moiのブログ~日々のカフェ

北欧&フィンランドを愛するカフェ店主が綴る日々のあれやこれや

フィンランド人とコーヒー

2004-11-10 18:36:56 | コラム、というか
UCCのサイトに連載中のコラム「世界の珈琲人」で、フィンランド在住のかたがフィンランド人とコーヒーにかんする文章を書かれています。

そこでも触れられていますが、フィンランドはよく一人あたりのコーヒー消費量世界一の国として紹介されます。ICO(世界コーヒー機関)による2002年の統計では、フィンランドの一人あたりのコーヒー消費量は年間11.26キロで断トツの1位です。一杯を10グラムとして換算すると、国民全員が一日平均3杯ちょっとのコーヒーを飲んでいる計算になります。もちろんこのなかには、コーヒーを飲まないひとや赤ちゃんもふくまれているわけですから、一般にはより多く飲まれているわけです。ちなみに日本の場合、ひとりあたり一日およそ0.9杯で足下にもおよびません。フランスでもフィンランドの半分くらい、といったところですね。いかにフィンランド人が日々たくさんのコーヒーを飲んでいるかがわかります。

では、どうしてフィンランド人はそんなにコーヒーを好むのでしょう?答えは、わかりません・・・。あくまでもぼくの推測にすぎないのですが、それはフィンランド人の気質と関係があるのではないでしょうか?

フィンランド人はしばしばシャイな民族だといわれます。よく間がもたないなんていいますが、人と人とのコミュニュケーションの局面ではお茶やお酒、タバコといった嗜好品が活躍することがままあります。日本でも「ちょっとあがってお茶でもいかがですか?」とか「ねぇ、ねぇ、彼女お茶しない?」なんて具合に、コミュニュケーションの動機として「お茶」が持ち出されたりしますね。他者とのコミュニュケーションが得意ではないといわれるフィンランドのひとたちが、「お茶」(ここでは「コーヒー」ですね)を好むというのもなんとなく理解できる気がします。すくなくともフィンランド人をみる限り、コーヒーが大好きで味わっているという印象はなく、むしろガブ飲みしてるという感じ。おなじようにシャイな民族といわれる日本人だって、もちろん例外ではありません。コーヒーこそ少ないですが、日本茶や紅茶までふくめたら、おそらくは世界有数の《喫茶大国》になるのではないでしょうか?

そんなところひとつとっても、ぼくは「フィンランドと日本ってなんか似てるよなぁ」とおもってしまうのです。

不具合・・・

2004-11-09 22:49:43 | コラム、というか
具合は不意にやってくる。

現在、このブログったらめちゃくちゃです・・・。テンプレートも変えたわけじゃないのに、勝手にこんなになってます。さっきまでは、文字の行間とかフォントの大きさも変わってました。どうやらメンテナンスがうまくいかなかったようですが、こういうときつくづくパソコンのトラブルって天災だよなぁとおもうのです。こうした事態を前にしては、もうどうにもお手上げです。なにがどうしてどうなっちゃったのやら・・・正直想像もつきません。このワケのわからなさといったら、頭が痛くて病院に行ったらいきなりお腹を切られたようなものであり、またコーヒーを注文したらウニイクラ丼が出てきたようなものである。などと、こんな駄文でお茶を濁しているのも、この文章だって無事に投稿できるかわからないからだ。きのうの分も、安定するまではこわくて投稿できない。

いずれにせよ、早くなんとかならないものだろうか・・・。


追記[09/11/2004]
OSによって表示が崩れたりしている模様なので、当面、いちばんまともに「読める」と思われるテンプレートでこの場をしのぎたいとおもいます。

アメリカンファーマシー

2004-11-08 23:42:31 | コラム、というか
盤新平さんのエッセイのおかげで、ひさしぶりに「アメリカンファーマシー」のことを思い出した。

アメリカンファーマシーへは、子供のころよく母親に連れられて行った。当時わが家では、ことあるごとに出かけるのは銀座ときまっていた。暮らしていたまちから銀座へ行くには、地下鉄の日比谷駅から歩くのがもっとも都合がよかったので、自然と、銀座へ行くときにはまず日比谷でアメリカンファーマシーをひやかすのが習慣となったのだ。

