もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「東京タワー」

2007-06-30 23:03:13 | 映画
5/29鑑賞

単発のドラマは観たけれど、連ドラは未見。
原作を読んでいたので、
オダギリジョー=ボクがどうなるのか興味があった。
松岡錠司監督は大好きだし。

内田也哉子がこんなに母親に似ているとは思わなかった。

放蕩なオトンに愛想尽かしをして、
実家に戻るオカンとボクが線路を歩くシーンに、
自分の経験がオーバーラップする。
破天荒で放蕩者のクセに表現者でも何者でもない男というのは、
家庭を持っちゃいかんよ。
妻は自分で選んだんだから仕方ないが、
子供は大迷惑だ。

それにしても、
あんなに溢れるほどに愛情深い母親というのもいるのだねぇ。
昨晩友人と話していた『困った親を持つ子供の会』の会員達は
(いや、そんなのないけど)
よくわかんないの。本当に。

ああいう風に育てられたから、
ボクの周りにはステキな友人が集まるんだよ。
なんだか荒れただらしない学生生活を送っていたのに。

そういうオカンだから、
友人たちはいっつもご飯を食べに来るんだよ。
皆オカンのこと大好きになるんだよ。
若い人はお腹が空いてるとオカンは思っていたんだね。
シンプルだな。考え方が。
勝地君が店始めたのは、笑ったけど。

全体にドラマティックを避けているようなつくりなのに、
最後の闘病のシーンがリアルでリアルで、つらかった。
がんばったオカンが力尽きたシーン。
あそこからラストまでがぐっときっぱなし。
お葬式のシーンでは
20代で母親の葬儀の喪主を務めた友人を思い出した。
彼女は泣かなかった分、痛々しかったっけ。

お通夜にも仕事をしていたボク。
きっとオカンはほめてくれたと思うよ。

男は皆マザコンです。
そーかー。
それはいいお母さんだったんだろうさ。

樹木希林のオカンもオダギリくんも、
私のイメージとは違ってましたが、いい映画でした。

それにしても、
不動産屋の小泉今日子に始まって、
豪華なカメオ出演の人々を発見するのが楽しかった。
ベテランの女優がまたいいのさ。
原知佐子とか久々に観たけど、いいよー。
おばあちゃんを演じた渡辺美佐子は行商のおばちゃんそのもので、
見てくれなんてなんの足しになるんだって感じ。
女優なのに。(女優だから?)

そして、松岡組といえば土屋久美子。
老けてたなー。
そりゃあ観てるこっちもトシとるわ。
コメント
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