猫トイレからの直行便
食卓テーブルに飛び乗り~の
出窓へジャンプし~の
仕上げは
わぉ~んわぉ~んわぉ~ん
大声で咆哮する
うんちをした後必ずする
それはわかったのだが
なぜダッシュするのか?
なぜ咆哮するのか?
その意味がわかんない
いずれにしても
食卓テーブルが非衛生である
それは間違いない
そこで買いました
フマキラー
キッチン用アルコール除菌
スプレー式で
ふき取り不要とのこと
シュッシュ シュッシュ
食事前は必ずすることにした
そして発見しました
シュッとひと吹きするたびに
近くのモこ助
半身をひねって
ものすごくいやそうな顔
試しに側に吹き付けると
すっ飛んで行きました
強力な爺の武器発見
みかんの皮どころではない
今年の序列2位の座は固い
そうほくそ笑んでたとき
起きてきた妻が
寝ぼけ眼で椅子に座った
シュシュシュシュ
テーブルにひと吹きすると
妻の驚きの反応
半身をそらして~の
とてもいやそうな顔
どこかで見たポーズ
そうモこ助そっくりの仕草
大発見の瞬間である
直接の噴霧は
身の危険度がかなり高い
実行はできなかった
いずれにしても
爺の強力な武器になりうる
その可能性を秘める
例えば
な~にしてんの?
鋭い嗅覚で
ブログを書いてるときだけ
爺の部屋に飛び込んでくる
そんな時
例えば
トイレで精神を集中してる時
なぜか寄って来て
アレコレ言ったりするとき
追っ払うために
これを使えないか?
爺の安全性をも考慮して
慎重に検討しなければならない
一目散に走るモこ助
モこ助ダッシュ
爺はこう呼ぶ
毎日1回か、二日に1回ぐらい
飼い始めてからずっと...
理由はわからない
閉じ込められてるストレスか?
彼独自のエキササイズか?
...てなぐらいしか
深く考えることはなかった
1、2年前
知りたくない事実を発見
彼がウンチをした後
必ず
モこ助ダッシュをすることを
この発見は大きい
爺たちが食事中
廊下の奥から走ってきて
食卓テーブルに飛び乗り
横の出窓へ飛び上がる
当然食器などが倒れ
被害は甚大
こんな事は日常茶飯事
現象がわかった今では
猫トイレで掻く音がすれば
警戒警報を発令して
それに備えることが出来
被害は激減した
正月くつろぐ爺たち
相変わらずのモこ助ダッシュ
それを見てて
ふと思い出したことがある
数年前
寝てると額に激痛で目覚める
モこ助が廊下からの助走
寝てる爺の額を踏み台に
寝室の出窓へジャンプ
そうモこ助ダッシュ
数センチの切り傷と出血
モこ助ダッシュ=ウンチ
ならあの爺を傷つけた前足
きれいなはずはない
思わず額に手がいく
まさに
知らなかった方が幸せ
世の中にはそんな事は多い
だから
時々一人で旅行する妻
妻がお話しする分は聞くが
こちらから質問することはない

歴然たる家庭内序列
ダントツトップの妻は
驚くことに認識してなかった
「私って第1位じゃないわ」
昨年末の
妻の驚きの発言で
その誤認識を正すべく
爺は数多い事実を列挙
笑ってごまかす妻だか
どうやら認識したらしい
他人の評価と自身の認識
その評価のずれ
こういうことはよくあること
かく言う爺は
爺自身ど助平ではない
そう今でも思ってる
妻がその序列を認識した
このことが原因なのか
妻の行動に異変があった
今年初めてであり...
しかも二つも...
