goo blog サービス終了のお知らせ 

もぐらスコープ

見たこと思ったこと、日々の生活

プーランク 「フランス組曲」

2007年06月01日 | 音楽

Suite_francaise016_1

昨年7月から一年の間、テーマ曲として「もぐらスコープ」を彩ってくれた、フランシス・プーランク作曲「フランス組曲」第一曲の「ブルゴーニュの舞踏曲」。
「フランス組曲」は、16世紀フランスの作曲家 クロード・ジェルヴェーズが採譜した、当時のフランス各地の民族舞踊(パヴァーヌのみ宮廷舞踏曲)の旋律を、1935年にフランシス・プーランクが当時最新のハーモニーを用いて、現代によみがえらせた作品です。とても斬新な響きなのですが、日本人が聴いても、そこはかとなく「懐かしい」感じがする、全7曲からなる2手ピアノ曲です。
実は「ブルゴーニュの舞踏曲」のJASRACと交わした著作権使用契約が6月末で切れ、7月からは新しいテーマ曲に替わります。7月からの新しいテーマ曲を、どうか楽しみにしていてください。
「フランス組曲」残りの6曲をPINK MOZARTに製作してもらいましたので、本日から1ヶ月間「フランス組曲」全7曲を御紹介いたします。左サイドバーの「もぐらスコープTHEMA TUNE 2006」各曲の下線部をクリックするとWMPが起動し再生が始まります。「フランス組曲」へのダイレクトリンク・ページをARCHIVES PINK MOZART ANNEXE2に設置してもらいました。
JASRACとの契約期限がありますので公開は6月30日迄となります。

【追記】この曲の公開は終了しました。


ドビュッシー 組曲「子供の領分」<br>by PINK MOZART.

2007年02月09日 | 音楽

PINK MOZARTの新作を公開します。

Claude DEBUSSYは43歳の時、妻と離婚し裕福な銀行家婦人であるEmma BARDAC(エンマ・バルダック)夫人と恋におちClaude-Emma(クロード・エンマ)という女の子をもうけます。
えっ、バルダック夫人!? そうです、皆さん、憶えていますか?
先に公開した組曲「ドリー」の作曲者フォーレの友人バルダック家の夫人=DOLLYのお母さん、その人です。
ドビュッシーは娘クロード・エンマをこよなく愛し、その子の為に、この組曲「子供の領分」は作曲され捧げられました。つまり組曲「ドリー」と組曲「子供の領分」は作曲者こそ違え姉妹作品となります。ピアノ連弾組曲「ドリー」とは対照的に「子供の領分」は、かなり難しい技量も要求される2手ピアノ組曲です。

Img006

(Durand社原典初版の楽譜の表紙)

第1曲=グラドス・アド・パルナスム博士
 Doctor, GRADUS ad PARNASSUM.
原題のラテン語GRADUS ad PARNASSUMは18世紀イタリアの大ピアニストMuzio CLEMENTI(ムツィオ・クレメンティ)の現代では用いられないピアノ練習曲集の題名です。GRADUSはGRADE(グレード)の語源となった段階あるいは階段。adはto、PARNASSUMはギリシャ神話で太陽神アポロンと芸術の神ミューズが住んでいたとされるパルナス山のことです。意訳しますと「パルナス山の遙かなる頂(芸術)に通じる長い階段」でしょうか? そのピアノ練習曲をクロード・エンマが嫌々練習する様子を練習曲集題名にDoctor,(博士号)を冠して無味乾燥な連習曲をドビュッシーの創造力ゆたかな旋律と和声進行でアイロニックに表現した組曲中の白眉です。(と、おもいます)

第2曲=象の子守歌 JIMBO's LULLABY.
クロード・エンマがお気に入りの象さんのぬいぐるみと遊んでいるうちにまどろんでしまいます。それに気づいた象は、「やさしく、やや、ぶきっちょに」一人で踊り始めますが、それに飽きて、象も寝入ってします。

第3曲=人形のセレナーデ SERENADE of THE DOLL.
クロード・エンマがお人形さんと対話している様子を表現した曲です。

第4曲=雪は舞う THE SNOW IS DANCING.
クロード・エンマが窓の外の、いつ、やむかもわからないコンコンと降り続ける雪を不思議そうに見つめています。実はクロード・エンマが誕生した日が雪の日であり、産室の外で待っていたドビュッシー自身の不安な思い出が反映されています。

