同時に鋭い痛み
鎮座してるモこ助を振り払い
思わず足を見てみると
爺の内腿に
小さいがちょっと深い穴二つ
うっすらの血
痛がる爺に更なる追い打ち
隣の妻が笑いこけてる
涙を出さんばかりに
まずテーブルに上がり
前足で爺のご機嫌伺い
暗黙の了解の下
爺のひざの上で丸くなる
これがいつもの手順
いきなり飛び上がったりしない
どんな術を使ったのか
妻への疑惑が湧いてきた
「噛め」「噛め」「噛め」
爺がモこ助に叫んでる
爺の号令で
目の前のものを噛む
そう調教してるのだ
きょとんとしてて
まだまだ前途多難
妻がモこ助を抱いてるとき
この号令を実行
その時こそ
爺とモこ助は一体となり
揺るぎない家庭内序列に
くさびを打ちこめられるかも
そんなこんなをよそに
24時を過ぎても
愛する妻はまだ帰らない

デジカメをさんざんばかにし
すぐにパチリパチリ撮る妻に
なんとか他人を装ってた爺
そんな爺はもういない
爺のこの変節を責めるなら
これこれこうしますから
そういって獲得した政権
次々となしくずし
一方
長年我が世の春を謳歌し
今の元凶をつくったやから
愛想をつかされてるのに
正義ぶって吠える
「お前が言うな」
彼らに比べれば
爺の変節はかわいいものだ
どこもかしこも
さてさて
機能を把握するにつれ
何か撮りたくなるのは人の常
ぶっちゃけ
若いかわいい女の子
ささいな希望だが
衣服をまとってなければ
最高なのだが
どの部分をとっても
今の爺にはムリムリムリ
となると身近なモデルは
妻かモこ助
妻はと言えば
彼女と対面すると
なぜか手が震える爺
何か怒られるのでは...と
トラウマか?
手振れ防止を試すチャンス
とは言ってられない
デジカメ初心者だった妻
今の爺のようにモデル探し
爺に向けてパシャリ
精一杯の笑顔の爺
思わぬ彼女の言葉
「こわ~」
なら撮るなちゅう話
いつかお返しを...
そう思ってる爺
妻を撮って
妻の目の前で発する
恨みをこめた爺の言葉
それが怖くてまだ写せない
...となるとモこ助
コイツは普段は硬派
何か見慣れないものには
がんを飛ばす
カメラを向けたら
何だこの野郎
眼光は鋭い決定的瞬間
これだ
ワン ツ~ スリ~
だがこの野郎
ゴキブリ一匹とりゃしない
クモなんか見ると
すたこらさっさ
こんなモこ助も
寝顔はかわいい
誰でも寝顔はかわいいもの
あの妻も
多分爺も
硬派ぶるモこ助の
だらしない寝顔の瞬間
これだ
ワン ツ~ スリ~
でもでも
なぜわかってしまったの
犯人はコイツだ
ワン ツウ スリ~

縦横12センチ
表紙にはEX-FS10
そうはっきり書いてる
ゴルフの本
そう言い訳はできない
寝ながら読んでて
眠りに入り
つい手からポロリ
ベッドの枕元へ
さてさて...
リビングの爺のイス
座ってカメラをいじってた
ちょっと立ち上がった
その瞬間
モこ助がぴょこんと座った
当たり前のように
妻が旅行中
代理の地位を争ってる手前
これは座視できない
彼をテーブルの上へ排除
その時の
ちょっと怒った不満顔
爺の第一号デジカメ作品
それがこれだ
ワンツウスリ~

妻と食事に行くと
恥ずかしきことあり
取り出したるデジカメ
出てくる料理をパチリパチリ
酔いが回るまで続く
対処法と言えば
他人を装う
もしくは早く酔わせる
12月5日の日曜日
二人の姿はよくいくお店
どっかの着物のおばちゃん
デジカメで料理を写してる
妻だが...
いつもの変わらない風景
と思いきや
どっかのはげたオヤジも
パチリパチリ
恥ずかしながら
爺だが...
まさに
立場変われば人変わる
食事処で
料理の写真を撮ってる
ジジババがいたら
それはオレたちなのです

