もぐらスコープ

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京都五山 禅の文化展

2008年02月04日 | おでかけ

九州国立博物館に、足利義満六百年御忌記念 『京都五山 禅の文化展』 を見に行きました。
今回も博物館のwebサイト『ぶろぐるぽ』にエントリーしました。アップしたのは全て九州国立博物館から提供いただいた写真です。

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禅僧の座像はほとんどが腰掛けている姿で、珍しいと思っておりましたら、実は腰掛けているのではなく座禅を組んで着物が前におりている姿とのことです。
禅僧の肖像画・座像は、神格化するような表現ではなく、そのままの姿を写し取ったような人間っぽさを感じるものでした。

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写真の座像、癡兀大慧(ちこつだいえ)は円爾(えんに)の禅の名声に発憤して論戦したのち、感服して弟子になりました。癡兀大慧(ちこつだいえ)は肖像画・座像の両方があり、どちらも怒っているような顔。人物のエピソードもわかると、ありのままの姿であろうと思われる像に、より親しみを感じられます。

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展示の中で一番ひかれたのは、写真の左側 雪舟の『毘沙門天図』です。自分のイメージの雪舟とは少し違い、浮世絵師の肉筆画のような雰囲気です。
このような絵を見るとき、そのスタイルは今の日本の漫画やイラストに通じているような気がします。