夫婦二人だから
行事って言ってしまうと
ちょっと大袈裟だが
まずは仏壇のお参り
これは欠かせない
爺がお参りして
妻が後に続く
結婚して以来数十年
誰言うともなく
行われてきた事
お雑煮作りでいそがしい爺
突然チーンという音を聞く
ふと見ると
仏壇の前に
ちょこんと座ってる妻発見
これは愚痴や非難ではない
以前から感じてた違和感
そうかこれだったんだ
お参りする順番が
家庭内序列通りになった
後に続いてお参りする爺
なぜかスッキリした気持ち
...となると
次に続くお屠蘇の儀式
妻が一番
それは自然の流れでもある
お屠蘇を飲んだ後の
今年一年の抱負
爺がいつも
一番に語っていたが
いつも口ごもる
普段饒舌なだけに
自分でもおかしいと思ってた
順番が違ってたのだ
最高権力者たる妻のお言葉
これが最初でなくて
何が始まるのだ
やっと気付かされた
今年初めてと言うことが
二つ続いたが
実はもうひとつあった
ちっちゃな事ではあるが
おせち料理を堪能して
お酒をかっくらって
再びお休みになられた妻
夕方食事ができたので
いつものように
「お~い できたよ」
そう言って起こしてた爺
今年は
自然に口に出た言葉
「奥様~
お食事の用意が整いました」

「私って...
序列第1位じゃないわよ~」
晴天の霹靂とはこのこと
妻の口から出た意外な言葉
認識の差ではすまされない
もうすぐ除夜の鐘
出来上がった年越しソバ
くつろぐ妻をお呼びして
さぁ~いただきましょう
...と席に着く寸前
モこ助が爺の椅子を占拠
よくあること
思わず出た爺の言葉
「来年は取ったるぞ~」
家庭内代第2位奪取宣言
その言葉に妻が反応した
それが前述の
神をも畏れぬ言葉なのだ
え~?え~?え~?
聞き返す爺
これには爺も切れて吠えた
過去のことは語るまい
今日だけのことを語ろう
爺は
2~3時間そこそこの仮眠
お店の大掃除
しめ飾りを飾る
買い物に出かけること2回
家を掃除機で掃除
食事の用意
洗い物
風呂の用意
年越しソバの用意
洗い物
...などなど
妻は
充分すぎる睡眠
テレビで大笑い
なぜかまた仮眠
パソコン
出し忘れた年賀状1枚
ポスト投函を命令
...などなど
彼女が第1位でなければ
いったい誰が1位なのか?
そう強く抗議する爺に
妻は笑ってごまかすばかり
首絞めたろか
そう思っても
その太さに....びびり
そして何よりも
指のひび割れ
パックリ割けた数本の指
じっとみつめる
テレビから除夜の鐘の音
静かに寅さんが...
そう妻の干支の寅さんが...
去っていったのでありんす
毎年必ずなる花粉症
まるで生理のように
...ってなことをよく書く爺
断っておくが
生理経験はないし
その知識は全て伝聞から
爺的には生理と言う言葉
実はちょっと恥ずかしい
なぜだかわからないが
そんな世代で育った
そう解釈してる
テレビCMで毎日流れてる
ナプキンで目を慣らされ
「おっちゃん」
「生理でお腹いた~い」
とか
「生理、生理、生理、生理」
と叫びながら
トイレに駆け込む女子
二十歳代の女子に多い
爺にどうせよっていうのかい
そう突っ込みたいが
「たいへんだよね」
って言うのが精一杯
こんな事で
爺の耳は慣らされてきた
生理と言う言葉以上に
爺をもっともっと
恥ずかしくさせる言葉
それはこれだ
ワンツウスリ~
タ〇ポン
爺の耳が少し赤くなる
この理由もわからない
ある面ライバルだからかも
タ〇ポンの名の由来
キリタンポと関係あるかも
こそっとネットで調べると
爺レベルのが同じ質問してた
正解は
詰め物というフランス語