充電器だけで3000円...
ちょっともったいないなあ~
画面を見ながら悩んでると
メール着信音がポロロン
発信者は
何とデジカメオンライン
初代以外は
妻のデジカメをここで買った
まるで爺の心を見透かすような
タイミング
ホンマこれなんだよね...
爺の長年の友達N野郎
爺自身の彼の外見評価は
ホンコンさん以上 爺未満
なのに常に周りに女あり
何せ のべつ声をかける
もちろん女性にだが
それも卑猥でダイレクト
喫茶店でも
ウェイトレスをつかまえて
「やらせろよ」の連呼
コイツはオレとは関係ないよ
いつもそう叫びたくなる
しか~し
数日後にその娘とツーショット
そんな事はよくあった
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる
わかっちゃいるけど
撃鉄すら起こせなかった爺
今度生まれてくるときは
神様そこんとこよろしく
先ず10500円の数字
なになに
オールインワンセット
カシオ
EXILIM EX-FS10
昨年発売のいわゆる型落ち
SDHCメモリー4M
ミニ三脚
液晶保護シート付き
送料手数料込み
妻のはどれも数万円
なので メッチャ安っすう
妻のデジカメより
格下でなければならない
そんな
絶対条件もクリアーしてる
これは買いだ
11月27日注文
お店が県内の強み
なんと翌日に着いたのです
幸いなことに
妻は京都旅行でお出かけ
一人静にマニュアルを読む
それすら読まずに
「わかんない」「わかんない」
そう連発する妻とは
出来が違うのです
エヘン
妻が帰宅する前に
箱など一切片付け
新デジカメの匂いを消す
しばらくだまっていようかな
そんな思いは一発で吹き飛ぶ
帰宅した妻がしばらくして
「何か買ったの?」
どうして?どうして?
どうして? わかったの?
妻が選んだのは
オリンパス
CAMEDIA c-900zoom
店頭価格 約70,000
今から10年前のこと
選んだ理由は際立つ小ささ
この際
爺のそれの小ささには
あまり寛容でない
その矛盾に強く抗議したい

2代目は
カシオ EXILIM EX-Z3
けっこう愛用された

3代目は
富士フィルム
FINEPIX z5fd

そして現在は
カシオ EXILIM z400

爺は自前のはなく
常に妻のお下がり
ゆえにFINEPIX z5fd
だが使ってない
色がピンクだからではない
デジカメが嫌いなのだ
さては機械オンチ?
何をおっしゃるうさぎさん
爺は若かりし頃から
愛機キャノンA1をひっさげ
数本の交換レンズを駆使
我が家だけだが
写真ではこの人あり
そう言われてた

初めて触った
CAMEDIA c-900zoom
驚きのシャッタータイムラグ
これはカメラじゃない
そう烙印を押してしまった
やさしくさわる乳首や秘〇
瞬間のビクンビクン
野性が目覚めて
「うぉ~ん」「うぉ~ん」
その反応が
遅ければ遅いほど
あれぇ~ってな感じ
早ければ早い方がいい
なら男も
早ければ早い方がいいでしょ
こう主張すると
ほとんどの女性は反対
何気なく
FINEPIX z5fdを触ってみる
あれ~
なかなか反応いいじゃん
デジカメも
少女から熟女への成長
色々触ってるうちに
バッテリーが上がり
充電すべく
充電コードを探すが
これが見当たらない
グスン
ネットで調べると
充電器約3000円也
注文しようと
ふと目に入った10500円
デジカメ無縁で一直線
その舵は
大きく右に切られることと
なりました

