吉良吉影は静かに暮らしたい

植物の心のような人生を・・・・、そんな平穏な生活こそ、わたしの目標なのです。

パン屋「郷土愛不足」で和菓子屋に!?・・・教科書検定にモノ申す!

2017-03-28 16:00:21 | 日々の私の主張とか考察とか

 先日道徳の教科書検定で教材に登場する「パン屋」に対して「学習指導要領の示す内容に照らして、扱いが不適切」という指導が行われたという報道があった。

 「教科書全体で指導要領にある『我が国や郷土の文化と生活に親しみ、愛着をもつ』という点が足りないため」との指摘で、この教科書会社が「パン屋」を「和菓子屋」に変えたところ、検定に通ったとのニュースだった。



 全国のパン屋さんは『ワシ等は国賊扱いか!』と怒るべきです。

 太平洋戦争の時代に、野球を「アメリカ発祥(敵性)のスポーツなので禁止する」とした事例に近い気がします。

 しかし、これは大変なマチガイです。

 そもそも「日本的」と思われているものにも結構外来のものが含まれていて、その総合が日本文化なのです。

 例えば仏教。江戸時代に檀家制度ができて、お寺が戸籍を管理していたために、全く日本的なものと思われていますが、その昔私に古文を教えてくれた教授は常々こう言っておりました。『皆さん、奈良や京都のお寺へ行って有名な仏像を拝観して「侘び」だの「さび」だの言うのは大変な間違いでっせ。あれは年月が経って「剥げチョロケ」になっとるだけで、元は極彩色なんですわ。仏様というのはエキゾチックな異教の神様でんがな。


 ※どちらも弥勒菩薩です。念のため。

 まさにその通りで蘇我馬子が仏教を導入したのは在来の神道に対抗するためであったのは歴史にも明らかな事実です。最近CG等でかつての失われた色を復元してみると日光東照宮とか目黒雅叙園のようなケバい色彩であったことが分かります。
 こうした極彩色の仏様に当時の人々は天上の光景と新しい文明の香りを嗅ぎ取っていたに違いありません。

 では、神道は?これなら充分「日本的」と言えるのでは!?

 アニミズムに近い原始的な自然信仰はたしかに「日本的」と言えるかもしれません。
 しかしながら伊勢神宮に代表される「ミソギ」や「ハライ」を主たる概念に掲げる神道は朝鮮半島由来なのです。

 証拠は意外なところにあります。八咫烏(ヤタガラス)なる鳥をご存じでしょうか?


 ※熊野誓紙に描かれた八咫烏

 このカラス、本来は天孫ニニギノミコトが熊野国から大和国へ攻め登る際の道案内をしたとされ、日本サッカー協会のシンボルマークにもなっています。日本を象徴するような鳥で、普通のカラスとは違い何と足が3本ある(!)のが最大の特徴です。



 まさに「日本を代表する」このマーク。
 しかし、韓ドラの「朱蒙(チュモン)」を観た方は「あっ!」と思ったに違いありません(ハチマキの中央に注目!)。



 実は『三本足のカラス』とは高句麗のシンボルなのです!!!



 これが神武東征の道案内をした・・・という神話について考えれば、当然のようにひとつの結論に至ります。

 皇室のルーツは朝鮮半島にある!

 従来高天原から高千穂(宮崎)に降臨したとされる神武天皇ですが、実際には「朝鮮半島から脱出して大隅半島に漂着し(討伐を恐れてか)宮崎の山奥に隠れ棲んだ」という事実が明らかになってきています。

 「ミソギ」や「ハライ」を中心とした神道とは、このとき随行した中臣氏(後の藤原氏)の信仰で、対馬や五島列島近辺にそのルーツが残っているとの説もあります。

 このように考察を巡らせば、教科書検定や学習指導要領のインチキぶりが明らかになってきます。

 真に「日本的なもの」を求めていくと「皇室でさえ排除すべし」という矛盾に突き当るのです。

 文部科学省は全国のパン屋さんに土下座して謝るべきです!!!
 

 