第5曲=小さな羊飼い THE LITTLE SHEPHERD.
クロード・エンマの好きなイギリス製の紙の牧童人形に因んだと云う説と、絵本に因んだと云う二説が有力です。PINKYは第2曲の象さんを三回、このセレナーデに「友情出演」させているのがニヤリとさせられます。

終曲=ゴリウォグのケークウォーク GOLLIWOGG's CAKE-WALK.
ゴリウォグは縮れ髪の黒人少年を模した人形。この人形の剽軽で軽薄な踊り(ケークウォーク)を表現した曲です。何度も諭して踊りを止めさせようとしますが、ゴリウォグは、そのたびに、けたたましく笑いとばして踊り続けます。その諭しの旋律に使用されているのは一時は熱狂的なワグネリアンあったドビュッシーらしく楽劇「トリスタンとイゾルテ」のパロディーです。ここではPINKYの前作、組曲「マ・メール・ロワ」の「美女と野獣の対話」のラストで、ようやく魔法が解かれ人間の姿を取り戻したはずの王子様が、またも「野獣」の姿に舞い戻って「特別出演」し組曲のフィナーレを陽気に盛り立てています。

クロード・エンマは可哀想にも、わずか13歳でジフテリアで夭折。
ドビュッシーの血筋は完全に途絶えました。

【追記】この曲の公開は終了しました。


『第九』

2006年12月19日 | 音楽

Nr9partitur

ベートーベン 交響曲第九番「合唱付」
この曲を、ただ単に「あの有名な『第九』ね」と思っていました、実際に弾いてみるまでは・・・。そうなのです。私、アマチュアオーケストラでチェロを弾いていたころ、演奏したことがあるのです。「この曲を演奏できるのか!?」問われると、すべての曲が出来ているとは言い難いものの、特に難しい部類のこの曲を・・・、演奏しました。(しかもサントリーホールで)

あの有名な大合唱「フロイデ!」の部分に行き着くまでに、1楽章・2楽章・3楽章・4楽章もソロの歌の部分・・・と、長い長い困難な道のりが待ち受けているのでした。いや、アマチュアですから、他の色々な曲を演奏していても、音程その他もろもろ怪しいところは多々あるものの、「第九」には、私には弾くことがとうてい不可能なところが4楽章にあり、「弾いています」の雰囲気をかもし出しつつ、必死でついて行かなくてはなりません。もちろん弾けていません。
プロのオーケストラが「第九」を演奏していたら、その部分は必ずチェック、「弾いているフリじゃないだろうねぇ」私じゃあるまいし・・・。

そうして、大変な思いをして弾いていくうちに、1~3楽章もいいなあと思えてきます。そして、4楽章になり 「どうしてこんな気持ちになるのだろう?」 歌があるから?人の声が心を揺さぶるのだろうか? 何ともいえません。理屈ではないのです。


もぐらスコープ FREE MP3

2006年09月30日 | 音楽

2006930_005

このブログ左側の「THEME TUNE(このブログのテーマ曲)」と「FREE MP3(このブログのBGMとして考えた曲)」のそれぞれの曲の下線のある「DOWNLOAD FREE」をクリックすると、音楽が再生されます。広告やプロモーションではありません。このテーマ曲とBGMついて説明したいと思います。
私はブログをはじめるにあたって「なにかブログのテーマ曲が欲しいな」と考えました。幸い選曲や作業は影の制作者に手伝ってもらうことが出来ます。そしてまず、第一候補曲としてエリック・サティの “Je te veux” にしようかと、相談しました。しかし、この曲は「晩秋」の季節感が強いので一年間使うことを考えてボツ! 次の候補のオリジナル曲は複雑すぎてボツ! 色々と考えてもらいましたが、どうにも行き詰まったので、まず私がブログの初稿「予防接種」を書いてみてから、どんな音楽があうのか二人で検討。そうしてフランシス・プーランクのピアノ組曲「フランス組曲」中の序曲 “Bransle de Bourgogne” に落ち着きました。BGMとして聞いていただければ幸いです。ブログの更新はしょっちゅう滞っていますが、音楽制作の方は地道にコツコツと続けてくれました。
【追記 フランス組曲の公開は終了しました】

曲目を少し解説します。 “Le Tombeau de Couperin” 「クープランの墓」はモーリス・ラヴェル最後のピアノ作品になりました。「クープランの墓」という標題組曲ではなく、フランスの作曲家クープランに象徴されるフランス古典音楽に捧げられたラヴェルからの「オマージュ」です。(BRANSLE・FORLANE・RIGAUDONは古典舞踏曲名)