ふしぎな香りのするお菓子やさまざまなキャラクターが描かれたステーショナリー、アメリカの新聞や雑誌、おもちゃみたいなキッチンツールにあかぬけたパッケージのくすりなどなど、そこは子供のぼくにとってまさにアメリカそのものだった。といっても、そのころのぼくにとっては『わんぱくフリッパー』『奥様は魔女』、それに『グラハム・カーの世界の料理ショー』アメリカのすべてではあったけれど。

高校へ行くようになってからも、やっぱりときどきはアメリカンファーマシーへ足をはこんだ。古めかしいビルディングに大きな英語のネオンサインをかかげたその店のある一角は、まるでモノクロの映画でみたニューヨークのどこかのようだなどと勝手にかんがえては悦にいっていた。ソニプラよりも断然アメリカンファーマシーのほうをお気に入りだったのは、きっとそんなこの店特有の「空気」のせいだったろう。

去年の夏のこと、たまたま日比谷を経由して銀座まででる用事があったぼくは、ひさしぶりにアメリカンファーマシーをのぞいてみよう、とおもいたった。ところがなんとしたことか、アメリカンファーマシーは閉店していた。そして扉には、ビルの老朽化にともなう解体のため丸ビルに移転するとのはり紙が。あるべきところにその店がない、その喪失感はじぶんでも驚くほどに大きいものだった。

アメリカンファーマシーは、いまではあちらこちらのオフィスビルや駅ビルに進出しているようだ。けれども、そこに行ってみようという気分には到底、なれない。子供のころ胸ときめかせたあのアメリカンファーマシーと、それは似て非なるものにちがいないから。まったくもって、意固地なじいさんのような話ではある。

「30×30=?」展、終了しました

2004-11-07 23:03:58 | コラム、というか
キスタイル展『30×30=?』は、おかげさまをもちまして終了いたしました。会期中ご来店いただきましたみなさま、どうもありがとうございました。また週末の一部時間帯、混雑のためお入りいただけなかったお客様、いつもながらごめんなさい。

ところで、moiでのテキスタイルの作品展は今回がはじめてでした。作品数も控え目でしたし、大きさも30cm×30cmというフォーマットで共通していたこともあり、ある意味空間をぜいたくにつかった展示になっていたようにおもいます。それは、作品を「鑑賞する」というよりは、むしろ「作品のある空間」に身を置くことのたのしみにつながっていました。moiとしては、今後、インスタレーションなど「空間」をうまくつかったカフェ/ギャラリーならではの展示スタイルにもこだわっていきたいとかんがえています。

のれない日

2004-11-06 23:49:25 | コラム、というか
れにでも、なにをやってもうまくゆかない、そんな日ってあるんじゃないだろうか。きょうはまさに、そんな一日だった。

ちいさなことなのだけれど、すべてにおいてタイミングがあわない・・・そんな感じ。おまけにきょうは、ちょっとした拍子にコップ3個と灰皿2個を割ってしまった(こんな派手にやらかしたのは、オープン以来はじめてかも・・・)。要は集中力を欠いているということ。

こんな日は早く寝るにかぎります。おやすみなさい。

自慢、にならなかった話

2004-11-05 23:07:49 | コラム、というか
N氏に自慢しようとおもい、ストロベリー・スウィッチブレイドのデビュー曲「Trees and Flowers」の7 inchシングルをもっていったら、敵もさるもの、おなじ曲の12ichシングルをもってきたからびっくりした。あまりにマニアックすぎる出来事なのでだれにも公言せず封印してしまうつもりだったのだけれど、ネタがなかったので書いてしまった・・・

ちなみにこの曲、彼女らのパンキッシュなルックスとは裏腹に、オーボエの牧歌的な旋律も印象的な、清々しいネオ・アコの名曲。N氏によると、フリッパーズ・ギターもサンプリングしているのだそう。片づけしながらひさしぶりに聴いたが、やっぱりいい曲だった。

海軍さんの珈琲

2004-11-04 23:58:47 | コラム、というか
やしげな、というよりは、どう譲ったってあやしいネーミングとパッケージのド迫力に圧倒されつつ口にしたのは、「海軍さんの珈琲」。広島県は呉市にある、昂珈琲店というところで販売しているものだ。