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (たにむらこうせつ)
2017-03-31 09:34:54
本当ですね。
パン屋さんに謝った方が良いですね!
コメントありがとうございます✨ (管理人)
2017-03-31 23:45:56
奇しくも3月29日付朝日新聞朝刊の『天声人語』に、私のと同じ意見が掲載されています。こうした動きは『偏狭な日本主義』であり『本質よりも体裁にこだわる姿である』と。
感想 (桜井結奈(さくらい、ゆうな))
2017-04-26 19:48:39
ブログ拝読しました。たいへん面白い話題ですが、個々の内容について、ちよっとだけ疑問があります。
なお、これは、私の素朴な疑問ですので、別にブログ主様の、お考えに挑戦しているわけではないので、その点は御容赦くださいね。
まず、パン屋さんの件ですが、私は、そんな話きいた事ないですね。パン屋を和菓子屋に書き換えさせたのが事実とすれば、おかしな話だとおもいますが、教科書検定に関する報道には、誤報が多いので、何ともいいようがありません。はっきり言って、ほんとに本当ですか、と言うしかないですね。
仏像が、極彩色だったのかどうかは、学者の間でいろんな見解があり、はっきりとはわかりません。東南アジアのほとけさまは、たしかにきらきらしてますが、日本の仏像は、たとえ着色されてたとしても、ぞれほど派手ではなかったんじゃないでしょうか?たとえ、古代はどうだったとしても、『わび、さび』は、室町時代以後つみかさねられた、ひとつの伝統です
から、それはそれとして、たいせつにすべきでしょう。
三本足のカラスについてですが、あれは古代の諸民族のあいだで、普遍的にみられるシンボルで、べつに高句麗起源ではありません。
皇室が、朝鮮起源であるという説にいたっては、荒唐無稽な妄説であって、そもそも議論するにも、値しません。
以上、失礼かも知れませんが、あえてもうしあげます。
コメントありがとうございます✨ (管理人)
2017-04-26 23:36:58
まず、ご指摘のパン屋さんに関する報道ですが『3月29日付けの天声人語に』と、記載した通り各マスコミで報道されましたので、事実です。『知らない』というのなら、それは情報力不足ですね。誤報の可能性はない訳じゃないですが、これを事実無根と切って捨てるのは乱暴に過ぎます☺。『侘びさび』の概念は私も存じ上げております。ただ、創建当初の伽藍や仏像は『エキゾチック』だったということです(もちろん多少の例外はあったでしょう)。
『三本足のカラス』は中国起源で諸外国に広まりました。その中で、特に高句麗が国家かのシンボルに制定している訳です(それ以外の起源があるならご教授ください)。
皇室が大陸起源なのは本当です。もともと日本にいたのは、現在のアイヌ民族で、朝鮮系の征服民族との混血の結果が今の日本人なのです。・・・これは、お互いに水掛け論になるだけなので、この辺にしましょう。
再信 (桜井結奈(さくらい、ゆうな))
2017-04-27 07:55:58
他のかたのブログの内容について批判するのは、失礼なことかもしれませんが、当然このブログは多くのかたの目にふれますので、あえて疑問点をもうしあげたしだいです。
私も情報不足かもしれませんが、そのパン屋さんの件、その後おおさわぎになってるわけじゃないでしょう?
パン屋を教科書の題材とすること自体が不適切とみなされる事はないとおもいますね。もし訂正を命じられたとしたら、その内容に誤謬が多いとか、パン食を故意に推奨するようなニュアンスで書かれてた場合でしょうね。
文部科学省の教科書検定は適正におこなわれています。また、その基準も公表されています。
仏像の件ですが古代に外国から輸入された仏像の色彩についてはいまではわかりませんし、第一現代の日本人には意味のない議論です。現在のこっている仏像の大半は、奈良、平安、鎌倉時代以後に、日本人の手によってつくられたものであり、当初のままで丁重に保存されています。『はげっちょろけ』などというのは、仏さまに失礼でしょう。
朝から大変ですなあ。 (管理人)
2017-04-27 08:21:55
>その後おおさわぎになってるわけじゃないでしょう?
>それが何か?私は自分のブログで取り上げたいと思った、ということです。
新聞報道を示します→https://mainichi.jp/articles/20170405/k00/00m/040/078000c
>教科書検定は適正におこなわれています。
>当然、政府のやることですから(偏向とまではいかなくても)何らかの意図は存在します。
>仏像の色彩についてはいまではわかりません
>本文に挙げた広隆寺の弥勒菩薩像は、資材帳によれば「金色弥勒菩薩像」となっており、今では黒い色ですが、本来金箔が貼られていたと記録にあります。当然、金箔が「剥がれた」のです。

桜井さまのご意見は拝聴しますが、根拠については薄弱だと考えます(私のお返事はこのように根拠を明示しております)。いずれにしても管理人として、この問題について長々と論じる気はありませんので、今後コメントを頂戴しても削除させていただきます。その点ではブログ管理人が優越しております。致し方ございません。
ご自分のご意見はご自分のブログで展開なさるのが適切な対応と存じます。多様な意見があるのがブログのいい点なのですから。
追伸 (桜井結奈(さくらい、ゆうな))
2017-04-27 18:37:39
あなたに、最後にもうしあげておきます。あなたは、私の意見を削除されました。そう言うやりかたは、結局、御自分の意見に自身がないからでしょう。
あなたは、『これは、私のブログだ、私のブログでこれ以上議論するつもりはない、これ以後のコメントは削除する』といった事をおっしゃってますが、それは、お心得ちがいでしょう。
たとえ、個人のブログといえども、インターネットという、情報媒体に掲載なさるなら、公的な意味あいを持ちます。
けっして完全な私物ではありえません。当然、多くの人の目にふれますし、さまざまな反応もかえってくるでしょう。
賛同するコメントもあるでしょうし、素朴な疑問や批判的意見もあるでしょう。また、あきらかな誤謬があれば指摘されるでしょう。
それが、わずらわしく不愉快だというのなら、手書きの日記帳や落書き帳に、自分の思いをお書きになったらいいでしょう。私は、今回、暴言や罵詈雑言などは、言っておりません。ただ、あなたのブログを拝見して、これはちょっとちがうんじゃないですか、といっただけです。
内容的にも、まつとうな事を申し上げたつもりです。
あなたは、『私は、このブログの管理人だから、ここでは優越する』と、おっしゃってますが、そう言ういいかたって傲慢無礼だという事に、お気づきにならないのですか。
あなたが、どういう職業で、どういう年齢かは知りません。ま、二十代の若者じゃないとおもいますね。また、公務・公職者でもないでしょう。あなたは、他のブログにも、コメント者として意見をのべておられるみたいですから、少しお暇な時間もあるのでしょう。まあ、それは、どうでもいいです。
私が、もうしあげた事を、わずかなりとも傾聴していただけたら幸いです。
最終報告! (管理人)
2019-01-30 09:34:26
上記のやりとりに関しては次の記事にまとめていますので、ご参照ください。
https://blog.goo.ne.jp/mobilis-in-mobili/e/84604c35f820e588a46aaf9b681c334c

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