隣には着物を着た女性
妻だが...
お店は花かがり
ここの料理は裏切らない
次々に出される料理
どれもこれも美味
最後に出された
太刀魚ソーメン
ソーメンの上に
太刀魚の身のてんぷら
その上に
カラッと揚げた太刀魚の骨
まるで竜のよう
おいしさはもちろん
見た目のインパクトが強い
〆としても最高だ
中でもかわはぎのうすづくり
とらふぐに匹敵するうまさ
特に肝は絶品
隣の着物を着たおばさん
妻だが...
その妻と爺
いつも
食事スタイルでいがみあう
一皿ずつしか手をつけない爺
対する隣の小太りの女性
しつこいようだが妻だが...
あの皿この皿に手をつける
それも少しずつ
それは許そう
一番気になるのが
付いてるスダチ
いつもスロモーな彼女だが
この時ばかりは
目にも止まらぬ早業で
さっとかけまわす
何も食してない前に
爺もスダチは大好きだが
先ずは素材の味を味わいたい
そんな希望が
あっという間に打ち砕かれる
2、3枚をとって食べようと
まさに口に入れようとした時
隣のおばさんから
断っておくが妻だが...
「ネギを巻いて食べないと」
そうちゃちゃが入った
先ずは素材を
薬味はその後から
それを守りたい爺と
妻の命令との板ばさみ
一瞬箸が止まったが
ええい ままよっと
お口の中へポイ
案の定
妻に不機嫌な表情が浮かぶ
こんな時はお酒のお酌
自然と身に付いた
爺なりの危険回避法
次は
ネギを巻いて食べたことは
言うまでもない
「ネギ巻いたらうまいわ」
この言葉は忘れてはならない
若かりし頃
ふさふさあった髪
妻がよく言う契約違反
だけどだけど
こうなっちまったのは
隣の着物のおばさん
彼女にも責任はないのか
心の中で強くなじった





妻と一緒に行った
栗林公園のナイトアップ
たった2時間
それだけで
ヘロヘロ クッタクッタ
あろうことか
妻と一泊2日の京都旅行
そんな冒険を冒したのは
ご夫婦ともどもで
お付き合いがあるTさん
驚くことに
一緒に行くのは2回目
...て言うことは
なんとなんと
相性がいいということ
かも
くだんのTさん
一言で言えばおおらか
何回かお食事をしての
爺自身の印象
年齢は妻より2歳上のO型
妻が語る旅行よもやま話
ある部分で
ありえへん話に
思わず出た
相づちの禁句
「うっそ~」「ほんとに?」
妻が語る
初日歩き回ってくったくた
足がとてもとても痛くて
思いはただ一つ
ホテルに帰って休みたい
...だったそうな
ところがTさん
帰る前から
ちょっとおなかがすいたね
そう言ってたけど
やがてホテルに着いて
お腹すいた
お腹すいた
の連呼...だったそうな
ホテルの食事は終了
周りも店が閉まってて
仕方なく相当歩いて居酒屋へ
そこでうどんを食べたそうな
食事を終えホテルに着くと
すぐにベッドに入ったTさん
数分で寝てしまったそうな
妻は寝付かれなかったそうな
妻に無縁と思ってた
「我慢」「おもいやり」「神経質」
それを覆すお話に
思わずさんま風に
「ホンマでっか?」
純天然型Bは純天然型Oに
敗れ去ったのです

妻の会話の最大の特徴
頭に浮かんだ話したいこと
それを思いついたときに話す
しやべりだしたらとまらない
女らしさ満載
...といえばそうなんだが
たまに爺がくどくど言うと
「あなたっておしべりね」
そう切り返され
世界中のアンタだけには
そんな事言われたくない
悔しさで身震いすることがある
悩みはまだある
前述のようにTPOを考えない
例えば
仕事で忙しく走り回ってる爺に
妻のお呼び
こんなときに何事か...って
こわばる爺に
手元のメモ帳を見せる
そこには
本日出前の日替わりメニュー
「ねぇ~どれにする」
こんなもんではすまない
例えば
常連客のAさん
ここしばらく顔を見ない
来たら絶対断れないので
いつも気にかけていた
妻に
「Aさんどうしたのだろう?」
そう語りかけると
驚きの言葉が...
「Aさん出張でしばらくこない」
ええ~ 驚く爺
だってだって
妻と波長の合うAさん
前回しこたましゃべくってた
新情報が入ったのか
「ねぇねぇ Aさん〇〇だって」
...的な話を延々と
だけどだけど
爺にとって肝心の
Aさんの出張の話
そんなの一切なし
彼女にとって
バツイチとか不倫とか
そんなのが重要
価値観が違う
そう言ってしまえば
そうなんですが...
さてさて旅行のおみやげ話
帰宅当日の機関銃トーク
これは何とかクリアー
しかし2、3日は小出しトーク
これもいつものこと
だがその中に
爺にとって驚きのフレーズ
「私我慢したの...」
この言葉を聞き逃さなかった