軍艦のシルエットに力強くはためく日章旗があしらわれたパッケージだけでもじゅうぶん物々しいのに、パンフレットにはこんなコピーまであるのだった。何かを語りかけてくる珈琲。いったい何を語りかけられてしまうのかとドキドキしながら口にしたそのコーヒーは、バニラのような甘い芳香が特徴的な深煎りのブレンドで、意外にも好みの味だったのでなにやら肩すかしをくったような気分だった。

説明によると、この「昂珈琲店」がある呉市はかつて一大軍港として栄えたまちで、そのため、この店の常連客のなかにはかつて海兵隊員として従軍していた、いわゆる「海軍さん」の姿も見かけられたという。そして、かつて「戦艦大和」の砲手をつとめていたひとりの「海軍さん」の記憶をもとに、「大和」の艦内でのまれていた味を再現したのがこの「海軍さんの珈琲」なのだそうである。しかもブレンドにあたっては、日本海軍が駐留していた国々-ジャワ、インドネシア、ニューギニアなど-の豆をつかうという念の入れようで、そこにはいまにも語りかけてきそうな勢いがある。日章旗をみると、自動的に軍艦マーチがジャカジャカ頭の中で鳴り響いてしまうぼくのような人間は、いったいどのような心持ちでこのコーヒーをのめばいいのやら。

勇ましすぎるのもまた、考えものである。

進化論

2004-11-03 23:50:32 | コラム、というか
レビでダーウィンの『種の起源』をテーマにした特番をみる。そして「強さ」という概念について、なんとなくかんがえてみた。

この地上では、万物はみな「進化」してきた。そしてその「進化」を支えてきたのは「自然淘汰」の原理にほかならない、というのが、どうやらダーウィンの学説であるらしい。「自然淘汰」というのは「強い" 種 "」のみが生き残るというかんがえかたであるけれど、ここでいう「強い" 種 "」が、かならずしもジャイアンのように腕力にものを言わせてことをおこなう存在のことでないのは非を見るよりもあきらかである。その証拠に、ティラノサウルスははるか昔に絶滅してしまった。「自然淘汰」における「強さ」、それは言いかえるなら環境の激しい変化にも対応しうるタフでしたたかな柔軟さであるだろう。ビ-グル号にのったダーウィンがガラパゴス諸島の光景に〈発見〉したのは、たぶんそういうことだったのではないだろうか。

ところでアメリカでは、大統領選で「強いアメリカ」というスローガンのもと政策をすすめてきた共和党のジョージ・ブッシュが再選をはたした。アメリカ国民はこれまでの政策を評価し、選択したわけである。はたして「進化論」が、国家の存亡の歴史にもまたあてはまるかどうかなんて、この際どうでもいい。ただ、「アメリカ」が「ジャイアン」のような国家にならないことを祈るばかりである。

関係ないけど、あなたのジャイアン度をチェックしてみよう!

30cm×30cm=?

2004-11-02 13:18:46 | コラム、というか
ょうから7日(日)まで、4人の作家によるテキスタイル展「30×30=?」を開催中です。

ひとくちに「テキスタイル」といっても、糸で絵をえがいたようなものもあれば、生地に切れ目を入れたり、平面と組み合わせたりして不思議な効果をねらったもの、複雑に編みこまれた糸が独特のテクスチュアをあらわしているものなどさまざま。点数はすくないながらも(ぜんぶで8点)、30cm×30cmという「テーマ」のなかでさまざまな「冒険」を試みたたのしい展示です。moiへお越しの折には、ぜひごらんください。

◆ textile exhibition 「30cm×30cm=?」
◆ 11/2(火)-11/7(日) 11時-20時(土日祝:12時-) LO.19:45

11月のれんらく帳

2004-11-01 21:32:55 | コラム、というか
11月、ですよ。ということは、再来月のきょうは元旦ですね・・・って、ヘンにあおってますか?!

11月のおやすみは以下のとおりです。

11/1(月)、8(月)、15(月)、16(火)、22(月)、29(月)

今月は、15(月)、16(火)で「連休」させていただきますので、よろしくお願いします。
また、これから年内に3本のギャラリー展示もはいっておりますので、ぜひお近くにお越しの折にはお立ち寄りください。お待ちしております!