なるほど
そして驚愕の事実を発見
タ〇ポンにお酒を浸して
使用する10代の女子急増
胃などで薄められず
直接粘膜から
吸収されるため
早く簡単に酔うらしい
口もくさくならないし
そういえば
昔の話だが
長男の大学受験前日
仲間内の宴会で
急性アルコール中毒のため
救急車で運ばれた妻
余りの短時間ゆえ
タ〇ポン疑惑が浮上した
かんべんしてよ~
そんな思いもむなしく
必ずなってしまうものが
爺には二つもある
そんな意味から
爺の生理と名付けた
一つ目の生理は
ご存知春先の花粉症
そして二つ目は
ツイッター風だと
「ぱっくり割れましたナウ」
そう指先のひび割れ
割れ目好きの爺でも
これだけは大大大嫌い
ちょっと触れても
飛び上がるほど痛い
携帯電話を持つ左手
小指ならぬ親指が立ってる
格好つけてるわけではない
料理をする以上
このまま放置は出来ない
対処法はコロスキン
ちっちゃなチューブ
開けると
心地よい香りが漂う
傷口につけると
やさしく傷奥へしみわたる
テープを巻いてはい終わり
...ってことはない
社長で出て来い
匂いはまるでセメダイン
いや匂いだけじゃなく
セメダインそのもの
匂いは許そう
傷口につけた途端
今の10倍の痛みに
思わず「うっ~」
テープを巻くと
しばらくズキンズキン
あと何回
爺は「うっ~マンボ」って
うめくのだろうか
今日の指一本は序章
これからの爺のブログ
もし卑猥さか出たなら
それは
指の痛さと
テープで太くなった指
そのための誤変換
などがなせる業
そうとって欲しい
整いました
指先のひび割れとかけて
生理と解く
その心は
どちらも血を見ます
爺っちで~す
クッククック クッククック
クッククック クッククック
鳩ではない
笑ってはいけない場面
こみ上げる笑いを
なんとかこらえようとする声
まるでそれは嗚咽
新婚時代
爺のひざに熱いお茶を
こぼされたときに始まり
最近では
包丁が足の上に落ちて
2センチほど負傷した時まで
何度そんな妻の嗚咽を
聞いたことだろうか
その都度
妻のその非人間性に憤り
心の中で強く抗議をした
ごめんなさい
ほんとうにごめんなさい
モこ助に初めて引掻かれ
数個の穴から血がにじむ
「見て見て」と
数日間何かあるごとに
その手を見せて
爺に同情を求める妻
「これは痛いだろう」
精一杯の同情の言葉
だがなぜか
それとはうらはらに
顔の筋肉が内からゆるむ
そうかこれだったのか
程度の差はあれ
人の不幸は蜜の味
爺もペロリとなめちゃった
君子危うきに近寄らず
「何笑ってるのよ」
そう言われないうちに
すたこらさっさと
その場を去る
みゃ~ん
そういって寄ってくるモこ助
その事件で
爺の序列は第3位に確定
悔しいけれど
モこ助をなでる手はやさしい
勇者は称えられるべきだ
体温計くんには悪いが
爺自身熱を計ったことがない
数値を見てしまうと
それだけで
ふにゃふにゃふにゃと
気分が萎えてしまう
熱があろうとなかろうと
やらねばならないこと
それがあればこれはまずい
体感として37度5分ぐらい
高熱ではないのは間違いない
それでも関節などが痛み
頭は常にぼ~っとする
何とか日曜日まで
強く心に念じたかいがあり
忙しかった週末をやり遂げ
ヘロヘロで帰宅
その時その事件は起こった
神様は爺にご褒美をくだされた
忘れもしない19日(日)早朝
驚くことに
妻が自分の晩酌を用意
テレビを見ながら
一杯やりだしたのだ
どんなときでも
お腹すいたぁ~
そう言って爺に用意を促す
あの妻が...自分で...
それも手酌でやってる...