クロード・ドビュッシー “Petite Suite” 「小組曲」第一曲目[EN BATEAU] 邦題は「小舟にて」です、が、明らかに急流の表情に転じる中間部においても音楽はそれには影響されずに、あくまで雄大に進行しますので、私は小舟というよりも大河を数日間かけてのんびり下る宿泊客室を備える「観光船」のようなイメージを感じます。
第二曲目[CORTEGE]邦訳名は「行列」 [CORTEGE]を仏和辞書に拠れば「行列」に間違いはないのですが[CORTEGE]はフランス音楽の曲目に、ひろく用いられる題名であり、これは「行列の行進する様子」あるいは「四拍子系の行進曲」ではないでしょうか?
終曲 “BALLET” は「バレー」そのものですが、ここでは「終幕の全員の踊り」「フィナーレ」の意味でしょう。
【追記】「小組曲」の公開は終了しました。
現在はARCHIVES PINK MOZARTにて聴くことができます。

MP3最高度圧縮にしても1曲で数MBのディスク容量を消費しますから、今後は順次新旧作品を入れ替えてゆきます。お気に召した曲がありましたらよいのですが。


Salyu 賛

2006年09月09日 | 音楽

昨日のミュージックステーション、またまた Salyu 出演。彼女の歌を聴いていると、本当に気持ちいい。のびやかな声。去年『風に乗る船』で彼女の歌をはじめて聴いて、すぐファンになりました。良い曲なのでカラオケで歌ってみたいと思って少し練習してみましたが全然無理でした。声が高いのもありますし、何より彼女の「つきぬけ感」はとてもじゃないけど真似できません。人の受け売りですが、普通はのどが開いているとコントロールが難しいので、閉めてしまうとのこと、彼女はのどが開いているから聴いていてとても気持ちいいのです。あれだけのどを開いた状態でコントロールして歌っているのはすごいらしいです。昨日歌っていた新曲の『name』も彼女にしか歌えないのでは・・・。できることなら一度 Salyu になって、思い切り歌ってみたいものです。気持ちいいだろうな。


TOKIOをプロデュース

2006年09月02日 | 音楽

それまで、何とはなしに聞いていたTOKIOの歌。。。でも面白くて毎週楽しみに見ていたドラマ『マンハッタンラブストーリー』の主題歌『ラブラブ・マンハッタン』を聞いてからというもの、TOKIOをとても注目するようになりました。長瀬智也くんのボーカルには、ハートがある!

「アンビシャスJAPAN」、新曲「宙船(そらふね)」など、たしかに良い曲はたくさんあります。でも、私の好みは『ラブラブ・マンハッタン』みたいなフォーク・ロック風(?)の曲なのです。そこで、もし私がTOKIOをプロデュースするならば、是非曲を作ってもらいたい人がいまして、それが東田トモヒロさん。熊本在住のシンガーソングライターです。彼はナチュラルな生き方をしている、骨太な人です。『WAR IS NOT THE ANSWER』なんて、すごく良い曲。アコースティックで力強いサウンド、歌声もGOOD。その東田さんが長瀬くんに曲を作ってくれたら・・とっても良いと考えております。


NHKのFM放送

2006年07月09日 | 音楽

Fh020016_1

6月6日に発表された総務省の「通信・放送の在り方に関する懇談会」NHKのチャンネル削減案の中に、FMラジオも入っていました。

まさか、そんなことが! 大好きなプログラムがたくさんあるのに! 私は自分の眼を疑いました。

でも、今回ラジオ放送は変わらないことになったみたいで、ほっと一安心です。(6月22日発表)

NHK FMでは、他ではなかなかかからないジャンル、長時間のクラシック、邦楽、ジャズ、ラジオドラマから、演歌、ちょっと懐かしい歌謡曲、洋楽、今流行ってるJ-POPと、とにかく色々楽しめるのです。

いつも聞くのは、この二つ

ピーターバラカンさんDJ「ウイークエンドサンシャイン」
(土曜朝7時15分~9時)

ゴンチチさんDJ「世界の快適音楽セレクション」
(土曜夜7時20分~9時)

二つの番組で、名前だけは知っていた「ペンギンカフェオーケストラ」、何も知らなかったブラジルの「ジョイス」をはじめ、いい曲をたくさん聴くことが出来ました。