テレビと会話させたら
妻の右に出るものはいない
いつものようにばか笑い
...と突然に
ブヒブヒブヒブヒブヒブヒ
甲高い悲鳴
熱のためそう聞こえたが
今考えると
「いた~い」 「いた~い」
「モこちやんにやられた~」
... と繰り返す
どうやら
モこ助にひっかかれたらしい
「これ見てよ」
...って見せる手
3つの小さな穴
ジワット血がにじんでる
笑いもじわっとわきでる爺
こらえるのがつらかった
爺など日常茶飯事だが
妻は初経験
やったぜモこ助
おまえもやればできるじゃないか
...てな顔は出来ず
「こら~モこ助 だめでしょ」
ぎこちなく
一応モこ助を叱る
酔って
ぶらりとたらした妻の手
えさをくれたと勘違い
モこ助が引掻いたらしい
序列第1位を怒らせた
これで爺の第2位が確定
そう思ったのだが
意外にも妻の言葉は優しい
「もうモこ助ちゃんたら~」
「こんなことしてダメでしょ」
そう言ってなでてる
爺が妻の体を傷つけたら
最低肋骨骨折の刑
最悪命に関わる
なのに なのにこの対応は
これは明らかに差別だ
強く心で抗議した
でも
なぜか気持ちはウキウキ
日曜日一日中寝て
おかげで熱が下がった
この事件が
それに貢献したかどうかは
定かではない
爺的な感覚では
それはまるで突然に起こった
数日前からの
のどのイガラっぽさ
余り気にかけてはいなかった
急に鋭く痛み出し
それに伴い
とめられない断続的身震い
歯がカチカチと伴奏する
まるでカスターネット
熱も出てきてる感覚
まさに出勤前
一週間前の
16日(木)午後6時ごろ
「ちょっと風邪を引いたので
おやすみします」
...てな
お勤め根性では
自営業は勤まらない
替る相手などいやしない
店を閉めるか
がんばるか
二つに一つとなれば
答えはひとつしかない
よりによってこんな時に
偽りのないため息が出る
一年で一番忙しいとき
予想通りの忙しさ
金、土曜日は心で念じる
何とかお休みの日曜日まで
念願の日曜日は
寝たことしか記憶にない
少し熱が下がり
ちょっと楽になった月曜日
まだ続く微熱に
やはり唱える
なんとかお休みの祭日まで
苦しんだ一週間
新しい理論が頭に浮かんだ
題して
「発熱など体調が悪い時は
どんなパソコン好きも
パソコンの前に座る
そんな意欲すらわかない」
例のごとく
題だけで内容がわかる
この理論が真だとすると
さらに
「パソコンの前に座れる
それだけで
その人の体調は悪くない」
これも真である
この理論を確立して
ふと気が付いたことがある
時々体調不良を訴えて
寝室にこもる
ちょっと小太りの女の人
妻だが...
心配して
おかげんどうですか?
...って部屋をのぞくと
黙々とパソコンをしてた
そんな光景を度々目にした
とすると...
散々体調不良を訴えてた
あのときの彼女
実は大したことが
なかったのでは?
そんな疑惑が浮上した

入り口でたむろする若者
本棚の前の床に
座り読みするミーハー達
お勤め帰りのおねえちゃん
ラーメンをすする年配者
何かわめいてる酔っ払い
こんな見慣れた風景
お昼のコンビニはまるで違う
ほんとうに同じ店なのか?
なによりもレジ
一言で言えば流暢なカタコト
上手だがアクセントが違う
名札を見れば陳さん趙さん
そんな人たちはいなかった
健康的な昼の顔のコンビニ
そこを後にして
目指すは銀行のATM
実はこれが一番の懸案事項
中に入ると4台のATM
それぞれ各台に一人ずつ
待つのは爺が3番目
待つ間に数人が入ってきた
入金1件、付けこみ3冊
問題はこの付けこみ
かなりたまってる上に3冊
順番がきてさっそく入金
通帳をお忘れなく
終了を知らせるメッセージ
いらぬおせっかい
誰もが爺が終わった
そう思うじゃないか
まず付け込み通帳一冊目
この間が実に手持ちぶささ
それとなく後ろを見る
なにせ後2冊あるのだ
女の人ばかり
ちょっと安心
だが2人目の女性はきつそう
何気なく見ての情報チェック
信じられないかもしれないが
後ろで舌打ちや咳払い
そんことされたら
途中で切り上げるかも
爺以外の機械が回転がよく
後ろの待ち人もなくなり
しばらく油断してると
3冊目を入れる寸前
後ろから男の声で咳払い
こんな時は
瞬時の仕分けが必要
一番の意味はナンですか?
今この作業が必要ですか?
後ろの人のご機嫌を損じてまで
幸い弱そうな若い男性
咳払いもそんな意味ではなく
風邪のためらしい
かくして無事作業終了
知らぬ人が
怒ってるの?といい
初めて妻が
デジカメで爺の写真を撮った時
こわ~い
そうぬかした爺の顔
神様に無駄はない
全てに意味がある
そう教えられて生きてきた
神様教えて その意義は?
爺の残り人生は少ない